暇なときにネットサーフィンをしていると、ついついポチッと買ってしまうことってありませんか? 筆者が最近ジャケ買いならぬ、サムネイル買いしてしまったのが「富士山グラス」です。
思わず衝動買いした「富士山グラス」
「富士山グラス」は、江戸時代から続く手作りの技法を使い、東京都指定伝統工芸品になっている「江戸ガラス」というガラス製品。2015年には「おみやげグランプリ」グッズ・ノベルティ部門でグランプリ・観光庁長官賞に輝きました。職人による手作りで、見た目だけじゃなく質も高いものがあるのがポイント。衝動買いしてしまったのですが、最近購入したものの中ではかなり気に入っているアイテムです。
「富士山グラス」の特徴は、なんと言っても底に富士山がデザインされたその形状です。富士山を彫った金型に、熱したガラスを吹き込んで作られています。グラス底に鎮座する富士山は、デフォルメされた富士山ではなく、本物に近いデザインです。
冠雪時のようなグラス底の富士山
このグラス底の富士山は、飲み物の色を山肌に反射するようにデザインされています。自分が注ぐ飲み物の色で表情を変える富士山は、見ているだけで癒やされるんですよね。ということで、さまざまな色の飲み物を注いで、富士山がどのような姿に変わるのか試しみてみました。
コーラを注ぐと、富士山は黒色に! 全体の色味がしまって、なんだか大人っぽい富士山になりました。コーラ以外でも、ブラックコーヒーなど黒系の飲み物を注ぐと、黒い富士山が浮かび上がります。
筆者が最も気に入ったのがビールです。ビールを注ぐと、富士山は輝くような黄金色、琥珀色に変化。酔いが回ってくるとずっと見ていられる美しさで、お酒が進みます。絵画で描かれる黄金富士のようです
ビールより少し薄めのハイボールだと、控えめな黄金色になります。もう少し濃い色を楽しむなら、ウイスキーストレートやロックなどもよいです
牛乳やカルピスなど白系の飲み物だと、うっすらと雪が山肌に積もったような風情のある色合いになります。実際にはありませんが、もし富士山の裾野まで雪が積もるとこんな感じになるのかも、と想像してしまいます
コンビニで偶然発見した水色のドリンク「スコール ブルーソーダ」。興味本位で購入したところ、富士山が水色に変化し、なんとも涼しげな印象になりました。水色の飲み物は珍しいですが、もし見つけたら試す価値はあります
「いちごオレ」を注ぐと、ピンクが薄くかかってかわいい雰囲気。ロックグラスでいちごオレを飲むことはなさそうですが、桜色のカクテルなどを飲めば、同じような色合いになるでしょう
にんじんジュースを注いだところ。赤とオレンジを混ぜたような色合いは、夕暮れ時の富士山のようで非常に美しいです。一瞬しか見られないため縁起がいいとされる赤富士みたい
メロンソーダを注ぐと、鮮やかな緑色、翡翠色のように山肌が変化。緑茶なら、もう少し淡い色になりそうです
赤紫色のぶどうジュースもきれいです
飲み物の色によって、グラスの富士山の色まで変化するのは、見ているだけで面白いです。飲みながら眺めるだけで、普段とは違う時間を過ごせます。プレゼントやお土産に最適ですが、自分用に買うのも全然アリ! ロックグラスだけでなく、タンブラーもあるので、気になる人は1度チェックしてみてください。
なお、製造元の田島硝子によれば、「富士山グラス」の類似品、模倣品が通販サイトなどで横行しているとのこと。類似品、模倣品は、仕様や素材、品質が田島硝子の「富士山グラス」と異なるため注意してください。