最近は手紙やはがきを書くことがめっきり少なくなりました。確かに用件やメッセージを伝えるだけなら、メールやSNSを使えば簡単で瞬時に相手に届きます。ほとんどの用事はそれで事足りるのですが、気持ちを伝えるにはちょっと物足りません。
やはりグリーティングカードに書かれた言葉には、メールやSNSにはないやさしさや労わり、思いやりの強さが感じられます。第27回日本文具大賞2018のデザイン部門で優秀賞を受賞したこのひとひらシリーズは、そんな心を伝えられるすてきな作品でした。
それがこちら
今回ご紹介するのは、小西印刷所の「WAO!POP ひとひらシリーズ」。小西印刷所では従来、精密なカッティングを施した3Dポップアップのグリーティングカードを製作していましたが、「ひとひらシリーズ」では新たに花びらや葉っぱの動きをプラス。従来にない斬新なグリーティングカードに仕上がっています。
さくら・もみじ・いちょうの3種類があり、さくらには花びらが、もみじ・いちょうには葉っぱが付いています。カードを受け取った方は見事な3Dアートだけでなく、木から散る花びらや葉っぱのたそがれも楽しむことができる逸品です。
中にはグリーティングカードと封筒、もみじの葉っぱ、説明書が入っています
それではゆっくりと開いてみましょう。これはもみじです
ポップアップするもみじの木は非常に精密に加工されています。これだけでも十分ですが……
付属のもみじの葉を散りばめると、満開のもみじと舞い散ったもみじの葉の風情が楽しめます
でも、付属の葉っぱや花びらはシートから1枚ずつ手でちぎって、写真のひし形の部分に入れなければなりません。この作業が老眼の筆者には結構大変で……
桜といちょうも一緒に並べてみました
もみじの葉が落ちる風情をムービーでお楽しみください
筆者も最近ではほとんどメッセージカードを書くことがなくなってきましたが、こんなすてきなカードなら使ってみたいですね。もみじといちょうは来年の秋まで取っておくとして、満開のさくらは、目下受験勉強中の親戚に気の利いた大人のメッセージを書いて送ることにいたします。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。