文具対談
特別編/隠れた逸品

超地味だけど2020年ベストバイ文房具! プロが便利さに驚いた逸品3傑

「特に意識せずに買った物(文房具に限らず、家電でも工具でも)が想像以上に使えた」ということ、ありますよね。その時の喜びというのは、なかなかほかに代えがたい。

「クジで当たりを引いたような気分……」とも言えますが、さらに今後の生活がずっと便利になるわけだから、実際にはクジの当たり以上にうれしいことなのかも。

僕は、文房具に限らず、モノ系全般の記事執筆を生業にしているおかげで、割とこの“当たりの喜び”を日々味わえています。ホント、ありがたい。もちろん、ハズレの悲しみも皆さん以上に引いているんですけど……。

本連載では、そういった当たり品の数々を紹介しているわけですが、たまに「う〜ん、これすごくイイんだけど、地味だし紹介しづらいかな〜」って場合もあったり。

そこで今回は思い切って、そういった「地味で目立たないけど、2020年ベストバイ!……って言うほどじゃないかもだけど、それでもオススメしたい隠れた逸品文房具」を3点まとめて紹介します。

ホント地味なんだけど、だからこそ想像以上に当たり感があります

ホント地味なんだけど、だからこそ想像以上に当たり感があります

書類+αの持ち運びがラクになるチャック付きクリアホルダー

ひとつめに紹介するのは、キングジムの「クリアーホルダーチャックタイプ」です。

って、堂々と紹介していますが、実はこれ、2016年に発売されたもの。なんですが、恥ずかしながら今年2020年に初めて手にして「ヤバい、これ超便利じゃん!」と驚いた次第。

だから、「知っているし、すでに超便利に使っているわ」という人には、ごめんなさい。でも超便利ですよね! めっちゃ地味だけど!

チャックを閉じれば中身が脱落しないキングジム「クリアーホルダーチャックタイプ」

チャックを閉じれば中身が脱落しないキングジム「クリアーホルダーチャックタイプ」

機能としては、まさに名前どおりのチャック付きで封ができるクリアホルダーです。ぶっちゃけ、これだけで説明がほとんど終わっちゃうのが紹介しづらいところなんですが……。

ラインアップは、「マチ付き」(写真左)と「マチなし」(写真右)の2タイプですが、どちらもそれぞれ使い勝手がよく、お気に入り。マチなしのほうは、通常のクリアホルダーの開いている2辺が、それぞれチャックで閉じられるようになっています。

開く時は、端から持ち上げるだけでペリペリ……と開きます。簡単

開く時は、端から持ち上げるだけでペリペリ……と開きます。簡単

クリアホルダーの悩みのひとつに、A4書類以外のものが入れにくい、というのがあげられますよね。

たとえば、A4書類と一緒に伝票を入れておいたら、いつのまにか伝票だけスルッと抜け落ちちゃっていた、とか。あれが、なかなか困るわけです。

ところが、開いている2辺をチャックでぴっちり閉じることができれば、もうそれだけで問題は解決。中身が絶対に脱落しないという安心感は、ありがたいですよね。

チャック自体がちょっと硬めなので、最初は閉じづらいかもしれませんが、これはしばらく使っているとなじんでいきます。

多少はふくらみますが、マチ付きタイプならこれぐらいの厚さの書籍も入れられます

多少はふくらみますが、マチ付きタイプならこれぐらいの厚さの書籍も入れられます

「マチ付き」タイプは、上の1辺だけが開いた封筒タイプで、その口部分がチャックで密閉可能です。

マチのおかげで、容量はコピー用紙50枚ほどと、かなりたっぷりサイズ。さらに、紙ではない厚みのあるもの……たとえば小物のサンプルや冊子なんかも一緒に入れて持ち運べて、しかも飛び出さないというのは、大きなメリットでしょう。

クリアだから、紙のマチ付き封筒と違って中身も一目瞭然。うっかりサンプルの入れ忘れなんてトラブルも事前に防げて、本当に助かります。

「何でこれ、今まで見逃していたんだ」級の逸品でした。

付箋が2色なだけで情報がグッと浮き上がる!

これまたスッッゴい地味なんだけど、使ってみてその便利さに驚かされたのが、2020年6月に発売されたサンスター文具の付箋「Tsutto(ツット)」です。

形状は、ベーシックな75mm角の付箋で、機能的には特に目新しい部分はありません。普通に貼れて、普通に剥がせるやつ。

唯一のポイントは、色が2色に分割されているというところのみ……なんですが、この2色がやたらと効くんですよ。

サンスター文具「Tsutto」。ラインアップは、上下にパッキリと別の色を採用している「バイカラー」(左)と、上下が同系色で濃淡差のある「ネオンカラー」(右)の2タイプ

サンスター文具「Tsutto」。ラインアップは、上下にパッキリと別の色を採用している「バイカラー」(左)と、上下が同系色で濃淡差のある「ネオンカラー」(右)の2タイプ

色の分割は、上(裏に粘着のあるほう)が25mm幅、下が50mm幅で分けられています。

使い方としては、たとえば書類に何かコメントを添付したい時は、「上側:見出し/下側:コメント本文」というように書き分けましょう。つまり、上側が情報のヘッダーとして機能するという仕組みです。

このヘッダー部分がやたらと目立つので、どこにどういうコメントが付け加えられているかが一目瞭然。付箋がいっぱい貼られたとしても、情報がゴチャゴチャせずに目を通しやすくなるんです。

2色に分かれていることで、見出し部分がハッキリするので、貼るだけで情報が整理されます

2色に分かれていることで、見出し部分がハッキリするので、貼るだけで情報が整理されます

ほかにも、部署内で回覧する書類であれば、上側に「確認したら捺印して次の人に回してください」と書き、下側を捺印スペースにするとか。

もしくは、「上側:ToDoのタイトル/下側:ToDoリスト」とかもよさそう。アイデア次第でいろいろと便利に使えそうな雰囲気が、ビンビンに漂っていますよね。

今までなら、ヘッダーとなる内容をわざわざペンの色替えで目立たせたり、分割線を引いたりする必要がありました。でも、紙面が色で分割されているなら、黒ペンで書くだけでも十分に目立つわけです。

捺印してほしい場所が一目瞭然なので、回覧書類にも最適です

捺印してほしい場所が一目瞭然なので、回覧書類にも最適です

「ネオンカラー」「バイカラー」ともに、色の組み合わせ的に上側が目に入りやすいように設計されているようで、これはウマいなー、とうならされました。

何より、こういう色分けされた付箋が今までなかったのが不思議なぐらい。単に2色になるだけで付箋の機能性がアップするのは、非常に面白いアイデアです。

DIYユースに最適! 小回りの利く超ワイドカッターマット

最後に紹介するのは、文房具ジャンルの中でも、とりわけ地味〜な存在、カッターマットです。

地味とは言っても、カッターを使った作業にマットは必須のアイテム。ですが、大きなマットは使わない時の収納が面倒くさい。そこで便利なのが、折りたためる機能の付いたカッターマット。

すでにいくつかのメーカーから折りたたみタイプは発売されていますが、その中でも特にユニークなのが、2020年9月発売のキングジム「小さくたためるワイドカッターマット」です。

最大でA4×4連サイズの超ワイドに変形するキングジム「小さくたためるワイドカッターマット」

最大でA4×4連サイズの超ワイドに変形するキングジム「小さくたためるワイドカッターマット」

通常の折りたたみカッターマットは、2つ折りA4サイズを開くとA3サイズに変形、という構造が基本。収納時には、面積が半分になるわけですから、これだけでも十分に便利なんですけれども……。

いっぽう、「小さくたためるワイドカッターマット」は、まずA4サイズを広げてA3サイズに。さらにもう1回観音開きに広げて、最終的にA4サイズ4連(約920mm幅)という超ワイドな形に変形してしまうんです!

A4が4枚分なら、A2にすればいいのに……と思うかもしれませんが、それだと展開するのに広い面積が必要になります。狭い机で空いているスペースを最大限に使いたいなら、この細長いワイド形状のほうが有効な場合も多いんですよ。

巨大な板材を切り出すのに、超ワイドサイズは効果抜群!

巨大な板材を切り出すのに、超ワイドサイズは効果抜群!

何より、長い直線をカットするだけなら、全方位に広い必要がないですよね。それよりも直線距離が稼げる細長いマットのほうが、圧倒的に使い勝手がいいんです。幅だけならA1サイズの紙も切れるんですから。

さすがに紙工作レベルならA3マットでも問題ないんですが、DIYユースの場合は「もうちょっと広いマットが欲しいな」と思うこともあるでしょう。そういう時にサッと展開して920mm幅まで延ばせるとしたら、できる作業の幅も“広がります”よね(ウマいこと言った)。

マットを立てればパーテーションに。……う〜ん、この使い方は特に必要ないかな?

マットを立てればパーテーションに。……う〜ん、この使い方は特に必要ないかな?

あともうひとつ、メーカーの使い方提案として「広げて立てればパーテーション代わりにも!」というのもあげられています。

ノートPCを囲うように立てれば、周囲の視線をガードする集中ブースっぽくなる、ということのようです。う〜ん、ちょっと面白いけれど、さすがにパーテーションとしては高さがもうちょっと欲しいような。

立てて使うのはさておき、1m近い長さをスーーーッと連続で切れる快適さは、カッターマットとしてなかなか得がたい性能です。それでいて、収納はA4サイズに収まるんですから、これはオススメですよ。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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