温かい飲み物がおいしい季節ですね
ただ、沸騰した熱湯を入れた直後だと……
熱すぎてすぐには飲めないことも
そんな、ちょっとアッツアツすぎる飲み物を自動で適温まで冷ましてくれるグッズがこちら!
「スピンカップ」
見た感じ、ごく普通のカップですが
カップの底にある羽根のようなパーツがミソ!
要はコレが回転して飲み物をかき混ぜることによって、イイ感じの温度に冷ましてくれるというわけです。
しかも電池や電源いらず。そんなこと可能なの?
パッケージにはこんなスゴイ写真が掲載されていますが……
いや、さすがにコレはウソでしょ!?
ということで、試しにお湯を入れてみたら……
ワーッ、本当だ!
お湯を入れた途端、羽根がギュンギュン回りだして渦が発生!
どうやら、お湯とカップの温度差のエネルギー+磁気を利用して羽根を回転させているようですが、どう見ても魔法ですよ。
人の家に行ってこのカップを出されたらビックリして変な声を上げちゃうこと必至です。
回るのはわかりましたが、実際、どのくらいの時間で温度が下がるのでしょうか。
インスタントコーヒーで試してみましょう
お湯を入れて……
ギュゴゴーッと回転開始
回る様子を動画でどうぞ!
お湯を入れた直後の温度は約93℃
回転し続けて、約6分で羽根が止まりました
カップとお湯の温度がつりあうと回転が止まるようですが……。
温度は約67℃に
うん、熱すぎることもなく、おいしく飲めます
同時にお湯を入れた普通のマグカップは約78℃
寒い時期なので普通のマグカップでもそこそこ温度が下がっていますが、自動でかき混ぜてくれるおかげで、スピンカップのほうが早く温度が下がっているのは間違いないですね。
ちなみに、ここからさらに30分ほど放置してみたところ……。
スピンカップは約58℃、普通のマグカップは約51℃
スピンカップは素早く飲み頃の温度まで冷ましてくれて、そこからはゆるやかに温度が下がっています。
つまり、おいしく飲める温度を長時間キープしてくれるということ!
……まあ、割と微妙な差なので実用性がすごく高いとは言いにくいですが。
ちなみに、このスピンカップはお湯とカップの温度差を利用して羽根を回転させているため、温度差が少ないと回転が弱い or 回らないという場合もあります。
たとえば飲み物をおかわりして、カップがまだ温かいうちに次のお湯を入れると……。
羽根はほとんど回りません
そんなときは一度カップに冷水を入れるなど、十分に冷やしてからお湯を入れればオッケーです!
ところで、この羽根は取り外しできないので、洗い物には若干手間がかかる印象です(食洗機の使用は不可)。普通の飲み物だったら問題ありませんが、カップスープなどのねっとりしたものは避けたほうがよさそう。
とはいえ、自動でかき混ぜてくれるインパクトは絶大! 眺めているだけでニヤニヤしちゃいます
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。