普段なるべく自炊をするようにしているのですが、さすがに毎日となると疲れてきます……。そこで助かるのが電子レンジを使った調理! 最近はレンジで作るレシピや、これに合わせた調理キットがたくさん出ていますよね。
手軽でとっても助かるのですが……
ただ、私の思うレンジ調理の弱点は……“焼き目がつかない”こと。コンロで調理したときのようなカラッとした感じや香ばしさは、レンジではどうしても出しづらい印象です。何を作っても蒸したような仕上がりになってしまうんですよね。レンジでも香ばしい焼き目のある料理が作れれば、もっと幅が広がるのになぁと考えていたところ、まさにそんな願いをかなえてくれそうなものを発見しました。
それが、和平フレイズのレンジ調理器具シリーズ「マジカリーノ」の、「レンジで発熱する皿」です。
黒いお皿といった見た目で、全然調理器具っぽくありません
材質は耐熱陶器で、表面はサラサラとしておりマットな感触です
サイズは20cmと24cmの2種類がラインアップされており、私が購入したものは24cmサイズ。実際に食材を入れられる部分は、直径19cm、深さ3cmほどですね。
裏側はこんな感じ
分厚めの素材で、持つとそれなりにずっしりと重さを感じます(重量約720g)。
「レンジで発熱する皿」の特徴は、陶器自体の発熱効果によって食材を“焼ける”こと。つまり焼き目がつくそうなんです! 本当なのかどうか、実際に使って試してみましょう。
レシピの載った小冊子が付属しているので、これを参考に「チキンのガーリックソテー」を作ってみます!
チキンのソテーは、よくレンジ調理のレシピとして見かけますが、その際は保存容器や耐熱容器を使って蒸すように作ることが基本。「レンジで発熱する皿」で作ると焼いたような感じになるはずですが、実際のところ焼き感は出るのでしょうか?
材料はこんな感じ。いちどに大人2人分くらいの量を作れそうです!
材料(2人分)
鶏もも肉 1枚
塩コショウ 少々
ズッキーニ 1/4本
すりおろしニンニク 小さじ1
オリーブオイル 適量
レモン 適量
お好みの野菜
「レンジで発熱する皿」でのレンジ調理は基本、500Wか600Wを使います(750W以上は使用できません)。高温になりすぎると破損する場合があるそうです。
そしていちばんのポイントは……
レシピ本を見る限り、何を作る場合も、まず600Wで3分30秒程度本体を予熱しておくことが必要です。これは今までにない使用法ですね……! 余熱をしている間に食材を用意するとちょうどよさそうです。
ちなみに、発熱したお皿の熱で溶けてしまうためラップは使えません。いくつか通常のレンジ調理とは異なる部分があるので、注意が必要ですね。
では作っていきましょう!
まずは鶏もも肉に塩コショウをし、ニンニクで下味をつけます。予熱で温めた「レンジで発熱する皿」にオリーブオイルを引き、鶏もも肉の皮目を下にして入れ、600Wで7分加熱すればできあがり!
さて、レンジで加熱している間に洗い物を済ませておきましょう。作っている間はほったらかしでOKなのがレンジ調理のいいところですよね♪
そんなこんなであっという間に7分経過! 出してみましょう(本体は熱くなっているので、必ずミトンなどを使って取り出します)。
あれ、7分の加熱では全然まだまだ焼けていなさそう……
まだ鶏肉に火が通っていなかったため、追加で2分加熱しましたが、まだ焼きが甘かったのでさらにもう2分加熱。計11分ほど加熱してようやくできあがりです! 時間がかかった要因として、ちょっとお肉が大きすぎたのかなと思っています……もう少し小さくカットしたり、厚さを均等にしたりすればよかったです。
さて、食べてみましょう。「レンジで発熱する皿」は、調理器具でありながら見た目が完全にお皿なので、このまま食卓に出せるんです♪ 料理が冷めないし、洗い物が減らせるのでありがたい!
なかなかおいしそう♪ 食材は調理中にひっくり返していませんが、ちゃんと中まで火が通っていました
しかし、正直“焼き感”はあまり感じられないな、と思いながらお肉を裏返してみると……
皮目のほうはやや焼き焦げたような感じがありました!
しかし、もっとパリッと香ばしい感じを想像していたので、思ったよりは“焼き感”が出なくて残念。
とはいえ、味は絶品でありました! フライパンで調理したものに劣らないくらいジューシーなチキンソテーになりましたよ♪
少し悔しかったので……リベンジを兼ねて、今度は鶏もも肉を小さく、そして均等になるように切ってもう1品作ってみることにしました。
「チキンの麺つゆバターソテー」を作ります! 作り方は、基本的には先ほどのチキンソテーと同じ。
鶏もも肉に塩コショウをし、肉と野菜を「レンジで発熱する皿」に並べて、麺つゆとバターを上からかけ、600Wで7〜10分ほど加熱します
できあがり! お肉を裏返してみるとしっかり焼き目が♪
少しだけ長めに加熱したところ、今度は結構しっかり焼き目がつきました! レンジで作ったとは思えない香ばしさに仕上がっており、かなりおいしいです♪
従来のレンジ調理だとどうしてもパサついたり、火の通り具合にムラができたりするイメージがありましたが、陶器の発熱効果で早く焼き上がるためジューシーで、焼きムラにもなっていませんでした! こんな仕上がりになるなら、レンジ調理ももっと使いたくなりそう。
そして実は、「レンジで発熱する皿」の使い道はこれだけではありません。なんと、レンジだけでなく直火やオーブン調理もOKなのです! ※IHクッキングヒーターは使用できません
では、コンロで調理してみましょう! モーニングプレートを作ってみます。
直火で使う場合は、通常のフライパン調理と同じ要領で使えばOK。お皿を直接火にかけるって変な気分です!
サラダ油を引いて弱火で加熱し、食材を入れます
しっかり火を通したかったので、我が家で普段使っているフタを乗せてみました
できあがり! そのまま食卓へ♪
フライパンで調理したものをそのまま食卓に持っていける感覚なので、アツアツを食べられるのがうれしいですね♪ 洗い物も減るので、忙しい朝にはピッタリ。
もちろん味もバッチリですが、最初少し火を強めてしまったためか、少しだけ底が焦げてしまいました。熱伝導がすぐれていて焦げやすいので、直火で使う場合は弱火で焼くのがポイントかもしれません。
「レンジで発熱する皿」を使ってみた結果、やはりなんと言っても、レンジ調理なのに焼いたような仕上がりになるのがうれしかったです。あと、そのままお皿として食卓にアツアツで出せるのは便利!
欲を言えば、取り外しできる持ち手などがあれば、レンジから取り出すときやコンロでの使用時により扱いやすいな〜と思いました。
ただ、フチの部分が持ちやすいので、ミトンでもそこまで不便には感じません
洗う際は、焦げ目がやや落ちにくい印象もあったので、しばらく水につけておくといいと思います。洗い物が減るよろこびのほうが個人的には大きかったですよ!
サイズ的には1〜2人分のメイン料理が作れるくらいなので、ひとり暮らしの自炊にぴったりなんじゃないでしょうか。レンジ調理がこれまでより身近になりそうですし、疲れているときに「フライパンからそのまま食べる」を実践できるのもうれしい! 使い方にややクセがあるので慣れが必要ですが、レンジ調理をもっと楽しみたい方はぜひ試してみてください。煮込み料理やスイーツなども作れるようなので、私もこれからさまざまなレシピにトライしてみます!
都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/