レビュー

毎日が2倍充実する! クリップボード型手帳が2025年のマイベストになる予感

ラコニック「フィールドパッド」をレビュー

2024年もそろそろ終わりというタイミングですが、「まだ来年の手帳が決まってない!」という方もそれなりにおられるのでは。

手帳は、仕事での使いやすさや管理すべきスケジュールの分量、書き方の好みなど、考えるべき要素が非常に多い。だからこそ、マイベスト手帳をバシッと確定させるのは相当に難しいわけです。

そこで提案なんですけど……もういっそ手帳じゃなくてもよくないですか? スケジュールとメモがあれば、いつもの手帳の形式にこだわる必要は特にないはず。たとえば、スケジュールとメモがセットになったクリップボードとか、使いやすいかもしれません。

「フィールドパッド」は、どこでも書けるノートパッド&スケジューラーだ!

ラコニックの「フィールドパッド」は、一見するとA6またはA5サイズのシンプルなカバー付きクリップボードです。しかしその実、内側には手帳として使える機能をしっかりと有しています。

クリップボードに手帳機能を搭載したラコニック「フィールドパッド」。写真左がA5サイズで、写真右がA6サイズ

クリップボードに手帳機能を搭載したラコニック「フィールドパッド」。写真左がA5サイズで、写真右がA6サイズ

手帳に必要な要素といえば、何を置いてもスケジュールとメモの2点。これがセットで効率的に使えることが、いい手帳の条件のひとつと言えるでしょう。その点、「フィールドパッド」を開くと、カバー側に1か月分のマンスリーブロック、バインダー側にはメモパッドが配置されていることに目がいきます。つまり、情報がひと見開きのスペースにコンパクトに集約されているわけです。

左側にマンスリースケジュール、右側にメモパッドが配置されています

左側にマンスリースケジュール、右側にメモパッドが配置されています

マンスリーは1か月ごとにカバー裏に差し替える方式だし、メモパッドの書き終わったページは切り離して(上端にマイクロミシン目入り)クリップでパッドの後ろ側に挟んでおけば、目に入るのは常に最新ページということになります。

これなら、手帳のようにページをペラペラと繰ることもなく、ただカバーをパッと開くだけで、今必要な情報に速攻アクセス。メモを取るにもスケジュールを確認するにも、非常にスピーディーです。

マンスリーブロックページは、カバー裏のスリットに差し込んで固定しています

マンスリーブロックページは、カバー裏のスリットに差し込んで固定しています

書き終わったメモパッドはミシン目から切り取って、パッドの後ろに挟み直しておくと情報が見やすいです

書き終わったメモパッドはミシン目から切り取って、パッドの後ろに挟み直しておくと情報が見やすいです

また、マンスリーブロックの予定を確認しながらパッド側に「To Do」を書き出したり、ミーティング中に出たリスケ案件をいったんメモしておいて後からマンスリーに反映させたり、なんていう使い方も、見開きに情報が集約されているからこそ。

週間スケジュール+メモのレフト式手帳ではおなじみの使い方ですが、マンスリーでこれができるのはかなりレアだと思います。

見開きなので、メモからスケジュールへ情報を書き写しやすい!

見開きなので、メモからスケジュールへ情報を書き写しやすい!

手帳は“情報を携帯する”という本質上、オフィスのデスク以外のいろんな場所で見たり書いたりする作業が発生します。なんなら立ったままの姿勢で筆記することもわりと普通にあるでしょう。

そういう場合に、本体がクリップボードであるというのは、かなりの強み。そもそも立ったまま筆記をする専用の道具ですから、冊子やバインダータイプの手帳と比べても圧倒的に書きやすいです。

実際、展示会場で歩きながらメモを取ったり、電車の車内で立ったままスケジュールの修正をしたりするのもお手のものです。

クリップボードだからこそ、どこでも書けてどこでも閲覧可能。このアクティブさは手帳以上です

クリップボードだからこそ、どこでも書けてどこでも閲覧可能。このアクティブさは手帳以上です

自分好みで用紙もカスタムできる「フィールドパッド」

冒頭で述べたように、「フィールドパッド」自体はA5とA6の2サイズ展開。どちらを選ぶかに関してはもうお好みで……としか言いようがないんですが、とりあえずメモをいっぱい使いたいなら、単純に面積の問題でA5がいいでしょう。

A5パッドはメモというよりノートとして使えるサイズなので、ただメモを取るだけでなく、議事録を取ったり、アイデアを書き留めておいたりするなど、普段使いの仕事ノートとしても役立つはず。

A5サイズはノートとしても必要十分。たっぷり書き込みができます

A5サイズはノートとしても必要十分。たっぷり書き込みができます

対してA6はサイズ感・携帯性重視。持ち歩きの手帳として活用したいのであれば、やはり片手に収まるぐらいのこの大きさがよさそう。カバンだけでなくジャケットの内ポケットにも収まりますし、ハンドメモ的に保持しての立ったまま筆記も簡単。シンプルに、とても使いやすい印象です。

A6サイズの携帯性と、クリップボードの“どこでも書ける”性能は相性抜群

A6サイズの携帯性と、クリップボードの“どこでも書ける”性能は相性抜群

用紙は、標準で40枚入りの5mm方眼メモパッドと日付フリーのマンスリーブロックが同梱されていますが、別売りでマージン入り7mm横罫(パッド)、マンスリーガントチャート(スケジューラー)などが各サイズで用意されています。こちらは自分の好みで差し替えが可能。

さらに言えば、パッドはクリップボードの金属クリップで挟んで固定しているだけなので、同サイズのパッドなら大体問題なく搭載しておけます。

表題を余白に入れるなど紙面を整えやすいマージン罫と、プロジェクト管理に向いたガントチャートは、好みで使い分けたいところです

表題を余白に入れるなど紙面を整えやすいマージン罫と、プロジェクト管理に向いたガントチャートは、好みで使い分けたいところです

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2024/11/26 07:00

【まとめ】従来の手帳よりもたっぷりとメモが書けてスケジュール管理がしやすい!

構成が特殊なため、これが万人にとって「普通の手帳より使いやすい」と言い切るのは難しいところですが……正直言えば、筆者にとってはかなりアリ! 今のところはA5サイズをカバンに入れて持ち歩いています。

具体的には、その月の締め切りや取材予定をマンスリーへ書き込みつつ1日の「To Do」をパッドで管理したり、仕事のネタ出しノートとして使ったり。従来の手帳よりもメモがたっぷり書けてスケジュールの管理もしやすいため、早くもかなり重宝しています。

手帳はわりと感覚的に合う・合わないがありますが、ひとまずここまで読んで「面白そうじゃない?」と感じたなら、ハマる可能性は十分! 一度トライしてみてはいかがでしょうか。

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2024/10/19 09:00
きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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金原望弥(編集部)
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金原望弥(編集部)
大学卒業後、出版社にて月刊誌の編集に従事。その後、カカクコムに入社し、ファッションメディア「TASCLAP」を経て、「価格.comマガジン」へ。腕時計やアウトドアを担当するZ世代エディターです。
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