筆者が小学生のころの筆記具といえば鉛筆。シャープペンシルはとても高価で、なかなか持たせてもらえませんでした。そんなある日、友人が学校に持ってきたユニークな筆記具に目が留まり、そのアイデアとフォルムに心を奪われ、欲しくてたまらなかったことをよく覚えています。
その後、筆者が通っていた学校では持ち込みが禁止されたので、その商品名さえもよくわかっていませんでしたが、先日同じものが今でも発売されていることを発見。今回ご紹介するのは、筆者のそんな懐かしの思い出の文房具です。
今回ご紹介するのは、レモン株式会社の「ロケット鉛筆」。鉛筆サイズの円筒状のケースの中に、鉛筆の芯が固定された小さなプラスチックのソケットがいくつも入った構造が特徴。鉛筆削りを使う必要がなく、ソケットを抜いてペンのうしろに差し込めば、次々にとがった芯があらわれます。ソケットをうしろから挿入すると、新しい芯が“にゅう〜”と出てくるあの感じがたまらなく好きでした。
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デザインは当時とは違いますが、仕組みはそのまま |
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中には芯が固定されたソケットが11個入っています |
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芯が丸くなったら先端のソケットを引き抜きます |
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抜いたソケットをうしろから挿入すればOK |
「懐かしい」の一言につきますね。普通の鉛筆と違ってとがった芯を次々に使えるので、あの頃はちょっとかっこいいと思っていました。
ロケット鉛筆ではないのですが、一部の女子が使っていた色鉛筆バージョンも見つけました。こんな名前だったのですね。
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なんと全20色。使いたい色の芯を選んでペン先にセットするだけです |
よく考えたら、1本でも芯をなくすと使い物にならなくなるのがハラハラしますね。
どちらも何十年も前に開発されたものですが、今でも立派に使える完成度の高さとそのユニークなアイデアに感心した筆者でした。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。