朝起きた時、歯がザラザラしたような感じってありませんか? …加齢のせいでしょうか、筆者は最近少し気になっていました。そんな中、ある歯ブラシを試してみたらいつもより口の中がすっきりして、朝起きた時もツルツルのままでした。物理的に歯を磨いて汚れを落とすだけでなく、科学の力を使うという魔法のような歯ブラシのご紹介です。
実はこれ、以前いいモノ調査隊で紹介された「ソラデー3」の進化版。 当時話題になった、「水だけで歯垢(しこう)を落とせる」という機能はそのままに、さらに歯をツルツルにするための振動が追加された新モデルです。
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これがソラデーリズム本体。電池を入れても約55gとむちゃくちゃ軽いです |
歯磨き粉いらずで歯垢を落とせる仕組みは、電子。本体のソーラーパネルと半導体で発生した電子が口の中に放出されることで、歯についている歯垢の付着を弱め、軽くブラッシングするだけで歯垢を取ることができるのです。
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ソーラーパネルに光が当たると電子が発生(蛍光灯でもOK)。本体内の導線を伝い、ブラシ部分に到達し口の中に電子が放出されます |
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ブラシを外した部分に半導体(酸化チタン)が。ここが水にぬれると電子が発生します |
このように、2つの仕組みで電子が発生し、口の中に放出されて歯垢に働きかけるのです。電子による歯垢の付着抑制についてはきちんとデータが取られており、1週間一般歯ブラシとソラデーリズムのそれぞれを使い続けたところ、ソラデーリズムを使ったほうでは口腔内の歯垢量が42.7%減少していることも確認されています。
ここまでは旧モデル「ソラデー3」と同じ。このソラデーリズムは、電子の効果にくわえて、毎分18,000回の音波振動でさらに虫歯を抑制してくれます。振動はかなり細かく、音も静かです。動画を撮影したので、どのくらいの振動なのかお確かめください。
細かい波紋が出ています
この振動も虫歯菌の抑制に役立っています。岡山大学歯学部の調べによると、一般的な歯ブラシとソラデーリズムのそれぞれで、虫歯菌を含んだペレットをブラッシングし37℃で12時間培養したところ、ソラデーリズムでブラッシングをしたペレットでは、虫歯菌の付着抑制効果が確認されたそうです。
実際に虫歯菌の付着が抑制されるかどうかは検証が難しいのですが、手磨きと比べて汚れ落ちがどう変わるのか実験してみました。卵の殻に油性ペンで模様を描き、手磨きとソラデーリズムでそれぞれ同じ時間磨きます。さて、汚れ落ちに差は出るのでしょうか?
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卵に油性ペンでまっくろくろすけを描きました |
いざ、スタート! どちらも歯ブラシには水だけをつけて、20秒間ブラッシングします
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磨き終わって水気を取ってみると…明らかに差が出ました! |
ソラデーリズムで磨いたほうが、明らかに汚れが落ちていることがわかるかと思います。この実験では、電子による歯垢の付着抑制の効果はわかりませんが、振動による汚れ落ちの効果は十分伝わったかと思います。
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ブラシは程よい硬さ。替えブラシとして「やわらか毛」もあります |
電源は単4形アルカリ乾電池を1本入れるだけ。1回約1分間の目安で、およそ90回使用できます。電池式ですが、本体は丸洗いできますよ。
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柄の部分に電池を入れます |
科学の力を利用した近未来な仕組みの歯ブラシで、歯がツルツルになるのもうなずけます。別売りで替えブラシもあるので、交換時期がきたらブラシを替えれば大丈夫ですね。朝起きた時にもスッキリしていたい方は、ソラデーリズム、筆者が声を大にしておすすめします。一度お試しあれ!!