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両者の共通点と違いを徹底分析

容量倍増で料金据え置き! ワイモバイルとUQ mobileの料金プランを解説


ソフトバンクが手がける「ワイモバイル」と、auと同じKDDIグループのUQコミュニケーションズによる「UQ mobile」は、大手携帯キャリアの“サブブランド”として知られています。

サブブランドは一般的な格安SIMよりも通信品質がよく、全国に展開されている店舗で手続きやサポートが受けられるのに、月額料金は大手携帯キャリアよりも低コスト。対応機種として正式な発表はまだありませんが、アップルの新機種「iPhone XS」「同 XS Max」のSIMフリー版と組み合わせて使うことも検討したいキャリアです。

そんなワイモバイルとUQ mobileから、スマートフォン(スマホ)向け料金プランの通信容量倍増が相次いで発表されました。両者の料金プランは通信容量の区切りや月額料金がそっくりなのですが、実は細かな部分で違いもあります。

そこで、通信容量が増えたこのタイミングを機に、ワイモバイルとUQ mobileの料金プランを改めてチェックしてみたいと思います。

ワイモバイルの料金プランはシンプルに1タイプのみ

ワイモバイルのスマホ向け料金プラン「スマホプラン」は、通信容量別に「スマホプランS(2GB/月、月額3,218円)」「スマホプランM(6GB/月、月額4,298円)」「スマホプランL(14GB/月、月額6,458円)」の3種類に分かれています。通話料は各通話最初の10分間が毎月何回でも無料で、10分を超えると21.6円/30秒の通話料がかかります。

2018年8月までの通信容量は、スマホプランS/M/Lの順にそれぞれ毎月1GB/3GB/7GBまででしたが、9月から料金はそのままで、各プランとも2倍に増えました。

ワイモバイルのスマホ向け料金プラン

ワイモバイルのスマホ向け料金プラン

ワイモバイルでは通信容量を使い切ると通信速度が最大128kbpsに制限されますが、500MB当たり540円で容量を追加して、通信速度を復活させることが可能です。1GBでは1,080円にもなるので割高ですが、月額540円の「データ増量オプション」に加入することで、各プラン所定の容量のうち50%までなら無料で追加できるようになります。

無料になるのは、スマホプランSが最大1GBまで(540円相当の割引)、スマホプランMが3GBまで(同2,700円)、スマホプランLが7GBまで(同7,020円)です。

また、ワイモバイルを新たに契約したり、既存のユーザーが機種変更でスマホプランを初めて契約したりすると、1年間は月額料金が1,080円引きになる「ワンキュッパ割」が適用されるほかに、2年間はデータ増量オプションの月額料金が無料になる「データ増量無料キャンペーン」も適用されます。

データ増量オプションが必要かどうかは各ユーザーの使い方に左右されるので、キャンペーンの期間内に自分の通信量を把握したり、データ増量オプションの使い方をチェックしたりするといいでしょう。

UQ mobileの料金プランは通話料の割引が2種類から選べる

UQ mobileのスマホ向け料金プランは、各通話最初の5分間が毎月何回でも無料になる「おしゃべりプラン」と、毎月一定の無料通話分が付く「ぴったりプラン」の2タイプから選ぶことができます。どちらも毎回の無料通話時間や毎月の無料通話分を超えると、21.6円/30秒の通話料がかかります。

実は、下の表にもまとめたように、UQ mobileの通信容量が倍増されるのは2018年12月1日から。2018年11月30日までは、「おしゃべりプランS」と「ぴったりプランS」が1GB/月(月額3,218円)、「おしゃべりプランM」と「ぴったりプランM」が3GB/月(月額4,298円)、「おしゃべりプランL」と「ぴったりプランL」が7GB/月(月額6,458円)となっています。

UQ mobileの「おしゃべりプラン」と「ぴったりプラン」

UQ mobileの「おしゃべりプラン」と「ぴったりプラン」

おしゃべりプランとぴったりプランは、通信容量を使い切ると通信速度が最大300kbpsに制限されますが、容量をいつでも追加購入することが可能です。価格は500MB当たり540円、もしくは100MB当たり216円と割高ですが、月額540円の「増量オプション」に加入することで、ワイモバイルと同じように各プラン一定の容量が無料で追加できるようになります。

無料になるのは、どちらのタイプもプランSが最大1GBまで(540円相当の割引)、プランMが3GBまで(同2,700円)、プランLが7GBまで(同7,020円)。ぴったりプランでは無料通話分も2倍に増えるので、ぴったりプランSは毎月60分、ぴったりプランMは毎月120分、ぴったりプランLは毎月180分までの通話発信が無料になります。

また、UQ mobileを新たに契約したり、既存のユーザーが機種変更でスマホプランを初めて契約したりすると、1年間の月額料金が1,080円引きになる「イチキュッパ割」と、2年間はデータ増量オプションの月額料金が無料になる「データ増量無料キャンペーン」が適用されます。

ただし、2018年9月から11月までの2か月間は、増量オプションを契約しているすべてのユーザーを対象に、無料で追加できる容量が2倍になると同時に、オプション料金が無料になる「データ特盛キャンペーン」を展開しています。期間中に無料で追加できる具体的な容量は、プランSが2GBまで、プランMが6GBまで、プランLが14GBまでとなります。

なお、UQ mobileでは、通話料割引が組み込まれていない料金プランとして、通信容量が3GB/月の「データ高速プラン」(月額料金は音声通話SIMが1,814円、データ通信SIMが1,058円)と、通信速度が最大500kbpsと低速の代わりに使い放題の「データ無制限プラン」(月額料金は音声通話SIMが2,894円、データ通信SIMが2,138円)も選ぶことができます。

UQ mobileのその他の料金プラン

UQ mobileのその他の料金プラン

ワイモバイルとUQ mobileの共通点は?

ワイモバイルのスマホプランとUQ mobileのおしゃべりプラン/ぴったりプランには、共通する部分がいくつかあります。

まず、スマホプランとおしゃべりプラン/ぴったりプランでは、通信容量と月額料金が揃っています。どちらもプランSは2GB/月で3,218円、プランMは6GB/月で4,298円、プランLは14GB/月で6,458円(※ただし、UQ mobileは2018年12月から)。追加容量が無料になるオプションの料金(月額540円)と、各プランに無料で追加できる容量も同じです。

また、スマホプランとおしゃべりプラン/ぴったりプランは、どちらも2年単位で契約が更新される、いわゆる2年縛り付きの料金プランです。更新月以外のタイミングで解約や他社への乗り換えをすると、いずれも10,260円の契約解除料が掛かります。

料金プランの共通点ではありませんが、冒頭でも触れたように、実店舗の整備に力を入れているという点でも共通しています。格安SIMを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)のなかには実店舗を1つも構えていないところもあり、契約・販売やサポートはインターネット経由が中心です。大手携帯キャリアのサポート体制に慣れている人は、生活圏内に店舗があるサブブランドを選択するのもいいでしょう。

ワイモバイルとUQ mobileではどこが違う?

ただし、スマホプランとおしゃべりプラン/ぴったりプランには、異なる部分も多くあります。

1つは、通信容量の翌月繰り越しです。ワイモバイルのスマホプランでは容量の繰り越しができず、使い切れなかった通信容量は月末までで消えてしまいます。

これに対し、UQ mobileのおしゃべりプラン/ぴったりプランでは、余った容量が翌月に繰り越されます。出張や旅行などでたまに通信量が増える程度であれば、通信容量を追加購入せずに済むでしょう。

ただし、UQ mobileには毎月使える通信容量とは別に、どの料金プランにも「3日間で合計6GBまで」という短期間の通信量制限があります。プランSやプランMでは1か月分あるいはそれ以上の通信量に相当しますが、プランLで動画をよく見るような人は、この制限を受ける可能性もあります。日によって通信量が一定しない人は、ワイモバイルを選ぶのがいいかもしれません。

通話料の割引方法にも違いがあります。UQ mobileでは、各通話最初の5分間が無料のおしゃべりプランと、毎月一定の無料通話分が付くぴったりプランの2種類が提供されています。短い通話が多ければおしゃべりプラン、長めの電話が多ければぴったりプランといったように、電話の掛け方によってプランを選べるのが特徴です。

一方、ワイモバイルでは各通話最初の10分間が無料のスマホプランしか用意されていないので、長電話が多い人は10分ごとに掛け直すなど、工夫をしなければなりません。

通信容量を使い切ったときの制限速度にも差があります。UQ mobileは上り・下りともに300kbpsなので、LINEやメールの送受信、テキスト主体のSNSやWebサイト程度であれば、速度制限時でもある程度は利用できます。

ところが、ワイモバイルでは一般的な格安SIMの制限速度である200kbpsよりも遅い、128kbpsまで制限されてしまいます。LINEやSNSでも利用しづらい速度なので、なるべく容量を使い切らいないように心掛けねばなりません。

ここまではUQ mobileのメリットが目立ちますが、ソフトバンク自身が手がけるワイモバイルでは、新規契約や機種変更だけでなく、修理などのアフターサポートまで対応する店舗を、都市部から地方に至るまで広く展開しています。

筆者が住む長野県でアフターサポートに対応する店舗の数をチェックしてみると、2018年9月11日の時点で「ワイモバイルショップ」は23店舗(ソフトバンクとの合同店を含む)ありますが、UQ mobileの専売店である「UQスポット」は2店舗のみです。

全都道府県に目を転じると、ワイモバイルショップはどの都道府県にもありますが、UQスポットは奈良県・香川県・長崎県にはありません。大手携帯キャリアのように、困ったことや手続きしたいことがあれば店頭のスタッフと相談したいと思う人は、身近なところに店舗があるワイモバイルを選ぶといいでしょう。

ワイモバイルとUQ mobileの共通点と相違点

ワイモバイルとUQ mobileの共通点と相違点

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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