アップルの「iPhone 14」と「iPhone 14 Plus」に、新色の「イエロー」が3月14日に追加されました。国内で根強い人気を誇るiPhoneシリーズだけに、春らしい爽やかな新色が気になっている人も多いのではないでしょうか。
春にピッタリな新色の「イエロー」が追加された「iPhone 14」
iPhoneシリーズはアップルから直接購入するだけでなく、大手キャリアのNTTドコモ・au・ソフトバンクをはじめ、大手キャリアのサブブランドや楽天モバイル、一部のMVNO(仮想移動体通信事業者)から購入することも可能です。
とはいえ、2022年からさまざまな分野で商品の値上げが続いているだけに、「新しいiPhoneが欲しいけど、なるべく安く手に入れたい」と考えている人も少なくないはず。そこで今回は、大手3社以外の主なキャリアで購入できるiPhoneのモデルをまとめてみました。
※記事の内容は2023年3月31日時点での情報をもとにしています。記事中の価格は特に断りがない限り税込です。
まずは、2022年に発売を開始した最新の「iPhone 14」シリーズです。大手3社以外で「iPhone 14」シリーズを販売している主なキャリアは楽天モバイルのみとなります。参考として、オンラインプラン「ahamo」で直接購入できるNTTドコモの「iPhone 14」シリーズの価格も併記します。
なお、キャリアが販売しているiPhoneを購入する場合、MNPを利用して他社から乗り換えるのと同時に購入したりオンラインストアから購入したりするといった条件に応じて、本体価格の割引やポイントの付与といった特典を受けられることがあります。今回は比較を単純化するためにこのような特典は考慮せず、基本的に本体価格のみを比較しています。
例外として、分割払いで購入したiPhoneを一定期間使用後に返却することで残りの支払いが免除されるサービス(以下「買い替えサービス」)が提供されている場合のみ、サービス適用時の価格を記載しています(以降のモデルでも同様です)。
楽天モバイルで販売されている「iPhone 14」シリーズのモデルと価格
楽天モバイルは4大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天)のなかでも「iPhone 14」シリーズを最安値で取り扱っています(※オンラインストアでの販売価格を比較した場合)。
たとえば、価格が最も安い「iPhone 14」の128GBモデルの本体価格は楽天モバイルが120,910円、NTTドコモが138,930円となっており、約18,000円の差があります。価格が最も高い「iPhone 14 Pro Max」の1TBモデルの場合、楽天モバイルが240,900円、NTTドコモが289,300円となっており、差額は約48,000円に達します。
また、48回の分割払い向けの買い替えサービス「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」を利用してiPhoneを購入すると、最大で本体価格の約半分の支払いが不要になります。「iPhone 14」の128GBモデルを購入してから25か月目に返却する場合、分割払いの支払総額は60,432円となります。
NTTドコモも36回の分割払い向けに買い替えサービス「いつでもカエドキプログラム」を提供していますが、「iPhone 14」128GBモデルを23か月目に返却する場合の支払総額は69,690円となっており、楽天モバイルのほうが約9,000円割安です。
なお、「いつでもカエドキプログラム」で12か月目に返却する場合は早期利用特典として割引が受けられるため、使用できる期間は短くなるものの、支払総額は楽天モバイルよりも640円ほど安い59,790円となります。毎年iPhoneを買い替えている人にとって早期利用特典はお得ですが、楽天モバイルの買い替えサービスでも支払総額は同程度で済むことがわかります。
参考:ahamoで購入できるドコモオンラインショップの「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」のモデルと価格
参考:ahamoで購入できるドコモオンラインショップの「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」のモデルと価格
次は、2022年3月18日に発売された「iPhone SE(第3世代)」です。大手3社以外の主なキャリアでは、楽天モバイルのほかにサブブランドのワイモバイルとUQ mobile、MVNOのOCN モバイル ONEが「iPhone SE(第3世代)」を取り扱っています。参考として、ahamoで直接購入できるNTTドコモの「iPhone SE(第3世代)」についても価格を併記しました。
楽天モバイル、ワイモバイル、UQ mobile、OCN モバイル ONEで販売されている「iPhone SE(第3世代)」のモデルと価格
最も安い「iPhone SE(第3世代)」64GBモデルの価格は、楽天モバイルが62,800円、ワイモバイルが73,440円、UQ mobileが70,935円、OCN モバイル ONEが71,610円です。「iPhone 14」シリーズで4大キャリア最安をアピールしている楽天モバイルは、「iPhone SE(第3世代)」も最も安い価格で提供しています。
また、48回の分割払い向け買い替えサービス「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」を利用することが前提であれば、25か月目に返却する場合の「iPhone SE(第3世代)」64GBモデルの支払総額は31,392円となります。
なお、ワイモバイル、UQ mobile、OCN モバイル ONEの本体価格は楽天モバイルと比べて10,000円前後割高ですが、乗り換えや新規契約と同時に購入する場合は10,000円以上の割引を受けられる場合があります。割引額は契約方法や料金プランによって異なるので、各社のオンラインストアなどであらかじめ価格を確認しておくのがいいでしょう。
参考:ahamoで購入できるドコモオンラインショップの「iPhone SE(第3世代)」のモデルと価格(※256GBモデルは2023年3月31日時点で「在庫なし」のため、3月15日時点での価格を記載)
最後は、「iPhone 13」シリーズ以前のモデルです。大手3社以外では旧モデルのiPhoneを取り扱うキャリアが幾つかあり、選択肢も広がります。ここでは中古品以外のiPhoneについて主なキャリアの販売価格をまとめました。
楽天モバイルで販売されている「iPhone 13」シリーズのモデルと価格
サブブランドおよび主なMVNOで販売されている「iPhone 13」シリーズ、「iPhone 12」シリーズ、「iPhone SE(第2世代)」のモデルと価格
2021年に登場した「iPhone 13」シリーズは、楽天モバイル、mineo、OCN モバイル ONEが販売していますが、mineoとOCN モバイル ONEでは「iPhone 13」や「iPhone 13 mini」の一部モデルのみ取り扱っています。
3キャリアすべてが取り扱う「iPhone 13」の128GBモデルの本体価格を比較すると、楽天モバイルは108,900円、mineoは117,480円、OCN モバイル ONEは115,610円です。楽天モバイルで48回の分割払い向け買い替えサービス「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」を利用すると、25か月目に返却する場合の同モデルの支払総額は54,432円となります。
2020年に登場した「iPhone 12」シリーズは、ワイモバイルとmineoで販売されています。ただし、発売から2年半ほどが経っていることもあって、取り扱われているモデルは「iPhone 13」シリーズよりも少なくなっています。ワイモバイルが取り扱う「iPhone 12」の64GBモデルの本体価格は111,600円、mineoが取り扱う「iPhone 12 mini」の64GBモデルの本体価格は77,880円となります。
なお、mineoは「iPhone SE(第2世代)」も64GBモデルを48,312円、128GBモデルを57,024円で販売しています。楽天モバイルが販売する「iPhone SE(第3世代)」の同容量モデルと比べて1万円以上安く購入できるため(※買い替えサービスを利用しない場合)、モデルの新旧にはそれほどこだわらず、コストをとことん抑えてiPhoneを購入したいという人は、選択肢に含めてみてはどうでしょうか。
アップルのiPhoneシリーズは、NTTドコモ・au・ソフトバンクの大手3社を除く通信キャリアでも購入できるところがありますが、2022年発売のiPhone最新モデル「iPhone 14」シリーズを購入できるのは楽天モバイルに限られます。
楽天モバイルは大手3社よりも安い本体価格でiPhoneを購入できるメリットがあるとともに、買い替えサービス「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」を利用すれば最大で本体価格の半額近いコストで「iPhone 14」を使うことができます。
買い替えサービスでは端末の返却が前提となること、楽天モバイルの買い替えサービスを利用できるのは楽天カード会員に限られる、といった条件はありますが、最新モデルをなるべく安く使いたいという人は、楽天モバイルでの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。