毎月のスマホ代、家族全員分を合わせると高額で家計を圧迫していませんか? 安くしたいけれど、「通信速度が遅いのは困る」「家族の手続きが面倒くさそう」と悩んでいる人も多いはず。
そこで、通信品質を維持したまま家族みんなのスマホ代を大幅に節約できる、効果的な「家族割」のおすすめ格安SIMと選び方を解説します。
価格.comに集まるユーザーのリアルな口コミや、実測による通信速度データを基に、失敗しない乗り換え先を厳選しました。
今回は、家族割の割引額が大きい「ワイモバイル」と「UQモバイル」の2社を徹底比較します。それぞれの特徴を理解して、ご家庭の利用スタイルに最適なキャリアを見つけましょう。
※この記事の価格はすべて税込表記です
監修:通信系フリーライター 松村武宏さん
モバイル情報を発信するフリーライター。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。担当する価格.comの長寿連載「格安SIMの通信速度を徹底調査」は7年目に突入。実際の検証結果を基にしたリアルかつ最新の格安SIM情報をお届けします
格安SIMの「家族割」とは、家族で同じキャリアの回線を複数契約することで、月々の基本料金から割引が適用されるサービスのことです。割引金額や割引の仕組みはキャリアによって異なるため、キャリアごとのルールを確認する必要があります。
「家族」の定義はキャリアによって異なりますが、同居家族だけでなく、離れて暮らす家族や、同居しているパートナー(住所が同じなら適用)も割引の対象になるなど、”家族”の定義が柔軟な点はうれしいポイントです。
※ 掲載している情報の正確性については万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。
※ 掲載している商品やサービス等の情報は、価格.comにて掲載されている2025年11月27日時点の情報を基に作成したものです。
※ キャンペーン特典は、予告なく変更、終了、または期間が延長される場合があります。
※ 各種割引や特典は事業者より提供されます。お申し込みの際は事業者による注意事項や規約等をよくご確認の上お手続きください。
| プラン | 事業者ロゴ | データ容量/月 | 詳細を見る | 家族割の概要 | 2回線の合計金額 (家族割の適用時) |
3回線の合計金額 (家族割の適用時) |
4回線の合計金額 (家族割の適用時) |
5回線の合計金額 (家族割の適用時) |
価格.com特典 | 公式特典 | 回線 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ワイモバイル シンプル3 S | ![]() |
5GB | 詳細を見る価格.comへ | 1,100円割引/1回線あたり (2回線目から適用) |
5,016円 | 6,974円 | 8,932円 | 10,890円 | ・[MNPかつYouTube Premium加入]20,000円相当PayPayポイントコード贈呈 | ・[MNPかつデータ増量オプション加入]5,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 ・PayPayカード割(通常カード) |
ソフトバンク |
| ワイモバイル シンプル3 M | ![]() |
30GB | 詳細を見る価格.comへ | 1,100円割引/1回線あたり (2回線目から適用) |
7,216円 | 10,274円 | 13,332円 | 16,390円 | ・[YouTube Premium加入]20,000円相当PayPayポイントコード贈呈 | ・[データ増量オプション加入]最大20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 ・PayPayカード割(通常カード) |
ソフトバンク |
| ワイモバイル シンプル3 L | ![]() |
35GB | 詳細を見る価格.comへ | 1,100円割引/1回線あたり (2回線目から適用) |
9,416円 | 13,574円 | 17,732円 | 21,890円 | ・[YouTube Premium加入]20,000円相当PayPayポイントコード贈呈 | ・[データ増量オプション加入]最大20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 ・PayPayカード割(通常カード) |
ソフトバンク |
| UQ mobile トクトクプラン2 | ![]() |
5〜30GB 段階制 | 詳細を見る価格.comへ | 550円割引/1回線あたり (1回線目から適用) |
4,796円 | 7,194円 | 9,592円 | 11,990円 | ― | ・増量オプションU 7か月間無料キャンペーン ・au PAYカードお支払い割 ・ [MNPかつ増量オプションU加入]au PAY残高20,000円相当ポイント還元 |
au |
この表では価格.comマガジンがおすすめする2つの格安SIMを、家族の人数(契約回線の数)に応じて計算しました。面倒な計算をすることなく、プランを比較できるので、参考にしてください。
ここでは、格安SIMの家族割りを選ぶ際に失敗しないための3つのポイントを解説します。
家族割を検討するとき、「最大○○円割引」といった割引額の大きさに注目してしまいがちですが、割引額だけで格安SIMを選ぶと見誤る可能性があります。 なぜなら、元の基本料金が高めに設定されているキャリアの場合、いくら割引額が大きくても、最終的な支払総額はそれほど安くならないケースがあるからです。
また、キャリアによって、割引の仕組みが異なります。たとえば、ワイモバイルは「1回線目は通常料金、2回線目以降が割引」という仕組みに対して、UQモバイルは「1回線目から割引」とルールがまったく異なります。
格安SIM選びで失敗しないためには、「基本料金 − 割引額 = 実質月額」を家族全員分計算し、「世帯全体で毎月いくら払うことになるのか」をシミュレーションすることが重要です。

割引適用後のお得な料金に目を奪われがちですが、まずは割引適用前の総額を把握しておきましょう。また、UQ モバイルの「コミコミプランバリュー」のように「家族の回線として数えてもらえるけれど、割引は適用されない」という料金プランもあるので注意!
格安SIMを選ぶうえで、通信品質は重要な比較ポイントです。格安SIMには大きく分けて、自社で回線を所有するMNOと、回線を借りる形で運営するMVNOの2種類が存在します。もしあなたがメインキャリアと同じような通信品質でスマホを使いたいのなら、MNOがおすすめです。
MNOとは:
・自社で回線を保有しており、通信速度が速く安定している
・MVNOよりも、月額料金が高くなりがち
MVNOとは:
・自社で回線を保有しておらず、MNOから回線の一部を借りている
・混雑時になると、通信速度が落ちやすく不安定
・MNOよりも価格が安い
MNOには現在6つの格安SIMがあり、家族割の状況をおおまかにまとめてみました。
ワイモバイル:2回線目以降、1,100円割引(1回線あたり)
UQモバイル:1回線目から、550円割引(1回線あたり)
楽天モバイル:1回線目から、110円割引(1回線あたり)
LINEMO:なし
povo:なし
ahamo:なし
上記のように、家族割での大幅な割引を望むなら、ワイモバイルかUQモバイルの2択となるでしょう。

初めての格安SIMであれば、まずはMNOを試してみるのがおすすめです。これまでの使い方と何も変わらないことに驚きつつ、安くなった料金に満足できるでしょう。MVNOは、MNOをしばらく使ってみて「もっと安くできるかもしれない」と感じた際の、次のステップとして検討するのがよいかもしれません。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、電話番号を変えずにキャリアを乗り換えるための制度です。
かつてMNPを利用する場合は、今まで契約していた「転出元」で乗り換えの予約番号を発行してもらい、これから契約する「転出先」に予約番号を伝える必要がありました。双方のキャリアで手続きが必要だったため、面倒に感じる場面も多かったです。
2023年に始まった”MNPワンストップ”は、転出元での手続きが不要な新しい乗り換え方式です。これから契約するキャリアだけで手続きすればよいので、今までよりもお手軽お気軽に乗り換えられるようになりました!

転出先だけで手続きが完了するMNPワンストップは、転出元でも手続きが必要だった従来の方法と比べて非常に便利です。何となくめんどくさそうなイメージで踏ん切りがつかなかった人も、気楽に乗り換えられるはず!
今回選定した格安SIMは、以下の基準を満たしたMNOのサブブランドです。
<基準1>メインキャリアと同等の通信品質
<基準2>家族割適用による割引額の大きさ
<基準3>全国に店舗があり、家族での申し込みが安心

ワイモバイルの「家族割引サービス」は、家族で通信キャリアを揃えることで、月々の通信費を大幅に節約できる強力な選択肢です。主回線以外の家族のスマートフォン(副回線)の料金が、毎月1,100円も割引になります。
「シンプル3 S」プランの場合、2台目以降は月額1,958円という手ごろな価格で利用できます。割引の対象範囲が広く、別住所の親戚や、婚姻関係がなくても同居しているパートナーであることが確認できれば適用されるのも大きな特徴です。
家族みんなでスマートフォンの料金を見直したいと考えている場合にはまず検討したいおすすめのプランです。

UQ mobileはauのサブブランドで、「家族セット割」を適用することで、月額料金から550円の割引が適用できます。この割引は、1回線目から家族全員に適用されるので、2回線目からが割引になる他社プランとは、合計金額での比較がポイントになるでしょう。
さらに、住所の異なる家族も対象となるので、条件をチェックしてお得に契約したいところです。ただし残念ながら、自宅のネットや電気とのセット割引である「自宅セット割」とは併用できません。
「トクトクプラン2」は、5GBと30GBの段階制プランなので、データ使用量が5GBに収まった月は2,948円となり、5GBを超えた場合は30GBまで使えるので、月々の利用量に波がある人におすすめです。さらに、データ利用量があまってしまっても、翌月に繰り越しされるので、むだなく使えるのもうれしいですね。
注意しておきたいのが、もうひとつの「コミコミプランバリュー」は、「家族セット割」の割引が適用されないことです。もし家族割の利用を想定している場合は、必ず「トクトクプラン2」を契約しましょう。
”家族”と認められる範囲はキャリアによって異なります。一般的には「同居している家族」が対象ですが、証明書(戸籍謄本など)を提出すれば「別居している家族(親戚)」や「同居しているパートナー(事実婚)」も対象になる場合が多いです。ワイモバイルやUQモバイルは、別居の家族でも家族割の対象になります。
自宅のインターネット回線とのセット割引(おうち割 光セットや自宅セット割など)と、家族割(家族割引サービスなど)は、原則として併用できず、セット割が優先適用されるケースが多いです。どちらがお得になるかは、契約しているネット回線や家族の人数によって変わるため、事前にシミュレーションすることをおすすめします。
はい、入れます。 ワイモバイルやUQモバイルなどは、別居していても家族(血縁婚姻関係)であることを証明できれば家族割の対象になります。また、遠く離れた祖父母や、一人暮らしの子どももグループにまとめられます。詳しくは各キャリアの公式サイトで確認しましょう。
はい、可能です。 MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用すれば、現在使っている電話番号をそのまま引き継いで乗り換えられます。最近は「MNPワンストップ」により、乗り換え先での手続きだけで完了するケースが多く、スムーズに乗り換えが可能です。
はい、可能です。 契約時に家族割を申し込まなかった場合でも、後日ショップやマイページ(オンライン)から、家族割引の申請が可能です。ただし、必要書類(家族確認書類など)の準備が必要になる場合があります。