予算が10万円になると、選択肢は一気に広がる。価格.comにて5万〜10万円の価格帯のノートパソコンを探すと527機種もヒットする。スタンダードモデルならば、第5世代のCore i3/Core i5もしくは第4世代のCore i5を搭載した、国内メーカーのモデルが選べる。型落ちではあるが、2015年1月、2月発売の春モデルで、スペックは最新モデルと比べてもそん色ないモデルばかりだ。海外メーカーのモデルであれば、第5世代のCore i7と8GBのメモリーを搭載した高性能なモデルも狙える。ただし、このクラスはディスプレイの解像度が1366×768(WXGA)の機種が多く、1920×1080(フルHD)や1600×900(WXGA++)のモデルは44機種と選択肢は一気に狭まり、価格も9万円台となる。表示品質にこだわるならば、ワンランク上のモデルを選びたい。
一方、モバイルノートPCは5万円前後の低価格モデルと15万円以上の高性能モデルが多く、予算10万円だと意外と選びにくい。画面サイズが12〜14型のモデルは66機種あるが、ほとんどがデルやレノボ・ジャパンの14型モデルで重量が2kg以上のものばかりだ。12型以下のモデルは26機種あるが、2014年発売の型落ちモデルが半分以上を占める。
予算が10万円であれば、オプションのキーボードを使えばノートパソコンとしても使える「Surface 3」など、タブレットを検討してもいいだろう。アップルのMacノートであれば、「MacBook Air」の11インチモデルが10万円以下で購入できる。最新の「MacBook」よりも外部インターフェイスが充実しているので、実用度はMacBook Airのほうが上だ。
2015年春モデルのエントリー機種。同社はすでに夏モデルを発表済みで型落ちモデルではあるが、最新モデルと比較してもスペックで劣るところはない。CPUには第5世代の「Core i3-5005U」(2.0GHz)、4GBのメモリー、500GBのHDDを搭載する。上位機種と同じく、ヤマハの「AudioEngine」を備えており、この価格帯のモデルとしてはサウンド面にこだわっているのも見逃せない。
ディスプレイは1366×768の15.6型液晶ディスプレイ。外部インターフェイスはUSB3.0ポート×2(1基はパワーオフUSB充電機能付き)、USB2.0ポート×1、HDMI出力端子、SDメモリーカードスロット、有線LANコネクターなどを備える。OSは「Windows 8.1 Update 64ビット」。「Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」も付属する。
NECパーソナルコンピュータ「LaVie Note Standard PC-GN202FSCDA54D4YDA」
前述のLaVie Note Standardと同じ春モデルだが、こちらは第5世代のCore i5-5200U(2.2GHz-最大2.70GHz)と8GBのメモリーを搭載したスタンダードモデルだ。高性能なCPUを搭載するだけに、価格.com最安価格は94,413円と少々高めだが、長く快適に使える1台だ。Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービスも備える。
ディスプレイは1366×768の15.6型液晶ディスプレイ。外部インターフェイスはUSB3.0ポート×2、USB2.0ポート×1、HDMI出力端子、SDメモリーカードスロット、有線LANコネクターなどを備える。OSはWindows 8.1 Update 64ビット。カラーはサテンゴールドとモデナレッドの2色から選べる。
東芝「dynabook T65/P」
新しいMacBookが登場したが、Macノートの中で一番安価なのはMacBook Airの11インチモデルだ。Retinaディスプレイを備えるMacBookと比較すると、ディスプレイの解像度が1366×768と低いのが気になるが、外部インターフェイスが充実していることを考えるとMacBook Airのほうが実用度は高い。本体サイズは300(幅)×192(奥行)×3〜17(高さ)mm、重量は1.08kg。バッテリー駆動は最大9時間(ワイヤレスインターネット閲覧)と、携帯性もすぐれている。
基本スペックは、CPUに第5世代のCore i5(1.6GHz-最大2.7GHz)を搭載。メモリーは4GB、ストレージは128GBのSSDだ。外部インターフェイスはUSB3.0ポート×2、Thunderbolt 2×1、ヘッドホン出力端子などを備える。13インチモデルにはあるSDメモリーカードスロットがないので、デジカメから写真を取り込む際にはカードリーダーなどが必要だ。
アップル「MacBook Air」