レビュー

スマホの写真をすぐに印刷!多彩な印刷メニューを備えるモバイルプリンター「Polaroid ZIP」を試す

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ポラロイドの「Polaroid ZIP Mobile Printer」(以下、Polaroid ZIP)は、スマートフォン(スマホ)とワイヤレスで接続して写真を印刷できるモバイルプリンターだ。ポラロイドと言えば、撮影してすぐに現像できる手軽さが魅力だが、Polaroid ZIPはその手軽さをスマホでも実現できるアイテムと言える。専用の用紙を使うことで、インクのカートリッジが不要なのもポイント。使い勝手はどうなのか、実際に試してみた。

2016年6月10日に発売されたPolaroid ZIP。スマホとワイヤレスで接続し、直接写真をプリントできるモバイルプリンターだ。アップルストアやSoftBank SELECTIONオンラインショップなどで購入可能。アップルストアでの価格は17,400円 (税別)

インクのカートリッジが不要なコンパクトなモバイルプリンター

Polaroid ZIPは、手のひらに乗るほどコンパクトなモバイルプリンターだ。本体サイズは約75 (幅)×115(高さ)×22(厚さ)mm、重量は約190g。内蔵バッテリーで動作するので、どこでもプリントできる。ブラック、ブルー、レッド、ホワイトの4色のカラーバリエーションがあり、今回はホワイトを使用した。スマホのような光沢塗装が施されており、丸みのあるかわいらしいデザインだ。スマホとはBluetooth 4.0/NFCで接続し、無料の専用アプリ「Polaroid ZIP Mobile Printer」を使ってプリントする。今回は「iPhone 6 Plus」と組み合わせたが、Androidスマホでも利用可能だ。

Polaroid ZIPの特徴は、ZINK Imaging 社が開発した「ZINK Zero Ink プリント技術」を用いることで、インクのカートリッジが不要なこと。専用の用紙「ZINK Paper」に熱を加えることで、フルカラーのプリントを実現している。インクのカートリッジが不要なのは経済的で、交換の手間もかからず便利だが、ZINK Paperでしか印刷できないことは覚えておきたい。用紙のサイズは50×76mm。ZINK Paperの価格は20枚入りが1,782円(税込)、30枚入りが2,592円(同)、50枚入りが4,320円(同)。

Polaroid ZIPはコンパクトで、iPhone 6 Plusよりも小さい

Polaroid ZIPはコンパクトで、iPhone 6 Plusよりも小さい

外部インターフェイスは充電用のmicroUSBポートのみ。microUSB充電ケーブルしか付属しないので、スマホ用のACアダプターなどを使って充電する。フル充電には約90分かかる

カバーを開けて、ZINK Paperをセットすれば、本体側の準備は完了

カバーを開けて、ZINK Paperをセットすれば、本体側の準備は完了

スマホならではの「シークレットビュー」が面白い

早速、プリントしてみた。使い方は、アプリでプリントしたい写真を選ぶか、その場で写真を撮影してプリントボタンを押すだけなので、使い方はいたってシンプルだ。1枚プリントするのにかかる時間は公称で約1分だが、実際は写真の読み込み、プリンターへのデータの転送、そして印刷までトータルだと、1分以上はかかる(通信環境にもよるだろうが)。転送中にアプリを閉じてしまうと、転送が一時停止されることがあったので、転送中はアプリを閉じないようにしたい。

アプリには、以下の5つの印刷メニューが用意されている。

・クイックプリント:その名の通り、ライブラリーから撮影したい写真を選択するか、その場で撮影した写真を印刷できる。
・プリント編集:フレームを付けたり、ハートマークなどを加えたりして写真を加工して印刷できる。写真をデコレーションして楽しめる。
・シークレットビュー:QRコード付きの写真をプリントできる。QRコードを読み込むと、あらかじめ設定した文字が表示されたり、録音した音声が再生されたりする。
・コラージュ:複数枚の写真を使ってプリントできる。
・名刺:写真に加え、名前やメールアドレスなどを付けてプリントできる。

シークレットビューはスマホならではの機能と言える。QRコードをアプリで読み込むと、写真にプリントされていない文字や音声をスマホ上で見たり、聞いたりできる。友達に送る場合は、友達にも専用アプリをインストールしてもらう必要はあるが、特定の人に秘密のメッセージ付きで写真をプレゼントするなど、アイデア次第で面白いことができそうだ。

専用アプリのPolaroid ZIP Mobile Printerには、5つのプリントメニューに加え、「私のZIP」というメニューがある。この「私のZIP」ではヘルプやデバイスマネジャーの確認などができる(左)。プリントメニューを選ぶと、操作方法を紹介するクイックヒントが表示されるので、迷わずに操作できる(右)

プリント編集では、フレームを付けたり、サングラスをかけてみたり、写真をデコレーションできる

プリント編集では、フレームを付けたり、サングラスをかけてみたり、写真をデコレーションできる

コラージュでは、複数枚の写真を使った写真をプリントできる。レイアウトのバリエーションも豊富に用意されている

シークレットビューの編集(作成)画面(左)。文字や音声、URLなどを埋め込める。右はプレビュー画面。「Sakura」という文字が消え、右下にQRコードが付く

シークレットビューでプリントした写真のQRコードを読み取ると、埋め込んだ「Sakura」の文字が見られる。パスワードを設定して、パスワードを知らないと見られない秘密のメッセージを埋め込むことも可能だ

名刺では、名前や電話番号などを写真とともにプリントできる。テンプレートも複数用意されている

名刺では、名前や電話番号などを写真とともにプリントできる。テンプレートも複数用意されている

また、専用用紙はシールになっており、いろいろな所に貼って楽しめる。防水性のある破れにくい紙なので、長持ちもする。専用用紙のサイズは50×76mmと小さいが、1枚の写真を何枚かに分けて、大きく印刷することも可能だ。

専用用紙はシールになっており、いろいろな所に貼って楽しめる

専用用紙はシールになっており、いろいろな所に貼って楽しめる

1枚の写真を分割し、大きな写真としてプリントすることも可能

1枚の写真を分割し、大きな写真としてプリントすることも可能

フル充電で25枚しかプリントできないが……

Polaroid ZIPを試して、すぐに思い浮かんだ使い道が結婚式のニ次会。参加者が入り口でインスタントカメラで写真を撮影し、そこにコメントを書いて、新郎新婦に送るというあれだ。Polaroid ZIPはシールなので、ボードなどに貼るのも簡単だし、最新のスマホならフラッシュも付いているので、暗い会場でも問題ない。フル充電で25〜30枚しかプリントできないが、モバイルバッテリーで充電しながらでもプリントできたので、大勢が参加する会でも安心だ。結婚式のニ次会の幹事の方にはぜひチェックしてもらいたい。もちろん、気軽に写真をプリントして楽しみたいという人にも注目してもらいたい。

三浦善弘(編集部)
Writer / Editor
三浦善弘(編集部)
出版社で月刊誌やWebメディアの編集・記者を経験し、2013年にカカクコム入社。「価格.comマガジン」にて、PCやスマートフォン分野を担当。取材歴は20年以上。現在は「価格.comマガジン」全体を統括する。
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