圧力をかけながらスチームで蒸らす「圧力スチーム炊き」のすごさ

理想的な硬さを実現! 日立の炊飯器「ふっくら御膳」は食感と甘みのバランスが絶妙!!

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圧力とスチームを利用してごはんを炊く日立製炊飯器の最新モデル「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」(以下、ふっくら御膳)で炊いたごはんを試食してきました。おいしいごはんの見分け方を学んだ専門家「ごはんソムリエ」約85%が高評価したという新モデルの実力と進化点を紹介します。

「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」は2017年7月20日発売予定。市場想定価格は10万円前後です

“圧力×スチーム”で炊くのは日立だけ!

圧力をかけることで沸点を高め、100℃を超える高温で一気に米を炊くのが圧力IH炊飯器。日立の炊飯器「ふっくら御膳」も内釜内の気圧を1.2気圧まで上げ105℃で加熱して炊飯しますが、大きな特徴は蒸らし工程で圧力をかけたまま最高105℃のスチームを放出すること。減圧せずに蒸らすことで、蒸らし時にも高温を維持することができるのがポイントです。なお、蒸らし時にスチームを噴出する圧力IH炊飯器といえばパナソニック製品も有名ですが、こちらは蒸らし工程では圧力をかけていないそう。加圧と減圧を繰り返して炊飯するパナソニックとは炊飯方式が根本的に異なるため、圧力とスチームを利用した炊飯器であっても炊き上がり具合はまったく別物です。筆者が試食した所感では、パナソニックの炊飯器で炊いたごはんのほうがやわらかめな印象。

ふっくら御膳は内ブタ部分に装備された「プレート」と「ふた加熱板」の間に炊飯時の蒸気を溜め、その蒸気を蒸らし時にヒーターで加熱し、スチームにして放出します

98℃以上の高温を維持することが炊飯ではとても重要なのだそう。ふっくら御前は、最後まで98℃以上の状態がキープされます

また、蒸気がほとんど出ない蒸気カットの機構も、炊飯時に温度を下げないことにひと役買っているとのこと

また、蒸気がほとんど出ない蒸気カットの機構も、炊飯時に温度を下げないことにひと役買っているとのこと

ふっくら御膳の大きな特徴は、内釜にもあります。近年、内釜は蓄熱性を高めるために厚みを増していますが、それに比例し、内釜の重量も増加。米を研いで水を入れて運ぶ際の重さがつらいという声も多いといいます。ふっくら御前は使いやすさにこだわり、アルミ合金製の約720gという軽量な内釜を採用。内釜ではなく、内釜を包み込む本体に蓄熱性を持たせることで“軽量の内釜でもおいしく炊ける”を実現しました。なお、内釜には蓄熱性だけでなく発熱性も求められますが、ふっくら御前の内釜は底面に打ち込まれた鉄層でカバーされているのがポイント。この鉄がIHコイルに反応して発熱し、釜底全体で引き出した1,330Wの大火力を伝熱性の高いアルミ合金が内釜全体にすばやく伝えます。2017年モデルは釜底に打ち付ける鉄粒子の厚みを個所で変え、立ち上がり時の内釜底面の温度ムラを低減。これにより、炊き上がったごはんの硬さの差が大幅になくなったそうです。

重量720gなので、片手でも軽々持つことができます。米3合(450g)と水(600ml)を入れたとしても、1,770gならそれほど持ち運びに苦労しなそう

側面に断熱材、ふた内に空気断熱層を設けることで高温をキープできるようにしています

側面に断熱材、ふた内に空気断熱層を設けることで高温をキープできるようにしています

従来は内釜の底面全体に溶かした鉄を一面に一律吹き付けていましたが、新モデルでは鉄の粒子を超音速で打ち込む製法に変更。厚い鉄層、薄い鉄層を形成することにより底面の温度差が低減し、ごはんの炊きムラが半減しました

ごはんの炊き上がり具合は、どう?

浸し時間や温度、蒸らし時間を変えることで食感を「しゃっきり」「ふつう」「もちもち」に炊き分けできる「極上炊き分け」で炊いた白米を試食しました。

極上炊き分け「ふつう」で炊いたごはんは、キラキラとしたツヤがすごい! スチームを使った炊飯器で炊いたごはんはツヤが出ますがやわらかめであることが多いので、同じような食感をイメージしていたら、ふっくら御前のごはんは弾力もばっちりでした。個人的には、硬さと粘度のバランスが理想的です

一般的にごはんはやわらかくすれば甘みやツヤが出やすいのだそう。適度な硬さを保ちつつ、甘みとツヤを出すことにこだわって開発をしている日立の努力が、今回、試食して実感できました。

また、3つの食感に炊き分けできる機能が玄米の炊飯でも行えるようになりました。「しゃっきり」炊きでは浸し時間をなくし、蒸らし時間を短縮。「もちもち」炊きでは浸しと蒸らしの時間を長くすることで、異なる食感の炊き分けを実現しました。

IH炊飯器で炊いた玄米はしっかり芯を残さず炊けるものの、弾力や粒感に物足りなさを感じていました。しかし、ふっくら御前で炊いた玄米は「もちもち」も「しゃっきり」ともに合格点! 「もちもち」のほうが水分量が多く、粘度と甘みも強い印象ですが、どちらも箸が止まらないほどおいしい炊き上がりでした

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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2017.7.27 更新
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