暑い夏のデスクトップ周りに必須なのがUSB扇風機です。場所も取らない割には結構風量があるので、エアコン温度を1度上げても涼しさをキープできるくらいの効果はあります。
ということで、もはやUSB扇風機なんてものは必需品中の必需品で、今さら紹介する必要もないほど浸透しているとは思います。ですが、今回紹介するのは、それだけではなくLEDでオリジナルメッセージを伝えることができるスグレモノです。
扇風機にカラフルな文字が浮かび上がります
このLEDのメッセージ表示は、LEDライトが扇風機の羽と一緒に高速回転し、その回転に合わせて点滅することで、LEDの文字が浮かび上がっているように見せています。昔、左右に振るとメッセージやイラストが出現するスティック型のライトがありましたが、あれと同じ感じです。
見た目は普通のUSB扇風機です。風量調整も首振り機能もない単純なモノです
電源はもちろんUSBです。USBはStandard-Aです
背面に電源があります。LED側にスイッチを入れるとLEDが表示され、FAN側にスイッチを入れると扇風機だけが動きます。文字を登録するときは電源を切った状態にします
扇風機の羽の中にあるこの部分がLEDです
このUSB扇風機には、専用ソフトの入ったDVDが付属しており、これを使うことで、“好きな文字”“好きな動き”で文字を表示させることができます。専用ソフトはパソコンにインストールせずにDVDから直接起動できるので、個人のパソコンだけでなく、ほかの人のパソコンを使って起動することもできます。まあ、最近のパソコンはDVDドライブがなかったりするので、そっちの心配がなきにしもあらずですが。
アプリを起動するとメッセージの入力や文字の動きを、開始時、中盤、終了時の3つに分けて自由に変えられます。文字はキーボードで打つこともできますし、下部にあるソフトキーボードからも選べます。絵文字や記号などにも対応していますが、確実に使えるのはソフトキーボードにあるものなので、これを使うのがおすすめです。
また、より細かい設定をしたいのであれば、Editをクリック。文字色を文字ごと、もしくはドットごとに変化させることができ、ドットの塗りつぶしでオリジナルの絵文字を入力することもできます。
文章は1種類だけでなく、いくつも入力することができます。扇風機の円周上に文字が浮かぶので1回に表示できる文字数を限定されますが、順番に表示させれば、長めの文章も表示させることができます。
表示させる文字を入力し、序盤、中盤、終盤の動きを決めます。入力が終わったら、扇風機に転送します
Editで文字の色を変更できます。また、文字のドットも自由に変更でき、オリジナルの文字やドット絵もかけます
すべてが完了したら、一度セーブして、その文字の設定をパソコンに保存します。そのあと、「Upload」をクリックし、扇風機に文字データを転送します。このとき、扇風機とパソコンがUSBで繋(つな)がっていることの確認を忘れずに。また、USB扇風機の電源は切っておくことをお忘れなく。
データを転送してしまえば、USB扇風機内に保存されるので、データを入力したパソコン以外とUSBで接続しても、入力した文字は表示されます。それこそ、USB充電器やモバイルバッテリーと接続しても大丈夫です。
いろいろな文字や文字の動きを試してみました
飲食店であれば、おすすめメニューを表示させたり、「おやつは冷蔵庫にあるプリンです」みたいなお母さんからの書き置きに使ったり、オフィスであれば「○○さんから電話がありました」という業務連絡を残すこともできます。
見た目に楽しく、多方面で役にたつ感じで、普通のUSB扇風機と変わらない値段というのもうれしいところ。次のバージョンが出るのでしたら、スマホとBluetoothで連携して文字入力ができるようにしていただきたいところです。
ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランス・ライターに。現在は、デジタル機器を中心にWebや雑誌、Mookなどで活躍中。近著に『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。