電子レンジ&オーブンレンジは、料理の温め、食材の解凍、ちょっと手の込んだ調理まで、家庭のキッチンライフをサポートしてくれる便利な家電。ここでは、最新のトレンドから製品選びのポイント、そして価格.comで人気の注目モデルを紹介します。
電子レンジは、加熱の組み合わせによって「単機能電子レンジ」「オーブンレンジ」「スチームオーブン」の3つに分けられます。それぞれ一般的な特徴や、価格帯、搭載されている主な機能などをチェックして選ぶようにしましょう。
一般的に、「単機能電子レンジ」は温めと解凍という基本的な加熱機能のみを搭載したモデルが多く、低価格なものが多いのが特徴です。
「オーブンレンジ」は、温めや解凍などの基本機能以外に、グリル(焼き)調理や自動調理機能を搭載しており、お手ごろなモデルが多いです。
「スチームオーブンレンジ」は、電子レンジ本体のタンクなどに水をセットして水蒸気を使った加熱ができるのが特徴です。10万円を超える高額なモデルもあります。
単機能電子レンジは、シンプルな温め機能が付いているタイプのことを言います。庫内の構造は下皿が回転して食材にマイクロ波を当てるターンテーブルタイプと、下皿はなくフラットな庫内で多方向からマイクロ波を当てる庫内フラットタイプがあります。比較的安価なモデルが多く、「総菜やお弁当を温められればOK! 複雑な調理機能はいらない」という人にピッタリでしょう。
オーブンレンジは、マイクロ波による温めに加え、ヒーターなどの熱源を使ったグリルやオーブンなどの機能を搭載したタイプのことを言います。グリルやオーブンによる焼き料理だけでなく、お菓子やパン作りなどができるのもポイント。また、自動調理機能が搭載されているモデルだと、ボタンひとつで加熱調理してくれるものもあり、さまざまな調理をしたい人やお手軽に料理をしたい人など、幅広い層におすすめです。
スチームオーブンレンジは、水を使って庫内に蒸気を発生させ、食材を焼いたり蒸したりできるタイプのことを言います。油を使わずに加熱調理ができて、食材の油分や塩分をカットできるので健康志向の人に向いています。また、高温のスチームを庫内に充満させて汚れを浮き上がらせ、掃除しやすくする機能を搭載したモデルもあります。
↓【単機能電子レンジ】おすすめモデル3選を見る
↓【オーブンレンジ】おすすめモデル3選を見る
↓【スチームオーブンレンジ】おすすめモデル4選を見る
ここでは、使用する家族の人数や、調理方法、温めの精度を左右するセンサー、お手入れのしやすさなどを中心に、電子レンジの選び方のポイントを紹介します。
電子レンジを選ぶポイントとして、まずは何人分の料理を温める(もしくは加熱調理する)かを確認しましょう。サイズの目安は一般的に以下のとおりです。
・ひとり暮らし … 20L未満
・2人世帯 … 20〜25L
・3〜4人世帯 … 26〜29L
・4人以上の世帯 … 30L以上
また、電子レンジ・オーブンレンジは高温になるため、天面、両側面、背面の放熱スペースを確保しなければなりません。なかには、両側面や背面に放熱スペースが不要な“ピッタリ設置”が可能な製品もあるので、設置環境に合わせてチェックしてみてください。
おいしくヘルシーな調理がしたい人は、食材の余分な油分や塩分をカットできる「ノンフライ調理」に注目。そのなかでも特に注目したい人気機能は下記の2つです。
コンベクション式:ファンで対流させた高温の熱風で、食材を焼き上げる加熱方法。ムラなく加熱でき、食材の表面もこんがりするのが魅力です。
過熱水蒸気式:100度以上の高温に熱した水蒸気で食材を加熱調理し、肉や魚など食材の外側はカリッと焼き上げて、中はしっとりと仕上げられます。
加熱調理でムラなく温めて、おいしく仕上げてほしいときは、センサー機能に注目。電子レンジの温めだけでなく、オーブンやグリル機能を使うときにも重宝します。
赤外線センサー:食品の表面温度を測定し、加熱時間などをコントロール
重量センサー:食材の総重量や加熱前後の重量差を測定し、調理時間を管理
湿度センサー:食品を加熱すると出てくる水蒸気量や、その変化を感知し、調理時間を管理
温度センサー:庫内の温度を測定し、調理時間をコントロール
電子レンジを選ぶ際は、庫内構造にも注目。電子レンジは日々使用するものなので、庫内が食材の油などで汚れることがよくあります。汚れを放置しておくと臭いの元になったりするので、手軽にお手入れできる構造や機能を搭載したモデルを選びましょう。
庫内フラット:庫内に回転台がないため、汚れを拭き取りやすくお手入れしやすい構造
自動お手入れ機能:高温のスチームで庫内の汚れを浮き上がらせて拭き取りやすくする機能
脱臭機能:庫内に残った臭いを取り除く機能
続いては、価格.comで人気を集めている電子レンジメーカーの特徴を紹介します。各メーカーが展開するシリーズの特徴やこだわりポイントをチェックして、自身のライフスタイルに合うメーカーを探してみましょう。
価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーのメーカー別のシェア率を示すグラフ(2025年7月時点)。シェア率はパナソニックが最も高く30.30%で、2位の東芝は22.15%、3位のシャープは16.21%です
パナソニックの電子レンジの特徴は、独自の「ヒートグリル皿」を使用した時短調理です。高機能スチームオーブンレンジとして人気の「ビストロ」シリーズなどで採用されており、マイクロ波を吸収してグリル皿の温度を最高230度まで上げるため、ハンバーグやトーストなどの食材をひっくり返さなくても裏面まで一気に焼き上げます。
東芝の電子レンジは庫内の天井をドーム型にした「石窯ドーム」シリーズが人気を集めています。特徴は、350度という業界最高のオーブン温度を実現していること。高火力を生かして、下味を付けて冷凍した食材を凍ったまま調理できるので、食材の下ごしらえさえしておけば、忙しい日でも解凍の手間を省いて手軽に料理できます。
シャープの電子レンジの特徴は、過熱水蒸気による調理。「水で焼く」をテーマに、ウォーターオーブンとして人気を集める「ヘルシオ」シリーズでは、過熱水蒸気の調理にこだわり、余計な油分や塩分を落とし、栄養素のキープをすることで、おいしさと健康を両立させたヘルシーな調理が魅力です。
製品 価格.com最安価格 | 画像 | ショップリンク | タイプ | 本体サイズ | 庫内容量 | 自動メニュー数 | 過熱水蒸気調理 |
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| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 単機能電子レンジ | 488(幅)×405(奥行ハンドル含む)×298(高さ)mm | 22L | 3 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | 単機能電子レンジ | 458(幅)×354(奥行ハンドル除く)×281(高さ)m | 17L | 4 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | 単機能電子レンジ | 415(幅)×395(奥行ハンドル含む)×320(高さ)mm | 18L | 22 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | オーブンレンジ | 483(幅)×440(奥行ハンドル含む)×310(高さ)mm | 23L | 6 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | オーブンレンジ | 485(幅)×410(奥行ハンドル除く)×302(高さ)mm | 18L | 20 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | オーブンレンジ | 487(幅)×454(奥行ハンドル含む)×370(高さ)mm | 26L | 46 | - |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | スチームオーブンレンジ | 494(幅)×481(奥行ハンドル含む)×370(高さ)mm | 30L | 95 | ○ |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | スチームオーブンレンジ | 498(幅)×446(奥行ハンドル含む)×396(高さ)mm | 30L | 119 | ○ |
| ![]() | 楽天市場Yahoo! | スチームオーブンレンジ | 490(幅)×485(奥行ハンドル含む)×420(高さ)mm | 30L | 286 | ○ |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | スチームオーブンレンジ | 487(幅)×461(奥行ハンドル含む)×365(高さ)mm | 31L | 112 | ○ |
ここからは、価格.comで人気の電子レンジ・オーブンレンジを紹介していきます。シンプル機能で価格もお手ごろな単機能モデルから、調理の幅が広がる多機能なモデルまで、さまざまな注目製品をピックアップしたで、自身のライフスタイルに合う一台を見つけてください。
※記事内の価格は2025年8月時点の価格
パナソニックの「NE-FL1C-W」は、よく使う温め機能をよりスピーディーにできるのが特徴です。手動で温めをスタートしてから「スピードボタン」を押すと、最大1,000Wの高火力に切り替え、温め時間を最大約38%短縮。また「蒸気センサー」を採用しており、ごはんやおかずはもちろん、冷凍食品なども素早く自動で温めてくれます。解凍時は、独自のスクリューアンテナで、マイクロ波をかくはんさせて温めるため、ムラを抑えた解凍ができます。庫内はフラットで汚れを落としやすく、広々として使いやすいのも魅力です。
・大半の人にとって必要十分なシンプル単機能電子レンジ
・デザイン・機能ともにシンプルで非常に使いやすいです
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
簡単操作で素早く温められるモデルを探している人におすすめなのが、東芝の「ER-S17Y」です。食品を加熱したときに発生する蒸気を検知して加熱時間を調節する「絶対湿度センサー」を搭載しており、コンビニやスーパーなどで購入した弁当を温めるときには、「お弁当」ボタンを押すだけで自動で温めてくれます。また、900Wの高出力で、短時間で効率よく温められるほか、庫内がフラットなので大きなお弁当も入れやすく、お手入れが簡単なのもポイントです。
・シンプルイズベストです
・説明書を読まなくても使える
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
機能だけでなく、デザインにもこだわりたいという人におすすめなのが、マットカラーの扉とブロンズカラーのハンドルが特徴的な「RE-TD184」。フロントパネルには、ブラックバックライト液晶と、調理設定や時間などを調節できる2つのダイヤルを配置しており、使いやすいうえに、見た目も印象的です。機能面では、食品の蒸気を検知して温度を判定する「絶対湿度センサー」で最適な温めを行う、自動温め機能を搭載。このほか、手軽に1品作れる自動メニューを用意するうえ、庫内容量は18Lとコンパクトサイズなので、ひとり暮らしの人にもおすすめです。
・最高にオシャレな単機能レンジ
・温め機能が優秀でムラなく自動で加熱できる
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
機能が充実しているオーブンレンジが欲しい人におすすめなのが、「NE-FS3C-W」です。温め機能は、最大1,000Wとパワフル出力で、温め時間を短縮する「スピードボタン」を押すと高出力に切り替わり、温め時間を最大約38%短縮できます。さらにオーブン使用時は、温度設定を100〜250度と幅広い範囲で調整可能で、パンやお菓子作りもばっちり。そのほか、トーストは専用ボタンが用意されており、ボタンひとつで焼き上がるなど、手軽な使い勝手も魅力です。
・シンプルで使いやすく温めるだけなら少人数でも十分使えた
・フラットタイプで庫内の掃除がしやすい
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
コスパのよさで選ぶなら「ER-40A」がおすすめです。「絶対湿度センサー」と「温度センサー」の2つを搭載しており、自動温めや解凍もムラを抑えて仕上げるのがポイント。さらに、オーブン使用時は最高温度が250度まで上がり、付属の角皿を使ったグリル料理や焼き菓子作りなど、幅広い調理に活用できます。またフラットな庫内は、撥水・撥油コーティングが施されており、汚れがこびり付きにくく、油汚れなどのお手入れも簡単。価格.comの最安価格は2万円台なので、コスパ重視の人にピッタリです。
・コンパクトの割に庫内は広くて、パワーも十分です
・スイッチの感触がかなりいいです
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
温めムラの少なさや使い勝手のよさにこだわっているのが、象印の「EVERINO ES-GW26」。レンジで食材に素早く熱を通した後、自動でグリルに切り替える「芯までレジグリ」機能が特徴で、食材をムラなくこんがり焼き色を付けて仕上げられます。また、冷めた揚げ物を揚げたてのように温め直す「揚げ物サクレジ」や、下ごしらえした冷凍食品をそのまま調理できる「凍ったままレジグリ」など、使いやすい機能をしっかり押さえています。
・ボタンひとつで時短調理が可能で、初めてでも迷わず使えます
・オートメニューが充実しており、初心者でも簡単に多彩な料理が楽しめます
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
「ビストロ NE-BS8C」の魅力は、ハイエンドモデルでも使われている「ヒートグリル皿」を採用しているところです。皿の温度を最高230度まで発熱し、食材をひっくり返さず底面までしっかり焼き上げるのが特徴。この「ヒートグリル皿」とスチーム機能を組み合わせた、高温スチームによる蒸し焼き調理も得意で、中華まんなどの温めもふっくら仕上がります。また、下ごしらえした冷凍の食材を自動で加熱調理する「凍ったままワンボウル」や、最高300度のオーブン機能でお菓子作りなど、幅広い使い方ができるのが魅力です。
・蒸し料理、焼き料理、揚げ物まで、多彩な調理が簡単にできます
・スチーム機能があるので、庫内のお手入れが自動でできます
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
「石窯ドーム ER-D3000A」は、最高300度の高火力で焼き上げる熱風コンベクション式オーブン。「石窯ドーム」特有の丸みを帯びた庫内は熱の対流がよく、ムラを抑えて食材を焼き上げます。さらに2段調理が可能なので、自宅でたくさんパン作りやお菓子作りをした人にもおすすめできます。そのほか、分量や食材に合った温度と時間で自動調理をする「石窯おまかせ焼き」により、肉や魚料理、煮込みなど、さまざまな料理が手軽に楽しめるところがポイントです。
・コスパは最強、使い勝手は良い、スペックと機能は惜しい
・オーブン機能を使うと音が鳴ることがある
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
ヘルシー調理や使いやすさにこだわっているのが「ヘルシオ AX-LSX3B」です。いちばんの特徴は、水蒸気をさらに加熱した過熱水蒸気で調理する「ウォーターヒート技術」。最高温度300度の過熱水蒸気で表面はこんがり、中はジューシーに、さらに油分や塩分をカットしてヘルシーに仕上げます。また、冷凍・冷蔵・常温の食材を同時に調理できる「まかせて調理」など、自動調理機能も豊富です。さらに、小型サイズの「ヘルシオトレー」が付属し、1〜2人分の少量のおかずが手軽に作れるのも魅力。そのほか、調理終了後に蒸気で食材の乾燥を防ぎながら、温かな状態をキープする「ほかほかキープ」機能など、便利な機能が満載です。
・手軽に調理できる機能もあるので、むしろ料理が苦手な人にも向いているのかもしれません
・キッチンに馴染みやすくスタイリッシュで質感も滑らか
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
機能が豊富でコスパのよいモデルを探している人におすすめなのが「ヘルシーシェフ MRO-S8B」。100度以上の水蒸気で食材を加熱する「過熱水蒸気」機能を搭載しており、肉や魚など食材の外側はカリッと焼き上げ、中はしっとりヘルシーに調理できるのが特徴です。オーブン使用時は最高温度が250度まで達し、グリル料理やお菓子作りなど、幅広い調理に活用できます。このほかに重量センサーと蒸気・温度センサーを搭載しており、自動で温めや解凍ができるのも魅力。庫内はフラットかつワイドで使いやすく、自動調理メニューも豊富であるにもかかわらず、価格.com最安値は2万円台と、とてもコスパのよい一台と言えます。
・突起やヒーターなどなくお手入れしやすいです
※2025年8月1日時点の、価格.com「電子レンジ・オーブンレンジ 」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
価格.comには、最新の売れ筋製品がわかる「人気売れ筋ランキング」が製品カテゴリーごとに用意されています。
2025年8月1日時点の価格.comの電子レンジ・オーブンレンジ人気売れ筋ランキング
電子レンジ・オーブンレンジの人気売れ筋ランキングを見ると、焼き調理などができるオーブン機能を搭載したモデルと水蒸気で調理ができるスチーム機能を搭載したモデルが多くランクインしています。
シンプルな温め機能のみで価格の安い単機能モデルよりも、オーブンやスチーム、自動調理など、便利な機能を搭載しているモデルが人気を集め、ユーザーに選ばれている傾向があります。
6月ころから新モデルが登場しはじめたことで、全体的に型落ちモデルは値下がりしており、買い時を迎えています。特にランキング上位のパナソニック「ビストロ NE-BS5C」やシャープ「ヘルシオ AX-LSX3B」など、最安価格が下がっているので狙い目です。ただし、一部の型落ち製品は品薄の影響で価格が高騰しているものもあるので、購入時は最安価格や価格推移をチェックしましょう。
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