レビュー
グラムスケールも温度計も不要

NY発!「OXO」の電動ミルとドリップケトルで、コーヒーをスタイリッシュに楽しむ

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ニューヨークの家庭用品ブランドOXO(オクソー)と言えば、ポップコンテナやサラダスピナー、上から目盛りの読めるアングルドメジャーカップなどが有名だろう。それなりに値は張るものの、機能的で、デザインもオシャレ。キッチンに置くだけで絵になるそのルックスにひと目惚れした人も多いのではないだろうか? そんなOXOの家電製品が2017年秋に日本初上陸したと言うから、これはぜひともチェックしておきたいところである。というわけで今回は、コーヒーをおいしく、オシャレに楽しめるOXOの「バリスタブレイン スケール付きグラインダー」と「ドリップケトル 温度調整&タイマー機能付」の2製品を使ってみた。

置いておくだけで絵になるスタイリッシュなデザイン

コーヒーは味だけでなく、淹れる器具にこだわれるのも楽しみのひとつだ。お気に入りの器具で淹れるコーヒーはそれだけでおいしく感じるものだし、キッチンにさりげなく置いておき、視界に入るたびに「オシャレだなあ」と浸るのもまた一興。おいしく、オシャレに味わうことがコーヒー通のよろこびなのである。

そんな視点で「バリスタブレイン スケール付きグラインダー」(以下、バリスタブレイン)と「ドリップケトル 温度調整&タイマー機能付」(以下、ドリップケトル)のデザインをチェックしてみたが、これが本当に美しい。ツヤ消しのステンレスとブラックを基調にしたカラーリングは両モデル共通で、シンプルでありながら高級感にあふれている。もちろん、ボタン類は必要最小限しかなく、スッキリ、モダンなたたずまい。コーヒー通をその気にさせてくれる完成度の高いデザインだ。

「バリスタブレイン」の本体サイズは、136(幅)×230(奥行)×363(高さ)mm、重さは2.35kg。電動ミルとしてはそれなりの大きさだが、シルバーと黒を基調にしたシャープなデザインなので、圧迫感は感じない

「ドリップケトル」の本体サイズは、287(幅)×230(奥行)×207(高さ)mm、重さは1.1kg。容量はコーヒー用の電気ケトルとしては多めの1Lとなっており、一度に4〜5杯のコーヒーをまとめてドリップできるのがうれしい

さすがはoxo、両製品ともに非の打ちどころがないほどオシャレなデザインだ。これで機能的なら言うことなしだが、さて、実際のところはどうだろう?

デジタルスケール内蔵だから、飲みたい分だけササッと挽ける!

では実際に、「バリスタブレイン」と「ドリップケトル」を使ってコーヒーをドリップしてみよう。まずは「バリスタブレイン」での豆挽きからだ。

「バリスタブレイン」は、抽出方法に合わせてコーヒー豆の粒度(挽き具合)を38段階に調節できる本格電動ミルで、ハンドドリップ用の中挽きや、フレンチプレス用の粗挽きはもちろん、安価なミルでは難しいとされるエスプレッソ用の極細挽きにも対応している。電動ミルの性能を決定づけるミル刃には、プロペラ式や臼式よりも粒度の均一性が高いうえ、風味を劣化させる摩擦熱も発生しにくいコニカル式を採用。高トルク・低速駆動のDCモーターと堅牢性にすぐれたステンレス製のコニカル刃を組み合わせることで、風味の劣化を防ぐとともに、均一性を向上させている。

粒度の均一性が高く、摩擦熱の発生も少ないコニカル式のミル刃を採用。このコニカル刃を高トルク・低速仕様のDCモーターで駆動させる仕組みで、空回りを最小限に抑える豆残量感知機能や、静電気の抑制機能も備えている

加えてもうひとつ、デジタルスケールが内蔵されているのも特筆すべき点だろう。一般的な電動ミルにはデジタルスケールはほぼ搭載されていないので、初めにグラムスケールで豆の量を計り、必要な分の豆だけをホッパーに入れて挽く必要がある。これに対して「バリスタブレイン」は、別途グラムスケールを用意する必要も、いちいち計量する必要もなく、一定量の豆をホッパーに入れておくだけでいい。簡単なボタン操作とダイヤル操作でグラム数やカップ数を指定するだけで、飲みたい分だけ豆を挽くことができるのだ。

デジタルスケールを内蔵しているので、別途グラムスケールを用意する必要はなし。まとまった量の豆をザーッとホッパーに入れておけばOKだ

ホッパーは450gの大容量。あらかじめ多めに豆を入れておけば、その都度豆を入れる手間を省くことができる。ちなみに、ホッパーはフタでしっかり密閉しておけるうえ、豆を紫外線から守る「UVプロテクト」も施されているので、豆の鮮度が著しく劣化する心配はない

ホッパーの下部を回して粒度を調節する。目盛りの「1」が極細弾きで、「8」が中弾き、「16」が粗挽き。抽出方法や豆の特性、好みに合わせて最適な粒度に調節しよう

計測モードは、グラム数を指定できる「グラムモード」のほか、カップ数を指定できる「カップモード」、「oxoボタン」を押している間だけ豆を挽ける「マニュアルモード」の3種類が用意されている。LEDディスプレイを見ながら、ダイヤルを回すだけでグラム数やカップ数を調節できるので、操作はいたって簡単

「カップモード」でコーヒーの味が薄すぎる、あるいは濃すぎる場合には、「濃度アジャスター」で濃度を調節しよう。1目盛りごとに、1杯につき1gの粉が増減される

左から、目盛り「1」(極細挽き)、「8」(中弾き)、「16」(粗挽き)で挽いたコーヒー粉となるが、なるほど確かに、均一性が高く、粒がしっかり揃っている

計算され尽くした注ぎ口と、便利な温度設定機能に納得!

ハンドドリップの極意は、適切な温度のお湯を、適切な位置に適切なスピードで注ぐことにあるが、さて、「ドリップケトル」の使い勝手はどうだろう? 早速、水を入れた状態で持ち上げてみたが、ほどよくやわらかなハンドルが握りやすく、重心のバランスもよい。独特のグースネックデザインは先端が見やすいうえ、注ぎ口が先細りなので、スピードと湯量のコントロールも自由自在。これなら狙い通りにドリップできそうだ。

湯量と注ぐ位置をコントロールしやすいよう、注ぎ口は先細りの形状に。コーヒー用ドリップケトルとしての基本はきっちり押さえている(左)。ハンドルの取り付け位置や角度が絶妙で、お湯がたっぷり入っていても手に負担を感じにくい。もちろん、熱くならないようにハンドルはシリコンで覆われているので、素手で持ち上げられる(右)

フタのノブもシリコンで覆われているので、フタを開ける際も安心。デザインと機能性が見事に両立されている

フタのノブもシリコンで覆われているので、フタを開ける際も安心。デザインと機能性が見事に両立されている

温度設定機能が搭載されているのもポイントで、40〜100℃まで、1℃単位で好みの温度設定ができる。設定温度に達した後は、自動で30分の保温モードに切り替わり、30分後にはビープ音が鳴って自動で電源が切れる安全設計。ハンドドリップに便利なカウントアップタイマーも用意されているので、温度計はもちろん、別途タイマーを用意する必要もない。

ケトルの台座部分には、コーヒーや紅茶、緑茶を入れる際の目安を示した温度ガイドが記されている。コーヒー以外でも便利に活用できそうだ

操作方法は「バリスタブレイン」と同様で、LEDディスプレイを見ながらダイヤルを回して温度を調節する。ここではハンドドリップに適した「93℃」に設定した

お湯を沸かしている間に、カップにドリッパーをセットして、「バリスタブレイン」で挽いた中弾きのコーヒー粉を入れる

お湯の温度が93℃に達し、ビープ音が鳴る。はじめに少量のお湯で「蒸らし」を行ったら、ドリッパーの中心から外側へ、外側から中心へと円を描くようにお湯を注いでいく。個人的には4〜5回に分け、2分30秒から3分かけて注ぎ切るのがもっともおいしくドリップできる手順と考えているが、「ドリップケトル」のおかげで、湯量やスピードを自在にコントロールできた

ハンドドリップコーヒーの完成! 挽きたて、淹れたてならではの香ばしい香りが立ち上る。しっかりとしたボディ感と苦みが感じられつつも、雑味、えぐみが少ないところはやはりコニカル式ミルの恩恵だろう。もちろん、風味が際立つクリーンな味わいは、ドリップ工程において湯量やスピードが適切であったことの証でもある

淹れて楽しい、飲んでおいしいコーヒー通必見のアイテム

あるいはコーヒーにそれほど詳しくない人は、「そこまでこだわる必要があるの?」といぶかるかもしれない。コーヒー粉を買ってきて、やかんで湧かしたお湯でドリップしても十分おいしいではないかと。しかし間違いなく、「バリスタブレイン」と「ドリップケトル」はコーヒー通にとって非常に魅力的な製品である。なぜか? それはもちろん、豆から挽いて、コーヒー用のドリップケトルを使ったほうが格段においしく淹れられるからだが、そこにはもうひとつ、“気分がいいから”という理由があることも忘れてはならない。オシャレで機能的な器具を使うことは、それ自体がコーヒー通の楽しみであり、よろこびなのである。

摩擦熱を抑えて均一に、しかも飲みたい分だけワンタッチで挽ける「バリスタブレイン」と、温度計いらずの「ドリップケトル」。スタイリッシュかつ機能性にもすぐれたこれら2製品は、コーヒーを「飲む楽しさ」だけでなく、「淹れる楽しさ」まで味わせてくれる、コーヒー通のニーズをがっちりとつかんだアイテムと言えるだろう。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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