特別企画
ホコリ臭い、カビ臭い、効きが悪い! と困る前に

自分でエアコン掃除をしてみたら、意外と簡単だった

6月に入り、気温が30℃に届こうかという日が多くなってきました。本格的に暑くなっていざエアコンを使ってみたら、「ホコリ臭い、カビ臭い」「効きが悪い」なんてことにならないよう、今のうちにメンテナンスをしておきたいものです。とはいえ、業者に依頼するとなるとそれなりにコストがかかりますし、この時期になってしまうと希望の日程で来てもらえるかもわかりません。そこで今回は、自力でできる範囲でエアコンの室内機のクリーニングに挑戦してみました。
※ご自宅のエアコンを掃除する場合は、自己責任にて行ってください。

<目次>
・コストは2,000円以下
・まずは壁や天井の養生
・フィルターを水洗い
・本体内外部のホコリ取り
・熱交換器の汚れ落とし
・仕上げ
・こんなにキレイになりました
・エアコン掃除を終えて

掃除道具は合計2,000円くらいでそろいます

まずは、使用する道具を準備しましょう。今回用意したのは下記の9点。エアコン内部クリーナー以外は100円ショップでそろうもので十分なので、費用は1台につき2,000円以内に収まるはずです。

・エアコン内部クリーナー(熱交換器の汚れ落としに)
・スプレーボトル(エアコン内部クリーナーの洗い流しに)
・使い古した歯ブラシ(フィルターのホコリ取りに)
・柄の付いたスポンジやブラシ(エアコン内外のホコリ取りに)
・小さめのスポンジ(〃)
・雑巾(〃)
・マスカーフィルム(壁や天井の養生に)
・養生テープ(〃)
・ゴミ袋(汚れ、汚水受けに)

掃除に使用するアイテムのほか、ホコリが気になる場合はマスクも用意しましょう

掃除に使用するアイテムのほか、ホコリが気になる場合はマスクも用意しましょう

エアコンは通常天井付近に設置されているため、スツールなど踏み台になるものは必須。ハンディー掃除機もあると便利です

養生だけで汗だく。エアコン掃除は本格的に暑くなる前にやるべし

クリーニングを開始する前に、室内機のまわりや電源部分、コンセントにカバーをしておく(養生する)と安心です。が、これが意外と大変(特に壁や天井)で、養生を終える頃には汗だくでした。掃除する際はエアコンのコンセントを抜いておかなければならないので、エアコンの効いた部屋で作業することは不可能。クリーニングは本格的な夏が来る前、遅くても6月中に済ませておくことをおすすめします。

【注意】作業の前にコンセントは必ず抜いておく!

【注意】作業の前にコンセントは必ず抜いておく!

養生する場合は、「マスカーフィルム」があると便利。養生テープと養生フィルムが合体したもので、テープを貼るのとフィルムをかぶせるのが1度で完了するため、ひとりでも作業がしやすいです

マスカーフィルムと養生テープを使って、本体の左右と上下にカバーをします。手の届きにくい場所&慣れない作業ということもあり、気がついたら30分かかってしまいました。そして汗だく

電源部、表示部、コンセントも忘れずに覆っておきましょう

電源部、表示部、コンセントも忘れずに覆っておきましょう

ホコリびっしりのフィルターを掃除

養生したら、いよいよクリーニング開始。まずはフィルターを水洗いします。フィルターは、この奥にある熱交換器をホコリから守るために設置しているもの。ここにホコリが溜まりすぎていると、熱交換器が空気を吸い込む際にエアコンに余計な負担がかかってしまい、冷暖房の効率が落ちてしまいます。

カバーは、軽い力でぱかっと開きます。カバーを開けるとすぐ現れるのがフィルター。簡単に取り外せるので、外して洗います

このエアコンの使用期間は約1年ですが、年末のフィルター掃除をさぼったせいかホコリがびっしり。これはもうマスク必須です

フィルターは、風呂場か洗面所で洗います。ハンディー掃除機がある場合は、目立つホコリだけでも先に吸っておくと、その後の作業が楽になります

軽く掃除機を当てただけでこんなにホコリが取れました。これは気持ちいい

軽く掃除機を当てただけでこんなにホコリが取れました。これは気持ちいい

フィルターをぬるま湯につけながら、歯ブラシでやさしくこすって残りのホコリを落としましょう。ぬるま湯には中性洗剤(食器洗い用洗剤)を溶かしておくと汚れが落としやすくなります。

フィルターはやわらかくデリケートなので、硬いブラシでゴシゴシはNG!お湯につけて少し時間をおくと、より汚れが落としやすくなります

こんなにキレイになりました!

こんなにキレイになりました!

水分を拭いたら、風通しのよい場所に干しておきましょう。これでフィルターの掃除は完了です

水分を拭いたら、風通しのよい場所に干しておきましょう。これでフィルターの掃除は完了です

できる範囲でエアコン内外部のホコリを取る

フィルターを乾かしている間に、ほかの部分を掃除していきましょう。フィルターを外した室内機内外部のホコリを、スポンジや固く絞った雑巾で落としていきます。いたるところに細かい凹凸があってホコリが溜まっているので、ちょっと無理したくなりますが、ガマン。素人の深追いは故障の素。「できる範囲でキレイになれば十分」という気持ちで行ったほうが安全です。

こちらも、目立つホコリはざっと掃除機で吸っておきます

こちらも、目立つホコリはざっと掃除機で吸っておきます

カバーの裏や凹凸部分など、いたるところにホコリが溜まっているので、全体をよく確認しましょう

カバーの裏や凹凸部分など、いたるところにホコリが溜まっているので、全体をよく確認しましょう

手では届かない部分には、柄の付いたスポンジが便利。今回はなんとなく100円ショップのボトル洗浄用スポンジを選んだのですが、これが大活躍しました!

フラップも開いて裏表とも拭きます。細かい部分には小さくカットしたスポンジが活躍

フラップも開いて裏表とも拭きます。細かい部分には小さくカットしたスポンジが活躍

掃除を進めていくと、素人クリーニングでは手が届きにくい汚れも出てきます。完璧にキレイにしたい気持ちはありますが、家電はとてもデリケートなので、深追いは禁物

熱交換器の汚れは、エアコン内部クリーナーで落とします

続いてはエアコンの要、熱交換器のクリーニングを行います。熱交換器はフィルターを外すと現れるシルバーの金属部分。フィルターに守られているもののホコリが溜まりやすく、運転中に結露しやすい部分なので、カビ発生の懸念も。今回はスプレータイプのエアコン内部クリーナーを吹き付けて汚れを落としますが、インターネットで調べてみると、家庭用の高圧洗浄機で汚れを落としている人もいるようです。

熱交換器。取り外しは簡単にはできません。幸い、表から見える部分に目立った汚れやカビ臭はなし

熱交換器。取り外しは簡単にはできません。幸い、表から見える部分に目立った汚れやカビ臭はなし

エアコン内部クリーナーを吹き付ける前に、汚れが垂れてきた場合に備え、本体の下に汚水受けをセットしておきます。

45Lのゴミ袋の長い方の辺を片方だけカットし、開きます

45Lのゴミ袋の長い方の辺を片方だけカットし、開きます

星印の角を両端にして養生テープで貼り付けておけば、汚水が垂れても安心です

星印の角を両端にして養生テープで貼り付けておけば、汚水が垂れても安心です

熱交換器と、ルーバーにもエアコン内部クリーナーをスプレーします。スプレーの使用法については、製品パッケージに記載されている使用法を守ってください

今回使用したスプレーはこちら。容量420mlですが、たっぷり使用しても少し余ったので、1台につき1本で十分だと思います

今回使用したスプレーの場合は、スプレーを噴射したあとに霧吹きで水をかけ、汚れを洗い流す必要があります。スプレーの成分や汚れが残らないように、たっぷり吹きかけました。ちなみに筆者宅のエアコンでは、吹き出し口から汚水が垂れてくることはありませんでした

しばらくすると、ドレンホースを通してベランダに薄い灰色の汚水が流れ出てきました。ホコリのようなものも混ざっているような。見た目にはほとんど汚れていないように見えた熱交換器ですが、それなりに汚れてはいたようです

フィルターをセットし直して、送風で乾かしたら完了

仕上げに入ります。残っている水分をしっかり拭いて、フィルターや開いたカバーなどを元に戻したら、3時間ほど送風運転にして内部を乾かして終了です。

霧吹きを使用したことで熱交換器以外にも水が飛び散っているので、しっかりふき取ります

霧吹きを使用したことで熱交換器以外にも水が飛び散っているので、しっかりふき取ります

フィルターが完全に乾いていることを確認してから、元の位置にセットし直します

フィルターが完全に乾いていることを確認してから、元の位置にセットし直します

カバーやフラップを元に戻し、仕上げに固く絞った雑巾で全体を拭きます

カバーやフラップを元に戻し、仕上げに固く絞った雑巾で全体を拭きます

抜いていたコンセントを差して電源を入れ、3時間ほど送風運転にして内部を乾かせば完了です! 熱交換器に水分が残ったままだとカビの原因になるので、送風運転は忘れずに行ってください

劇的? こんなにキレイになりました

キレイになったところで、クリーニング前とのビフォー・アフターを比べて見てみましょう。

フィルター

見ているだけでくしゃみが出そうだったフィルターは、新品のようにピカピカに。

フラップ

フラップの裏も意外と汚れていました。

本体の外側

外側も、いたるところに溜まっていたホコリがすっきり。

全体

頭に積もっていたホコリが取れ、清潔感のある見た目になりました。

振り返ってみれば、壁や天井の養生が1番大変でした

今回、初めてフィルター以外のエアコン掃除をしてみましたが、思ったより簡単でした。「自分で無理なくできるところまで」と決めていたので、プロのように完璧にキレイにできたわけではありませんが、やるのとやらないのではかなり違うと思います。

一連の作業を振り返ると、1番大変だったのは室内機のまわりの壁や天井の養生。しかし、あんなに苦労したのに終わってみたらほとんど汚れは飛び散っていなかったので、汚れの程度によるのでしょうが、個人的には壁や天井の養生は必須ではないのかも? と思いました。ただ、水やスプレーを使用するので、エアコンの電源部分やコンセントはしっかりカバーしておくことは忘れないようにしてください。

フィルターや室内機内外部のホコリ取り、熱交換器の汚水排出など、ほかの作業はかなり楽しいです。これは汚れていれば汚れているほどその効果を実感できる作業なので、これまでメンテナンスをさぼっていた人ほど「気持ちいいマイレージ」が貯まっていると思って、ぜひ本格的な夏を迎える前にトライしていただきたいです。ただ、汚れの度合いやエアコンの状態によっては、業者に依頼したほうがいい場合もあるので、そこはご自宅のエアコンの機種や様子を見てご判断ください!

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大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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