ボトルをセットするだけで、ビアカクテルが簡単にそそげる
酒好きにとって、真夏に飲む冷えたビールほどウマイものはない。人生に欠かせない快楽、と言ってもいいだろう。そんなビールライフをさらに充実させるため、使ってみたのがグリーンハウスのカクテルビールサーバー「GH-BEERL」。市販のビールとドリンクで、手軽にクリーミーな泡のビアカクテルが注げるという、ビール党必見のアイテムだ。
「GH-BEERL」は、左右のタンクに好みの缶ビールやドリンクを1本ずつ容器ごと入れてビアカクテルが作れる家庭用カクテルビールサーバー。左右のタンクにはそれぞれ、500ml缶、350ml缶、330ml缶、500mlペットボトルをそのまま入れることができ、缶ビールや缶ジュースを専用のタンクに移し替える手間がないのが特徴だ。たとえばシャンディ・ガフを作る場合だと、左右どちらかのタンクに缶ビールを入れ、もういっぽうのタンクには缶もしくはペットボトルのジンジャーエールを入れればいい。準備が簡単なだけでなく、洗い物も少なく済む。
ビール樽をモチーフにしたというデザインで、本体サイズは203(幅)×218(奥行)×460mm(高さ)、重さは約1.48kg。単3形乾電池×2本で動きコンセントが必要ないため、バーベキューやガーデンパーティーでも重宝しそうだ
製品のデザインコンセプトは、「日常での特別感」だそう。木目仕上げやメッキ処理が随所に施されており、高級感あるたたずまいでパーティーの雰囲気を盛り上げてくれる
本体上部にレバーが付いており、手前に倒すとブランドされたビアカクテルが、奥に倒すとクリーミーな泡が注げる仕組み。混ぜるだけならマドラーやスプーンでもできなくはないが、泡となるとビールサーバーがないと難しい。しかも「GH-BEERL」は泡の仕上がりにもこだわっており、毎秒4万回の超音波振動によって、コクのあるきめの細かい泡を生成してくれる。なお、ビールとジュースの比率は本体のスイッチで切り替えられ、たとえばビールだけを注ぐ、あるいはジュースだけを注ぐといったこともできる。
使い方を確認していこう。まずは上部ユニットを外し、上部ユニットの底部に単3形乾電池を2本セットする
中ぶたを外し、左右のタンクにフタを開けたビール缶と、缶もしくはペットボトルのジュースを1本ずつ入れる
冷凍庫で凍らせた保冷剤を缶/ペットボトルの隙間にセット
上から見るとこんな感じ。缶の口の向きなどは特に気にしなくていい。タンクの周囲は保温性を高めた「Wウォール構造」となっており、保冷剤との相乗効果で冷たさを長くキープしてくれる
中ぶたから延びるチューブを缶/ペットボトルの注ぎ口にそれぞれまっすぐ挿し込み、中ぶた、上部ユニットをセットしてロックをかければ準備完了
あとは本体天面の切り替えスイッチを操作して、左右に格納した飲料がブレンドされて抽出される「ブレンド」、左側に格納した飲料が抽出される「L」、右側に格納した飲料が抽出される「R」のいずれかを選択すればOKだ
では、ビアカクテルを注いでみよう。切り替えスイッチを「ブレンド」に設定し、レバーを手前に倒すと、グイーンという運転音とともにブレンドされたビアカクテルが出てきた。抽出スピードは早過ぎず、遅過ぎずのちょうどよい塩梅
7分目まで達したところでレバーを戻し、今度はレバーを奥に倒して泡を注ぎ入れてみる。きめの細かい泡を楽しめるのもビールサーバーの醍醐味だが、「GH-BEERL」で生成される泡も期待に違わず、見るからにクリーミーだ
まずはシャンディ・ガフを作ってみたが、ふわふわの泡が印象的で、口当たりが非常にいい。ジンジャーエールの辛さとビールの苦みのバランスもよく、あっという間にグラスが空いてしまった
実際にさまざまなビアカクテルを作ってみたが、ここではその中から、簡単に作れて、しかもおいしかった12種類のビアカクテルを紹介していきたい。設定は基本的に「ブレンド」。つまりビール1/2、ジュース1/2の割合いでブレンドしているが、その仕上がりに応じて比率を調整したケースもあった。なお、対応サイズの缶やペットボトルが見つからなかったジュースに関しては、500mlペットボトルに移し替えて本体にセットしている。
ビアカクテルの定番中の定番、シャンディ・ガフ。ビール特有のホップの苦みをジンジャーエールがやわらげており、生姜のピリッとした風味もたまらない。
ビールは「エビス」など苦みがやや強いもの、ジンジャーエールは辛口のものを選ぶとさらにコクが増した。ちなみに、この組み合わせは泡立ちがかなりよく、ビアホールのビールサーバーで注いだかのような仕上がりだった
メロンソーダをブレンドしてみると、緑色がなんとも美しい仕上がりに。苦みの中にほんのり甘みが感じられるので、お酒が苦手な人でも飲みやすいだろう。
こちらも泡立ちがよく、ふわふわ、クリーミーな舌触りがたまらない
フランス語で「混ぜ合わせ」を意味するパナシェ。レモンの酸味がビールの苦みとマッチして、爽やかな味わいになった。
炭酸×炭酸のためだろうか、泡を足さずに注いでもご覧の通りの仕上がりに
ビールとコーラを1:1で組み合わせて作る「ディーゼル」。口に入れるとほのかに甘さを感じるが、後味はどこか黒ビールのよう。
ちなみにダイエットコーラでも試してみたが、通常のコーラを使用したほうがコクがありおいしかった
苦さの中にフルーティーさも感じられる、快晴の日にオープンテラスで飲みたい爽やかな味わいだった。
クリーミーな泡立ちが印象的。果汁100%タイプを使うと苦みや酸味が際立つので、「甘いお酒はちょっと……」という人の舌にも合いやすいだろう
独特の“酸っぱ苦い”味わい。1:1の比率だとアセロラが勝ち過ぎる傾向にあるので、ビール2/3、アセロラジュース1/3程度がちょうどいいだろう。
アセロラドリンクは炭酸ではないが、意外にも泡立ちはかなりよかった
1:1の比率だと濃厚なマンゴーの味が強く出過ぎるかと思いきや、こちらはちょうどいいいバランス。マンゴーの甘さの中に、ビールのうまみをしっかり感じることができた。苦みが強いオレンジジュースよりも飲みやすい印象だ。
このクリーミーな泡立ちは、やはり「GH-BEERL」の大きな魅力である
カルピスの原液1/5、ビール4/5の比率で組み合わせてみた。これはちょっと冒険のつもりだったが、ひと口飲むと、「え、想像以上にウマイ」。
泡立ちはあまりよくないが、乳酸菌飲料ならではの酸味とビールの苦みがここまでマッチするというのは新たな発見だった
王道のレッド・アイも本格派の仕上がりだ。泡もほのかにピンク色で、トマトの風味が感じられる。
トマトジュースを少し多めにするのが個人的には好みで、コショウを少し入れるとさらに味が引き締まった
お酒×お酒の組み合わせにもトライ。まずはビールと黒ビールをブレンドしたハーフ&ハーフだが、苦みとコクのバランスがよく、期待通りの“大人の味わい”となった。
やはり泡が抜群にクリーミーで、グラスの中で混ぜ合わせるものよりもワンランク上の味わい
白ワインを組み合わせたビア・スプリッツァーも、苦みと酸味が調和した納得の仕上がりに。
きめの細かい泡立ちによって、ビールらしい飲み口が保たれているのも好印象だ
黒ビールとスパーリングワインを組み合わせた、ブラック・ベルベット。濃密な泡立ちと深いコク、そして強いのど越しが共存した大人の味だ。
“大人の嗜み”とも言うべき奥深い味わいとキメ細やかな泡が印象的だった
ビール好きにとって、市販の缶ビールと、缶、もしくはペットボトルのジュースを本体にそのまま入れるだけでビアカクテルが作れる手軽さはこの上なく魅力的。本体ユニットと中ぶたが水洗い可能で清潔に保てるなど、メンテナンス性にも欠点は見当たらなかった。今回は定番のビアカクテルを中心に紹介したが、もちろん、オリジナルカクテルのレシピを探求するのも大いにアリだろう。毎晩の家飲みに、バーベキューに、ガーデンパーティーに。さまざまなシーンで「GH-BEERL」を活用し、ビールライフをさらに充実させてみてはいかがだろうか。