いまでは、身近な商品として100円均一のお店でも売られている電源タップ。どこの家庭も1つや2つ、いや3つや4つはお持ちではないでしょうか? ということで、今回の大集合テーマは電源タップ。筆者の独断と偏見で、いろんな電源タップを集めて検証してみました。実用性とデザイン性を兼ね備えたすてきな商品は登場するのでしょうか。それでは、今回もお約束の写真からスタートです♪
今回はこちらの電源タップをチェックしてみました
求められる機能がシンプルすぎるためか、どうもおしゃれなものが少ないような気がする電源タップ。ということで、こんな電源タップはいかがでしょう。ご紹介するのはMonosブランドの「PLUGO(プラゴ)」、2006年度にはGOOD DESIGN賞を受賞しております。差し込み口は3か所で、コードなどが絡んだり、ACアダプターがじゃまになったりすることがないよう、それぞれが放射状90度に配置されています。床に転がった姿はダサいと思うことが多い電源タップですが、これならおしゃれな感じがしますね。
筆者はホワイトを選びましたが、レッドやピンク、カフェオレなど8種類の中から選べます
使わないときはスッキリとコードを巻きつけて固定しておけます
このようにコンセントが90度ごとに配置されています
普段はこんな感じで使っていた電源タップですが、「PLUGO」に変えると見た目もスッキリ
AC差し込み口の数:3
USBポート数:0
コード長:2.5m
許容電力:1200W
※容量については各社の表記方法がまちまちなので、
(最大と定格の両方、最大のみ、定格のみ、W数のみなど)
両方ある場合は大きい方の数字にしてあります(以下同)
いやいや、おしゃれな電源タップもいいけれど、やはり実用性を最も重視したい――なんて声が聞こえた気がしました。続いては使い勝手のよい筆者おススメの電源タップをご紹介しましょう。電源タップを使っていてイライラするのは、ACアダプターや充電器の形状がバラバラでせっかくの差し込み口が存分に使えないとき。きっちりとすべての差し込み口にプラグがささっていると気持ちいいですもんね。まずは、ファーゴの「TAPKING(タップキング)」。ポイントは、それぞれの差し込み口が3方向に回転すること。そのため、差し込んだアダプターや充電器がじゃまにならずに使えます。また、全部を一気にオフにする電源スイッチや、使用電力がオーバーすると自動で電源を遮断するブレーカーも内蔵しています。
結構立派なケースに入って届きました
本体は6個口。落ち着いた木目調のデザインもいい感じです
左右に90度回転させられます
6個口とも無駄なく使えました
45度傾けると、差し込み口中のシャッターが閉まる。これはよい機能ですね
AC差し込み口の数:6
USBポート数:0(USBポート付きのモデルもあり)
コード長:1.8m
許容電力:1500W
電源タップの実用性は、とにかくいろいろなプラグを自由にたくさん使えることに尽きると考える筆者。そんな目的の最終形ともいえるのがタワー型電源タップ。筆者が選んだのは「Powerjc」ブランドの製品です。なんと差し込み口は12個もあり、しかもすべてが3Pプラグ対応。さらに、USBポートは9つと、これでもかという大迫力です。雷サージ保護回路や過電流などの異常時に自動的に電源遮断する機能も搭載しており、安全面にも配慮されています。メーカーについての情報がないので、若干の不安がよぎりましたが、我が家では何の問題もなく使用しております。というか、使い勝手がよいので重宝しております。
とにかく大きいです。パッケージを9.7インチのiPadと並べてみました
タワー型ならではの迫力! 8角形の4面デザインです
3個口の3Pプラグ対応コンセントが4面にあります
USBポートは9個口もあります
段ごとにオン・オフできるスイッチ付きです
AC差し込み口の数:12
USBポート数:9
コード長:3m
許容電力:1000W
実用性を重視するあまり、ちょっと変わったデザインになっちゃった電源タップをご紹介しましょう。写真を見れば一目瞭然。明らかになんじゃこりゃ? と叫びたくなりますよ。まずはエレコムの「ACアダプタを4個つなげるケーブル」。1本多いですが、キングギドラのように差し込み口が4本に分かれています。これなら、多少大きなACアダプターを使っても、それぞれがじゃまし合うことなく使えます。まあ、見た目はともかくとして、実用性は高いですよ。
筆者は黒を選びましたが、白もあります
太く硬めのしっかりしたコードが使われており、安心感があります
プラグは狭い場所でも使いやすいスイング式。絶縁キャップなのでほこりも付着しにくくなっています
AC差し込み口の数:4
USBポート数:0
コード長:0.2m
許容電力:1500W
続いてはこちら。ヤザワコーポレーションの「差し込み口フリータップ」です。等間隔に整然と穴が開いております。コンセプトは、ずばり“詰めて挿せる”。本体には8.5個の差し込み口があり、どこに挿しても使える仕様になっており、穴を1つ隣へずらして使うことができるユニークな構造が特徴です。
“詰めて挿せる”がキーワードの「差し込み口フリータップ」
8.5個分の差し込み口があり、どこに挿してもOK
6個口なのに3つしか使えない。よく見かける光景ですが、詰めたおかげで少し余裕ができました
AC差し込み口の数:8.5
USBポート数:0
コード長:1.5m
許容電力:1500W
旅行や仕事で出かける海外でも電源タップがあれば何かと役立ちます。さらに、充電用のUSBタップもあればいうことなしですよね。そんな希望をかなえてくれるのが、ヤザワコーポレーション「海外用マルチ変換タップ2個口USB2ポート」。差し込むプラグはタイプA、C、O、BF、SEの5タイプに対応するマルチタイプ。世界150か国以上で利用できるとのこと。さらに、USBポートも2ポート備えています。すべての国々をカバーできるというわけではありませんが、少なくとも一般的な旅行者が訪れそうな国はたいがいカバーしています。本機には変圧機能はありませんので、コンセントからはそのままの電圧が出力されます。USBポートを使った充電であればそのまま使えますが、コンセントでは海外の高電圧に対応した機器しか使えないのでご注意ください。
差し込み口は2個口。残念ながら国内では使えないそうです
USBポートは2つ。電圧の異なる海外でもそのまま使えます
こちらが5タイプの形状で使える変換プラグ
順番にタイプA、タイプC、タイプO、タイプBF、タイプSE(タイプCと兼用)
筆者がよく訪れるタイで使ってみました(電圧は220V)。モバイルバッテリーを充電しつつ、モバイルWi-Fiを充電。快適に使えましたよ
差し込み口の数:2
USBポート数:2
コード長:1m
許容電力:1400W
オーディオ機器やPCなどではアース端子が付いた3Pプラグを見かけますが、運悪く自宅の電源タップでは対応できなかったなんてご経験はありませんか? そんなときに役立つのがヤザワコーポレーションの「穴アキタップ」。本体の真ん中に穴(溝)があり、その部分にアース端子が入り込むため、3Pプラグでも問題なく使えます。また、この穴は同時に「トラッキング火災(プラグとコンセントの隙間にたまったほこりが原因で起こる火災)」を予防してくれます。
一見、一般的な2Pプラグ用の電源タップに見えますが、いろんな特徴が……
本体に開いた穴にうまくアース端子が入ります。さらにこの穴のおかげでほこりがたまりにくくなっています
プラグの根元にある絶縁カバーがトラッキング現象を予防します
引っ越し時からほったらかしのコンセントのプラグ。時間の経過とともに、トラッキング火災の危険性が増してくるのでみなさんもご注意を
AC差し込み口の数:3
USBポート数:0
コード長:2m
許容電力:1500W
ひと昔前の電源タップになくて、今では必須ともいえるUSBポート。ということで、最後にご紹介するのは、基本性能はもちろんUSBポートが充実している、プリンストンの多機能型USB給電機能付きマルチタップ「Unitap(ユニタップ)」です。筆者が購入したモデルでは、5つの差し込み口と4つのUSBポートが使えます。USB給電ポートは独立型なので、本機の好きな差し込み口で使えますし、持ち歩くことも可能です。
さらにうれしいことに、合計5V/3.4A給電に対応し、「Smart Power Port」に対応。各接続機器の必要電流量を自動検知し急速充電を行います。もちろん、電源タップとしての基本機能も充実。雷サージ対応、未使用時にほこりの侵入を防止する「ほこり防止シャッター」、過電流防止ブレーカーも搭載されております。
個人的に非常に満足度の高い電源タップです
USB給電ポートを先端に取り付けた状態です。この状態では32.6cmと結構でかいです
USB給電ポートは独立型なので、好きなところで使えます
各コンセントにオン/オフスイッチが付いています
消費電力が1500Wを超えた場合などはこの過電流防止ブレーカーが作動します
未使用時は「ほこり防止シャッター」がほこりの侵入を防ぎます
プラグは絶縁キャップ付きのスイング式
AC差し込み口の数:5
USBポート数:4
コード長:2m
許容電力:1500W
電源タップといってもさまざまな特徴があっておもしろいですね。今回ご紹介した中で筆者のお気に入りは、プリンストンの「Unitap」と「Powerjc」ブランドのタワー型。前者は、必要にして十分な機能がそろっており、満足が高いです。あえていえば3Pプラグが使えればパーフェクトでした。後者は、1台あればおなかいっぱい、これでもかといわんばかりの力強さに圧倒されました。唯一のマイナスポイントは定格出力が最大で10Aとやや物足りないこと。容量がもう多ければパーフェクトでした。残った、そのほかの電源タップの中であえてもう1つ選ぶとしたら、力強い太めのケーブルと見た目のインパクトが印象的なエレコムの「ACアダプタを4個つなげるケーブル」かな。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。