コーヒー豆を挽いてコーヒーを淹れてみたいと思っているけれど、どのコーヒーミルを選べばいいかわからないという人もいるでしょう。本特集では、コーヒーミル(コーヒーグラインダー)の選び方の基本とおすすめモデルを紹介します。
<監修>アウトドアライター 牛島義之
アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーエディター&ライターとして独立。アウトドア業界歴30年以上、コーヒー愛好歴20年以上で、コーヒー器具は50〜60所有している。コーヒー関連の書籍や記事の執筆も行う無類のコーヒー好き。
わざわざ家で挽かなくても、挽いてあるコーヒー粉を購入してくればいいのでは? と思う方もいるでしょうが、淹れる直前に挽いたほうが断然おいしい! その理由は3つあります。
おいしいコーヒーを味わうには鮮度が大切です。できるだけ新鮮さを保つためには、コーヒーの酸化を防がなければなりません。しかし、コーヒーは挽いて粉にしてしまうと表面積が広くなり、酸化が進みやすくなってしまいます。
豆の状態なら1か月ほど鮮度を保てますが、粉にしてしまうとおいしく飲めるのは2〜3日程度。遅くとも1週間ほどで飲みきるのが理想です。
コーヒーが最も香り立つ瞬間は、ミルで豆を挽いているとき。香りの約60%が挽いているときに発生すると言われているので、淹れる直前に自宅で豆を挽けば、コーヒーの香りを存分に楽しめます。
挽いている最中から、とてもいい香りがします。コーヒーは飲むだけでなく、香りも楽しみたい!
コーヒーは豆の焙煎度や粒度(豆の挽き具合)、淹れ方で味わいが変わります。コーヒーミルはその粒度を調節できるツール。製品によって挽き分けできる粒度設定の数は異なりますが、粒度が粗いほどあっさりした味わいに、細かいほど濃厚な味わいになります。同じ豆と淹れ方でも、粒度を変えれば味わいを変えられるので楽しみ方が広がるでしょう。また、淹れ方ごとに相性のいい粒度があるので、使用する抽出器具(コーヒーを淹れる器具)に最適な粒度にするとよりおいしいコーヒーが淹れられます。
コーヒーミルの中には粒度を30段階以上設定できるものもあります。粒度と淹れ方の組み合わせで味や香りが変わるので、追求すれば“自分好み”の味わいに出会えるかも!
コーヒーミルはよりおいしいコーヒーを味わうために使うものですが、趣向品でもあります。駆動方式や挽き方(刃の種類)、利便性から製品を決めていくのが一般的ですが、デザインや使用スタイルに惹かれたというように主観で選んでも不正解ではありません。ここでは、知っておくとコーヒーミル選びに役立つポイントを2つ紹介します。
コーヒーミルは、「手動式」と「電動式」の2種類に大別されます。挽くときの楽さは電動式に軍配が上がりますが、あえて手動式を使いたいという人もいるでしょう。それぞれの特徴を紹介するので、自分の楽しみ方に合うほうを選んでください。
●手動式ミル
手でハンドルを回してコーヒー豆を挽くタイプ。挽くのに時間がかかり、少し力も必要なので、1〜2杯分くらい少量の豆を挽くのに適します。電源を使わないため場所を問わず使用でき、運転音が小さいのもメリット。
また、「卓上型」と「ハンディ型」と使用するスタイルに合わせたタイプが用意されているもポイントです。卓上型はアンティークなデザインのものが多く、インテリア性の高さが人気。いっぽう、ハンディ型はハンドルが取り外せたり、折りたためたり、アウトドアにも持ち出しやすい工夫を備えた製品が多くあります。
挽くのに時間はかかりますが、その分、長く香りを楽しめるとも言えます。また、挽いているときのゴリゴリとした感覚を味わえるのも手動式だからこそ!
●電動式ミル
一度に3杯以上のコーヒーを淹れる、または、一日に何回もコーヒーを飲むなら、挽く作業をおまかせできる電動式を選んだほうが楽でしょう。コンセントに挿して使うタイプと充電式のコードレスタイプがあります。
詳しくは「ポイント2」で紹介しますが、電動式は種類が多く、価格帯も安いものなら2,000円、高いものなら50,000円以上と幅があります。使わないときは棚の中に入れておけるくらいコンパクトなタイプや、基本的に定位置で使用する据え置きタイプなど、サイズ感も大きく異なるので、予算と性能とサイズを確認して選びましょう。
一度にたくさんの量を挽ける製品は本体サイズが大きくなる傾向。時間と手間をかけたくないなら電動式ミルがベストです。
コーヒー豆を挽くという目的は同じですが、刃の種類によって挽き方が異なります。コーヒーの味や風味に影響する「粒度の均一性」や「摩擦熱の発生しやすさ」が違ってくるため、おいしいコーヒーを淹れたいならチェックしましょう。
タイプは「プロペラ式(カッター式)」と「臼式」に大別され、さらに臼式は「コニカル式(コーン式)」と「ディスク式(フラットカッター式)」に分けられます。なお、手動式ミルは基本的に「コニカル式(コーン式)」。電動式ミルは全タイプあります。
●プロペラ式(カッター式)
フードプロセッサーのように、プロペラ状のカッターを回転させてコーヒー豆を粉砕する仕組み。ほかのタイプと比べて粒度が均一になりにくく、微粉(細かい粉)が出やすいので、雑味のある味になりやすい傾向です。また、粒度設定がなく、回転を続けるほど細かく粉砕されるので、目視で確かめて運転を止めるタイミングを自分で計らなければなりません。そのため、毎回粒度を揃えるには回転させる時間を計るなど、工夫が必要。比較的、価格が安い電動式ミルに採用されています。
プロペラ式のミルで挽いたコーヒー粉は、ややばらつきが目立ちます
2,000円くらいから購入できるので、とりあえず電動式ミルを使ってみたいならプロペラ式を選んでもいいでしょう。
●[臼式]コニカル式(コーン式)
円すい形の刃が回転してコーヒー豆をすり潰します。均一な粒度で挽けるため微粉は少なく、雑味が少ないまとまりのあるコーヒーが味わえるでしょう。刃の回転スピードが遅いので摩擦熱が発生しにくく、豆に悪影響を及ぼす熱が伝わりにくのも特徴です。
コニカル式のミルで挽いたコーヒー粉は、粒の大きさにほとんどばらつきはありません
プロペラ式と比べると価格は高くなりますが、10,000円以下で買える製品もあります。エスプレッソに使う極細挽きに対応しているのも多いです。
●[臼式]ディスク式(フラットカッター式)
円盤状の平行刃を石臼のように噛み合わせてコーヒー豆を挽くタイプ。粒度にばらつきがない、微粉も出にくい、摩擦熱が発生しにくいといった点はコニカル式(コーン式)と同じですが、コニカル式よりも高速で挽けるものが多いです。
コニカル式同様に粒度がほぼ均一。同じような仕上がりですが、コニカル式よりも短時間で挽けるのがメリットです
価格は少々高めの製品が多いですが、業務用モデルにもよく採用されているので味わいを重視するなら選んで間違いなし!
刃には「金属刃」と「セラミック刃」があります。金属刃は切れ味が鋭く、粒度が均一になりやすいものの、長時間の浸け置きや、水洗いした際にしっかり乾かさないと錆びるのがネック。いっぽう、セラミック刃は金属刃ほど鋭利ではありませんが、錆を気にせず水洗いできます。気軽に水洗いしたい人はセラミック刃、仕上がりを重視するなら金属刃というように優先することで刃の種類を決めるといいでしょう。
重視することから選べるように、性能、利便性、デザイン、価格などで秀でたものがあるコーヒーミルを手動式と電動式、そして充電式(コードレス)でセレクトしました。
キャンプなど自然の中で飲むコーヒーはそれだけで格別ですが、さらにおいしく飲むため、アウトドアにコーヒーミルを持参する人は少なくありません。据置型でもそれほど大きくないので持って行けますが、ハンディ型のほうがコンパクトに収納できます。
手動のコーヒーミルといえば、このような木製の箱形のものをイメージされる人は多いのではないでしょうか。最近は筒型のデザインが主流なため、インテリアとして選ばれることも増えているようですが、昔ながら雰囲気を演出したい人もいるでしょう。そんな人に、小ぶりなサイズの本製品は最適。豆を入れるホッパーにふたが付いていないので、挽いているときにコーヒーの香りを存分に楽しめます。
●カリタ「ミニミル」のスペック
サイズ:170×110×190mm
重量:660g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/硬質鋳鉄刃
粒度調節:○
粉受けの最大容量:25g
豆はコーヒーを淹れる直前に挽くのがベストですが、挽く時間がないこともあります。本製品は、ミル部分を取り外して下の容器(粉受け)に付属のふたをすれば、コーヒー粉の保存容器として使用可能。2〜3日くらいならおいしく飲めるので、少し多めに挽いて溜めておきたいときに役立ちます。また、取り外したミル部分をふたの上に重ねて収納できるため、収納スペースも取りません。刃は耐久性が高いセラミック製で、金属部にはステンレスを採用。本体は丸洗いでき、ガラス製の粉受けは食器洗い機に対応しています。
●ハリオ「セラミックコーヒーミル・スケルトン N」のスペック
サイズ:173(幅)×96(奧行)×210(高さ)mm
重量:約600g(個箱含む)
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/セラミック刃
粒度調節:○
粉受けの最大容量:100g
アウトドアでの使用を意識して作られており、ハンドル部は分離可能。本製品より少し大きい、約3人分のコーヒー豆が一度に挽ける「ポーレックス コーヒーミル・U」もラインアップされていますが、「コーヒーミル・Uミニ」には取り外したハンドルを本体とまとめられるホルダーが付属するので、持ち運びやすく、紛失も防げます(「ポーレックス コーヒーミル・U」もホルダーを別売で購入可能)。
●ポーレックス「コーヒーミル・Uミニ」のスペック
サイズ:約49(直径)×135(高さ)mm
重量:約250g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/セラミック刃
粒度調節:○
粉受けの最大容量:20g
ハリオがアウトドア向けコーヒーブランドとして立ち上げた「Zebrang(ゼブラン)」の手動式ミルも見逃せない! 粒度の均一性や切れ味にすぐれたステンレス刃を採用しているので、微粉が少なく、すっきりとした味のコーヒーが淹れられます。セラミック刃と比べステンレス刃は価格が高いため、同じようなハンディ型でも30,000円を超える製品は多くありますが、「コーヒーミル ステンレスカッター」は6,600円(税込)とかなり価格を抑えているのもポイント。
●ゼブラン「コーヒーミル ステンレスカッター」のスペック
サイズ:140(幅)×55(奧行)×165(高さ)mm
重量:320g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/ステンレス刃
粒度調節:○
粉受けの最大容量:20g
1、2杯分であればそれほど苦になりませんが、5〜6杯分のコーヒー豆を手動で挽くのは結構大変。「スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー」は、ハンドル部分を電動グラインダーに付け替えれば、手動式ミルから電動式ミルに変身します。人の手でハンドルを回す部分を電動にするだけなので、挽き方はコニカル式のまま。バッテリー駆動なため屋外でも使え、1回約60秒の稼働で約25回使用できます。
●ハリオ「スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー」のスペック
サイズ:59(幅)×53(奧行)×332(高さ)mm
重量:約800g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/セラミック刃
粒度調節:○
粉受けの最大容量:24g
手動で挽くには量が多い、挽くのにかかる時間や手間を減らしたいなら電動式が便利。「プロペラ式(カッター式)」「[臼式]ディスク式(フラットカッター式)」「[臼式]コニカル式(コーン式)」のおすすめモデルをピックアップしてみました。
50gのコーヒー豆を15秒で中挽きにできる性能を備えています。スイッチを入れている間だけ刃が回転するシンプルな構造なため使用方法で迷うことはありませんが、プロペラ式は刃が当たる下のほうだけ細かくなりがち。挽きムラを抑えるため、途中で軽く本体を振って豆の位置を入れ替えることがありますが、本製品はコンパクトで軽量なので、そうした使い方のときに扱いやすいでしょう。
ブラックのほか、ホワイトも用意されています
●カリタ「CM-50」のスペック
サイズ:99×82×178mm
重量:750g
刃の種類:プロペラ式(カッター式)
粒度調節:−
粉受けの最大容量:50g
上で紹介したカリタ「CM-50」と同じプロペラ式ですが、コーヒー豆を挽くホッパーが着脱できるので、挽いた粉の取り出しやお手入れがしやすいでしょう。また、操作は本体上部のふたをプッシュするだけと簡単。押している間だけプロペラが回転して豆を挽くため、直感的に使えます。ふたがきちんと閉まっていないと作動しない安全機能も搭載。一度に最大90gの豆が挽けるので、一日に何杯も淹れる人にぴったりです。
●デロンギ「カッター式コーヒーグラインダー KG200JN」のスペック
サイズ:110(幅)×110(奧行)×230(高さ)mm
重量:950g
刃の種類:プロペラ式(カッター式)
粒度調節:−
粉受けの最大容量:90g
摩擦熱が少なく、均一に挽けるコニカル式なので、ここまで紹介したプロペラ式よりもおいしさにこだわりたい人向け。家庭用エスプレッソマシンに適したの細挽きからパーコレーター向きの粗挽きまで39段階で粒度調節できるので、さまざまな器具や好みの味わいに合わせてこだわりの粒度を見つけられます。また、ふたを押すと内部に空気が送られ、微粉などが粉受けに押し出されるクリーナー機能を新たに搭載。粉受けには、コーヒーの飛び散りを軽減する静電気除去機能が備えられています。
●ハリオ「V60 電動コーヒーグラインダーコンパクトN」のスペック
サイズ:130(幅)×185(奧行)×312(高さ)mm
重量:2kg
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)
粒度調節:○(39段階)
粉受けの最大容量:100g
本製品もコニカル式。低速回転のモーターを採用しているので摩擦熱が発生しにくく、香りと風味を保ちます。粒度設定は、極細挽き〜粗挽きまで18段階。さらに、コーヒー豆を挽く量は1〜14杯で使いたい分だけ設定でき、豆量(コーヒーの濃さ)も選択できます。選んだ杯数や豆量(コーヒーの濃さ)は液晶モニターで確認できるので、わかりやすいでしょう。また、付属の容器に挽いたコーヒー粉を入れるだけでなく、デロンギのエスプレッソメーカー用フィルターホルダーに対応しています。
●デロンギ「デディカ コーン式コーヒーグラインダー」のスペック
サイズ:155(幅)×255(奧行)×385(高さ)mm
重量:2.8kg
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)
粒度調節:○(18段階)
粉受けの最大容量:350g(付属容器)
コニカル式ながら1万円以下で購入できる安さが魅力。粒度だけでなく、挽くコーヒー豆の量も設定できますが、上で紹介したデロンギ「デディカ コーン式コーヒーグラインダー」のように杯数指定ではなく、タイマー設定なため、どのくらいの量が挽けるかは何回か試す必要があるでしょう。本体底に電源コードを収納し、すっきり設置できるのは気が利いています。
●ソリスジャパン「ソリス スカラプラス SK1661」のスペック
サイズ:135(幅)×170(奧行)×285(高さ)mm
重量:約1.5kg
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)
粒度調節:○(21段階)
粉受けの最大容量:70g
業務用のディスク式電動ミルを小型化したモデル。細挽きから粗挽きまで8段階の粒度調節ができますが、エスプレッソ用の極細挽きには対応していません。ミルク缶が横になったような粉受けには、挽いたコーヒー粉が入る口と側面に取出口があり、粉を取り出す際には粉受けを本体から取り外し、側面のキャップを外して液体を注ぐように粉を取り出します。この方法だと、少量の粉でも容器に移しやすいそう。
●ボンマック「BM-250N」のスペック
サイズ:120(幅)×200〜220(奧行)×360(高さ)mm
重量:約3.3kg(ホッパーは含まない)
刃の種類:ディスク式(フラットカッター式)
粒度調節:○(8段階)
粉受けの最大容量:250g
特に電動式コーヒーミルは豆を挽く際の摩擦で静電気が発生し、周囲に粉が飛散しやすいのですが、本製品は静電気除去装置を搭載することでこの課題を解消したのがポイント。掃除が楽になるだけでなく、ムダになるコーヒー粉を減らせるため、正確な分量でコーヒーを淹れられます。挽き方へのこだわりに関しては、熱を持ちにくいセラミック刃と、回転数を従来モデルの約50%に抑えたモーターを採用することで摩擦熱による風味の劣化を抑制。モーターの回転数を下げたことで静音性も向上したといいます。上で紹介したボンマック「BM-250N」と同様に、エスプレッソに使う極細挽きには対応しません。
現行はカーキとロイヤルブルーの2色展開
●カリタ「NEXT G2」のスペック
サイズ:123(幅)×215(奧行)×401(高さ)mm
重量:約2.3kg
刃の種類:ディスク式(フラットカッター式)
粒度調節:○(15段階)
粉受けの最大容量:60g
アウトドアなど場所を問わずに使ったり、すっきりと収納したりしたいなら充電式(コードレス)を選んでもいいでしょう。一度にたくさんの量は挽けませんが、コンパクトなので場所を取らず、電動で楽に挽けるため人気があります。
価格.comの電動コーヒーミル・コーヒーグラインダー 人気売れ筋ランキングで長期に渡り上位にランクインしている人気モデル「oceanrich G2」の後継モデルが登場。刃の素材がセラミックからステンレスに変わったことでより均一な粒度で挽けるようになったうえ、1杯分(深入り豆15gを使用)を中挽きで挽くのにかかる時間が約64秒から約34秒に短縮しました。本体のダイヤルを回して粒度を5段階で調整できるうえ、ステンレス刃ユニットの粒度調整ツマミでさらに粒度の未調整が可能です。
使い方は、コーヒー粉をホッパーに入れて電源ボタンを押すだけ。バッテリー残量を確認できるインジケーター、挽き終わると自動停止する機能、粉受けをコーヒー粉の保存容器としても使う際のふたが本体上部に装着されているなど使いやすく工夫されています。
●ユニーク「oceanrich G3」のスペック
サイズ:100(幅)×100(奥行)×215mm
重量:760g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/ステンレス刃
粒度調節:○(5段階)
粉受けの最大容量:30g
ポート:USB Type-C
フル充電での使用回数:約9〜10回(1杯15〜30g、中挽き深煎り豆の場合)
充電時間:約1.5時間
シンプルなデザインとカラーバリエーションがおしゃれ。天面の電源ボタンをトントンと2回押すとミルが始まり、挽き終わると自動で運転が停止する操作性もスマートです。そして、38段階の粒度調節に対応しているのも特徴。1度に挽ける豆の量は最大約25gで、水出しコーヒーからエスプレッソまで幅広いコーヒーが楽しめます。本体外側にあるダイヤルを回して粒度調節する仕様なので、手を汚さずに済むのもいいところ。
ブラックとブラウングレーの2色展開
●プラスマイナスゼロ「XKM-J110」のスペック
サイズ:71.5(幅)×71.5(奥行)×202mm
重量:433g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/セラミック刃
粒度調節:○(38段階)
粉受けの最大容量:約110mL
ポート:USB Type-C
フル充電での使用回数:非公表
充電時間:約2.5時間
通常、充電式ミルは挽いたコーヒー粉を粉受けの容器に溜め、その粉をドリッパーに移し替えてコーヒーを淹れますが、本製品はミルした粉を直接ドリッパーに落とせる仕組みを採用しているのが特徴。粉を移す際にこぼれたり飛び散ったりするのが防げます。また、今回紹介した充電式タイプの中で最も軽量なので、持ち運びしやすさは抜群。本体上部に付いているフックにひもやカラビナなどを通してザックに引っ掛けて持ち運んだり、吊るして収納したりできるのも便利です。
●コイズミ「KKM-0110/K」のスペック
サイズ:73(幅)×66(奥行)×176mm
重量:340g
刃の種類:[臼式]コニカル式(コーン式)/セラミック刃
粒度調節:○(無段階)
粉受けの最大容量:21g
ポート:USB Type-C
フル充電での使用回数:約8回(21gのコーヒー豆を最も細かい粒度で挽いた場合)
充電時間:約1.5時間
おいしいコーヒーを淹れるためにはコーヒーミルを使うだけでなく、お手入れが重要。使用後に必ず行わなければならないお手入れだけでなく、ネジ止めなどの細かい部分や外からは見えないところまでコーヒー粉は入り込むため、分解して竹串などを使って掃除する必要があります。中に残ったまま放置しておくと酸化が進み、せっかく新鮮なコーヒー豆を挽いても劣化した粉が出てきておいしさを損ねてしまうからです。
バリスタなどのプロは、毎日分解してお手入れするそうですが、一般人でそれはなかなか難しいもの。500g挽いたら分解して掃除するというように基準を決めておくといいかもしれません。少なくとも1か月に1回は分解して掃除したほうがいいです。
コーヒーは油分を含んでいるため粘度があり、ブラシや布巾では落とし切れない部分もあります。竹串などを使って隙間に入った粉を取り除きましょう
分解や組み立て方など個体差があるため、一概にどのタイプが掃除が楽とは言い切れませんが、ざっくり言ってしまえば、構造がシンプルなプロペラ式がいちばん簡単。水洗いできるかもポイントですが、刃だけでなく金属を使っている部分は完全に乾かさないと錆びてしまうため、そうしたところまで気を付けて対応できる自信がないなら水洗いはしないほうがいいかもしれません。
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