特別企画

パナソニックの炊飯器「ビストロ」新旧比較! 最新モデル「SR-V10BB」と前モデル「SR-V10BA」の違いは?

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ちょっと高価な製品を購入するとき、ひとつ前のモデル(型落ち)と機能や価格の差を比べてから決めるという人は多いでしょう。そこで、価格.comで人気の高い製品をピックアップし、新旧モデルを比較して異なる点をざっくりまとめてみました。

今回比較したのは、パナソニックの圧力IH炊飯器「ビストロ」の最上位モデル。2024年発売の「SR-V10BB」と2023年発売の「SR-V10BA」を比べてみました。

本記事ではメーカーの公式サイトやカタログの情報を基に最新モデル(2024年モデル)と型落ちモデルを比較しています。主な機能や構造が同じでも基板やパーツ、ソフトウェア、操作部のデザインなど細かい部分がアップデートされていることもあるのでご留意ください。

基本の炊き方や内釜、デザインは変更なし

従来のパナソニックの最上位グレードは「おどり炊き」シリーズでしたが、2023年に「ビストロ」シリーズがフラッグシップモデルとして登場。2024年発売の「SR-V10BB」はプログラムの一部をブラッシュアップしていますが、外観や内釜、IH構造など基本的なところは同じです。

どちらも5.5合タイプで、本体サイズは285(幅)×301(奥行)×230(高さ)mm。最大消費電力は1,210Wです

どちらも5.5合タイプで、本体サイズは285(幅)×301(奥行)×230(高さ)mm。最大消費電力は1,210Wです

「ビストロ」シリーズは、底からふたまで内釜を包み込むように配置した「全面発熱IH」の底と底側面の加熱を高速で切り替えることで激しい泡の対流を起こし、高圧状態から急減圧して強力な沸騰を引き起こしてお米を踊らせて炊く「おどり炊き」の技を継承しながら、従来の「おどり炊き」シリーズの最上位機で使われていた高温スチームを廃止。代わりに、追い炊きと蒸らし工程で熱風を噴射する方法を採用しています。

スチームを使わない炊き方になったことで、「ビストロ」シリーズは炊飯のたびに専用容器に水を入れたり、容器を洗ったりする手間がなくなりました

スチームを使わない炊き方になったことで、「ビストロ」シリーズは炊飯のたびに専用容器に水を入れたり、容器を洗ったりする手間がなくなりました

従来は炊飯時の水蒸気を閉じ込めて加圧していたため、工程が進むにつれ水蒸気量が減少すると加圧に時間がかかり、最適なタイミングで加圧できなかったのですが、熱風により釜内の水分量に左右されない加圧を実現し、水分が少なくなる追い炊き時にも急減圧が可能に。最後まで高温をキープできるのでお米の芯まで熱が浸透し、余分な水分を飛ばした粒感のあるごはんが炊き上がります。

「加圧追い炊きポンプ」で外気を取り込み、ヒーターで加熱して150度の熱風を噴射

「加圧追い炊きポンプ」で外気を取り込み、ヒーターで加熱して150度の熱風を噴射

「SR-V10BB」と「SR-V10BA」の違いは?

2024年モデルでの変更点は、主に2つ。お米の状態に合わせて炊飯プログラムを調整する「ビストロ匠技AI」が進化したことと、具材たっぷりの炊き込みごはんに対応したことです。

「ビストロ匠技AI」の進化で保温ごはんがおいしく!

3つのセンサーを使って炊飯中のお米の変化をチェックして火加減や圧力加減を制御し、約9,600通りのプログラムから最適な炊き方を選んで炊き上げる「ビストロ匠技AI」が、2024年モデルでは米の含水率、米の吸水速度、釜内の水分量、釜内の温度に加え、米の量まで判別できるようになりました。追い炊き・蒸らし・保温工程で米の量に合わせて圧力や熱量を調整することで、炊き上がりのごはんのおいしさがアップしたほか、保温中のごはんのおいしさもキープします。

「ビストロ匠技AI」の進化

具材を倍に増やした炊き込みごはんが楽しめる

「炊き込み」コースでの「加圧追い炊きポンプ」で熱風を噴射する量やタイミングや釜内の対流のさせかたを調整することで、2023年モデルと比べ約2倍の具材を入れて調理できるようになりました。お米1カップあたりに投入できる具材の量は2023年モデルが最大75gなのに対し、2024年モデルは最大150g。具材いっぱいの炊き込みごはんに対応しただけでなく、大きめの具材もしっかり加熱できるので、鶏肉1枚をそのまま入れた炊き込みごはんも作れます。

「SR-V10BB」で作った「アジア風 鶏炊き込み」。鶏肉をカットせずに入れて炊いても具材にちゃんと火が通り、ごはんも最適な食感に炊き上がります

「SR-V10BB」で作った「アジア風 鶏炊き込み」。鶏肉をカットせずに入れて炊いても具材にちゃんと火が通り、ごはんも最適な食感に炊き上がります

新旧モデル、どちらを選ぶ?

ベースの部分は変わっていませんが、お米の状態に合わせた炊飯プログラムで炊けるようになった効果は素人の筆者が食べても実感できるものでした。メーカーが開催した体験会で試食した程度ですが、炊き上がったごはんの粒立ちが増した印象。2023年発売の「SR-V10BA」でも従来の「おどり炊き」シリーズより粒立ちが出ていましたが、さらに強まった感じです。保温に関しては、体験会での時間が限られていたため、30分間保温したごはんしか試食できませんでしたが、2023年モデルで保温したごはんより炊きたてに近い状態が保たれていたように感じました。

毎回炊きたてを食べる、炊いたごはんはすぐに冷凍してしまうなら2023年モデルでもよさそうですが、保温するなら2024年モデルを選んだほうがいいと思います。ただ、2024年モデルと2023年モデルの価格差は約35,000円と結構大きいので、即決は悩ましいところ(2024年10月16日11時55分時点の価格.com最安価格)。2023年モデルの価格の推移を見ると新モデルが出るまで大きく値下がりしないものの徐々に下がっているので、2024年モデル「SR-V10BB」も価格の変動をチェックして買い時を見極めましょう。

2024年10月16日11時55分時点の価格.comでの比較

2024年10月16日11時55分時点の価格.comでの比較

2024年発売「SR-V10BB」(ブラック)の価格推移。2024年9月1日に発売されたばかりなので、価格はまだ数千円しか下がっていません(2024年10月16日11時55分時点)

2024年発売「SR-V10BB」(ブラック)の価格推移。2024年9月1日に発売されたばかりなので、価格はまだ数千円しか下がっていません(2024年10月16日11時55分時点)

関連記事
象印の圧力IH炊飯器「炎舞炊き」最上位機、新旧モデルの違いは?
象印の圧力IH炊飯器「炎舞炊き」最上位機、新旧モデルの違いは?
象印の圧力IH炊飯器「炎舞炊き」の最上位モデル。2024年発売の「NW-FC10」と2023年発売の「NW-FB10」のスペックを比較して異なる点をまとめてみました。
2024/09/24 13:00
タイガーの圧力IH炊飯器「土鍋ご泡火炊き」最上位機、新旧モデルの違いは?
タイガーの圧力IH炊飯器「土鍋ご泡火炊き」最上位機、新旧モデルの違いは?
タイガー魔法瓶の圧力IH炊飯器「土鍋ご泡火炊き」の最上位モデル。2024年発売の「JRX-G100」と2023年発売の「JRX-T100」のスペックを比較して異なる点をまとめてみました。
2024/10/02 11:00
日立の圧力IH炊飯器「ふっくら御膳」最上位機、新旧モデルの違いは?
日立の圧力IH炊飯器「ふっくら御膳」最上位機、新旧モデルの違いは?
日立の圧力IH炊飯器「ふっくら御膳」の最上位モデル。2023年発売の「RZ-W100GM」と2022年発売の「RZ-W100FM」のスペックを比較して異なる点をまとめてみました。
2025/01/06 11:30
牛若まる
Writer
牛若まる
実際に体験・調査したリアルな記事を主に執筆。家電やライフスタイルなど幅広くやっています。最近は老後のことや健康関連に興味あり(歳取ったから…)。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
本ページはAmazonアソシエイトプログラムによる収益を得ています
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×