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幅45cmなのに約9人分の食器が入る! パナソニックのフロントオープン食器洗い乾燥機に注目

パナソニックから、幅45cmというスリムな設置スペースながら約9人分の食器をまとめて洗える容量を確保したビルトイン食器洗い乾燥機「NP-45EF1W」が登場。既存モデルで人気の高いフィルター自動洗浄や低温排気の乾燥システムなどを搭載しています。

日本のキッチンに設置しやすい幅45cmのフロントオープンタイプ

ビルトイン食器洗い乾燥機には、大きく「プルオープン(スライドオープン)」と「フロントオープン」という2つのタイプがあります。日本メーカーの多くが採用しているのが、食器収納部が扉と一体化したプルオープンタイプ。日本のビルトイン食器洗い乾燥機においてトップシェアを誇るパナソニックも、プルオープンタイプが主流でした。ただし、食器収納部が壁面で囲まれたプルオープンタイプは、どうしても食器収納容量が少なくなりがちです。そこで、パナソニックは2023年にフロントオープンタイプの「NP-60EF1W」を発売しました。

2023年12月に発売されたフロントオープンタイプの「NP-60EF1W」は、約12人分の食器をまとめて洗えます。メーカー希望小売価格は517,000円(税込/工事費別・ドア面材とケコミカバーは別売り)

2023年12月に発売されたフロントオープンタイプの「NP-60EF1W」は、約12人分の食器をまとめて洗えます。メーカー希望小売価格は517,000円(税込/工事費別・ドア面材とケコミカバーは別売り)

パナソニックとしては22年ぶりの発売となったフロントオープンタイプの「NP-60EF1W」は、2024年9月時点で当初計画していた4倍以上の累計販売数を達成するほど好調な売れ行きを実現。ただ、幅60cmの大型タイプだったため、導入が難しい場合があったそう。そうしたキッチン事情を考慮し、日本のシステムキッチンで主流の幅45cmサイズのフロントオープンタイプ「NP-45EF1W」を今回新たにラインアップしました。

幅60cmの「NP-60EF1W」と比べ、幅45cmの「NP-45EF1W」は大幅にスリム。「NP-45EF1W」のメーカー希望小売価格は363,000円(税込/工事費別・ドア面材とケコミカバーは別売り)で、2025年2月発売予定

幅60cmの「NP-60EF1W」と比べ、幅45cmの「NP-45EF1W」は大幅にスリム。「NP-45EF1W」のメーカー希望小売価格は363,000円(税込/工事費別・ドア面材とケコミカバーは別売り)で、2025年2月発売予定

スリム設計ながら、「NP-45EF1W」は容量約122Lで、約9人分の食器(標準食器58点)が一度に洗えます。ちなみに、同社の幅45cmのプルオープンタイプ「NP-45KD9AP」の容量は約60Lで、一度に洗える食器は約6人分(標準食器48点)。同じ幅でも、フロントオープンタイプのほうがたくさんの食器をまとめて洗浄できます。

プルオープンタイプ「NP-45KD9AP」は扉と一体化した箱の中に食器収納カゴを2段配置しています。いっぽう、フロントオープンタイプ「NP-45EF1W」は扉と食器収納部が分かれた構造

プルオープンタイプ「NP-45KD9AP」は扉と一体化した箱の中に食器収納カゴを2段配置しています。いっぽう、フロントオープンタイプ「NP-45EF1W」は扉と食器収納部が分かれた構造

「NP-45EF1W」は、扉を開けた後、3段ある食器収納カゴを引き出して使用します

「NP-45EF1W」は、扉を開けた後、3段ある食器収納カゴを引き出して使用します

食器収納容量が増えた分、収納の整理しやすさにもこだわっています。たとえば、海外製の食器洗い乾燥機には少ない「深さのあるお椀」を入れるスペースを多めに確保するなど、日本の食器事情に合わせたカゴ形状を採用。茶碗や汁椀も立てて効率的に収納できます。

最上段は浅型のカトラリートレイ。箸やナイフといったカトラリーだけでなく、フライ返しやお玉などの調理小物、シリコンカップがしっかり収まります。中段(上カゴ)に高さのあるものをセットできるように、カトラリートレイの左側はスライド式を採用

最上段は浅型のカトラリートレイ。箸やナイフといったカトラリーだけでなく、フライ返しやお玉などの調理小物、シリコンカップがしっかり収まります。中段(上カゴ)に高さのあるものをセットできるように、カトラリートレイの左側はスライド式を採用

お椀などを入れしやすい、やや深さのある中段の「上カゴ」は、セットするものに合わせて高さを3段階で調整可能。写真でコップをセットしている部分は伸縮できる仕組みになっており、使わないときはたたんで隣接するスペースを拡大できます

お椀などを入れしやすい、やや深さのある中段の「上カゴ」は、セットするものに合わせて高さを3段階で調整可能。写真でコップをセットしている部分は伸縮できる仕組みになっており、使わないときはたたんで隣接するスペースを拡大できます

下段(下カゴ)は最も深さがあり、大皿はもちろん、フライパンや鍋、まな板といった大物調理器具もしっかり収納できます

下段(下カゴ)は最も深さがあり、大皿はもちろん、フライパンや鍋、まな板といった大物調理器具もしっかり収納できます

「下カゴ」には4つのボトルホルダーが設けられており、食洗機対応のマイボトルやタンブラーなどをセット可能。専用スペースなので、洗いにくい内側の底までしっかり洗えます

「下カゴ」には4つのボトルホルダーが設けられており、食洗機対応のマイボトルやタンブラーなどをセット可能。専用スペースなので、洗いにくい内側の底までしっかり洗えます

幅60cm・幅45cmタイプ共通の注目機能

幅60cmのフロントオープンタイプ「NP-60EF1W」で採用された特徴的な機能が、幅45cmの「NP-45EF1W」にも搭載されています。

●フィルターのお手入れ回数が減る「自動洗浄システム」

洗い流された食器に付着していた残飯などの5mm以上の残さいは、庫内底面にあるメッシュ状の「残さいフィルター」に溜まります。一般的な食器洗い乾燥機では毎日取り外して洗うように推奨されていますが、本製品はフィルターを洗浄する「自動洗浄システム」を搭載することで、お手入れの手間を大幅に軽減。食器を洗浄する各工程で「残さいフィルター」も洗い流すため、約1週間に1度掃除するだけでOKです。

フロントオープンタイプ「NP-60EF1W」「NP-45EF1W」は3層構造のフィルターを採用。写真右の手で持っている部分が1つめのフィルターで、その下の広い平らな部分が2つめのフィルター、筒状の部分が3つめのフィルターです

フロントオープンタイプ「NP-60EF1W」「NP-45EF1W」は3層構造のフィルターを採用。写真右の手で持っている部分が1つめのフィルターで、その下の広い平らな部分が2つめのフィルター、筒状の部分が3つめのフィルターです

通常は単純に水(温水)が通過するだけですが、「3層構造 残さいフィルター」は筒状のフィルターの上部に勢いよく水が出る機構を設け、最も細かいゴミが溜まる筒状のフィルターの内側を洗い流します

通常は単純に水(温水)が通過するだけですが、「3層構造 残さいフィルター」は筒状のフィルターの上部に勢いよく水が出る機構を設け、最も細かいゴミが溜まる筒状のフィルターの内側を洗い流します

●足元から低温で排気する「ケコミ排気乾燥システム」

ヒーター乾燥を採用している食器洗い乾燥機の場合、一般的に、乾燥運転時に扉上側から温かい空気が排気されます。やけどの心配はありませんが、ちょうど排気が出る高さが子どもの顔に近くなる場合もあるため、気になる人はいるでしょう。そうしたことなどを配慮し、「NP-60EF1W」と「NP-45EF1W」は排気口を足元に配置。さらに、排出される空気の温度を約35度(※)に下げる「ケコミ排気乾燥システム」を採用することで、低温・低湿排気を実現しました。
(※)排気口から約10 cm離れて計測。汚れレベル2+乾燥120分設定で運転、室温20度の場合

「NP-45EF1W」側面のカットモデル。乾燥時の排気が白い半透明の風路を通って足元まで移動。風路をぐねぐねと曲げ、さらに排気口付近で冷風とミックスさせることで空気の温度を下げます。排気が約35度(※)の低温になっているうえ、写真右のように足元から出るので小さな子どもがいても安心

「NP-45EF1W」側面のカットモデル。乾燥時の排気が白い半透明の風路を通って足元まで移動。風路をぐねぐねと曲げ、さらに排気口付近で冷風とミックスさせることで空気の温度を下げます。排気が約35度(※)の低温になっているうえ、写真右のように足元から出るので小さな子どもがいても安心

●3つのノズルで隅々までしっかり洗浄

3段ある食器収納カゴに合わせ、庫内の天井面、中段、底面にノズルを配置しています。

天面からシャワーのように噴射し、カトラリーなどを洗う「カトラリーノズル」、上カゴの食器などを洗い上げる「上ノズル」、底面から下カゴの食器やボトルなどの汚れを洗い流す「下ノズル」から、高さ約2mに達する高圧の水流を出し、食器を隅々まで洗浄します

天面からシャワーのように噴射し、カトラリーなどを洗う「カトラリーノズル」、上カゴの食器などを洗い上げる「上ノズル」、底面から下カゴの食器やボトルなどの汚れを洗い流す「下ノズル」から、高さ約2mに達する高圧の水流を出し、食器を隅々まで洗浄します

●除菌もできる洗浄

洗うと同時に除菌もできる「ストリーム除菌洗浄」に加え、上位モデルに採用されている「ナノイーX」を搭載しています。運転を開始すると同時に「ナノイーX」で庫内のニオイを抑制し、除菌。洗い・すすぎ行程では50度以上の高温・高圧水流で洗いながら除菌します。ヒーター乾燥でカラッと乾燥させた後は、「ナノイーX」で庫内を除菌。きれいに洗い上げた食器を取り出すまで清潔にキープしてくれます。

高温・高圧の水流できれいに洗浄するだけでなく、「ナノイーX」で洗う前から洗った後も清潔

高温・高圧の水流できれいに洗浄するだけでなく、「ナノイーX」で洗う前から洗った後も清潔

「NP-45EF1W」で食器に付いた汚れを洗浄した結果。写真のようなカレーの油汚れのほか、こびり付いたごはんや、生卵の黄身を付けたタンパク質汚れもしっかり落ちていました。グラスのクリアさは、食器洗い乾燥機で洗浄したからこその仕上がり!

「NP-45EF1W」で食器に付いた汚れを洗浄した結果。写真のようなカレーの油汚れのほか、こびり付いたごはんや、生卵の黄身を付けたタンパク質汚れもしっかり落ちていました。グラスのクリアさは、食器洗い乾燥機で洗浄したからこその仕上がり!

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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