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日立の炊飯器「ふっくら御膳」新旧比較! 最新モデル「RZ-W100GM」と前モデル「RZ-W100FM」の違いは?

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ちょっと高価な製品を購入するとき、ひとつ前のモデル(型落ち)と機能や価格の差を比べてから決めるという人は多いでしょう。そこで、価格.comで人気の高い製品をピックアップし、新旧モデルを比較して異なる点をざっくりまとめてみました。

今回比較したのは、日立の圧力IH炊飯器「ふっくら御膳」の最上位モデル。2024年に新モデルは出ていないので、2023年発売の「RZ-W100GM」と2022年発売の「RZ-W100FM」を比べてみました。

本記事ではメーカーの公式サイトやカタログの情報を基に最新モデル(2024年モデル)と型落ちモデルを比較しています。主な機能や構造が同じでも基板やパーツ、ソフトウェア、操作部のデザインなど細かい部分がアップデートされていることもあるのでご留意ください。

デザインや基本的な部分はほぼ同じ

日立の炊飯器の上位モデルは以前から、圧力と高温のスチームを使って炊く方法を採用しています。蒸らし工程で圧力をかけたままスチームを投入するため、高温を維持したまま最後まで炊き上げられるのがポイント。しかも、炊飯中に発生する蒸気を溜めてスチームにして放出するので、別の容器に水を入れてセットするような手間はありません。

どちらも5.5合タイプで、本体サイズは248(幅)×302(奥行)×234(高さ)mm。最大消費電力は1,400Wです

どちらも5.5合タイプで、本体サイズは248(幅)×302(奥行)×234(高さ)mm。最大消費電力は1,400Wです

内ぶたが「ふた加熱板」と「プレート」で構成されており、ふた加熱板とプレートの間に炊飯中に出た蒸気を溜め、ヒーターで加熱して高温のスチームにして内釜に放出。この「給水レス オートスチーマー」は保温時にも作動し、ごはんの乾燥を抑えます

内ぶたが「ふた加熱板」と「プレート」で構成されており、ふた加熱板とプレートの間に炊飯中に出た蒸気を溜め、ヒーターで加熱して高温のスチームにして内釜に放出。この「給水レス オートスチーマー」は保温時にも作動し、ごはんの乾燥を抑えます

そして2019年発売モデルから、圧力と高温スチームを使ったこれまでの炊飯方法に京都の米料亭「八代目儀兵衛」のメソッドを取り入れた炊飯方式を採用しています。従来モデルよりも低めの水温でじっくり浸すほか、最高圧力を1.2気圧から1.3気圧に上げることで沸点を最高105度から107度にアップさせるなど炊飯プログラムを改良。粒立ちや弾力が増し、格段においしくなりました。

このほか、日立の炊飯器は上位モデルでも内釜が軽いのも特徴。2023年発売の「RZ-W100GM」と2022年発売の「RZ-W100FM」ともに、発熱性の高い鉄や伝導性の高いアルミを使った多層構造の内釜を採用しており、重量は約790gと軽いので、米と水を入れても楽に運べます。蒸気が出にくい構造なので、スライド式の棚の中でも使用できるのもいいところ。

内釜底に凸形状を設けることで発熱面積を広げ、泡の発生を促進。また、蒸気カット機能が搭載されているので置き場所に困りにくいのもポイントです

内釜底に凸形状を設けることで発熱面積を広げ、泡の発生を促進。また、蒸気カット機能が搭載されているので置き場所に困りにくいのもポイントです

「RZ-W100GM」と「RZ-W100FM」の違いは?

最新の2023年モデルでの変更点は主に3つ。炊飯方式が調整されたことと、「おこげ」コースの代わりに冷凍用ごはんのコースが追加されたこと、そしてスマホ連携したことです。

甘みを引き出す「圧騰甘み炊き」

基本の炊き方は2022年発売の「RZ-W100FM」に採用されている「極上ひと粒炊き」と同じですが、2023年発売の「RZ-W100GM」では、甘みを引き出すため浸し時間を長く設定。ただし、浸す時間が長くなるとやわらかい炊き上がりになるため、粒立ちを損なわないように蒸らしの時間も調整しています。これにより、「RZ-W100FM」と比べ、甘みが約12%アップ。また、「RZ-W100GM」には水温にあわせて浸し工程での加熱や浸し時間を調整する「水温あわせ浸し」機能も搭載しています。

ベースの炊き方は変えずに、浸しと蒸らし工程の時間を調整することで粒立ちを維持したままごはんの甘みを引き出します

ベースの炊き方は変えずに、浸しと蒸らし工程の時間を調整することで粒立ちを維持したままごはんの甘みを引き出します

冷凍保存する派に! 冷凍用のごはんコース

近年、ごはんは保温せず、冷凍保存する人が増えていることから、2023年発売の「RZ-W100GM」は「冷凍用」コースを搭載。通常のコースで炊いたときよりも含水率の高いごはんとすることで、電子レンジで温めてもパサつかないごはんが味わえます。

休日にまとめて炊いて、平日は冷凍したごはんを温めて食べているなら「冷凍用」コースが役立つでしょう

休日にまとめて炊いて、平日は冷凍したごはんを温めて食べているなら「冷凍用」コースが役立つでしょう

スマートフォンとつなげて、もっと炊き上がりを自分好みに

2023年発売の「RZ-W100GM」にはスマホ連携機能が搭載され、外出先から炊き上がりの予約時間を変更したり、炊飯工程をアプリ上で確認したりできます。さらに、アプリ上で食感をフィードバックすることで好みの炊き上がりに近づける「わがや流」コースや、炊飯器にプリインストールされていない炊飯コースや調理メニューが増えていく「アプリ」コースなどを使用可能。また、お米の在庫量が少なくなったら通知が届く機能や、事前に登録しておけば、お米を発注しているWebサイトにアクセスできる機能も用意されています。

アプリでのみ使える「わがや流」コースでは、炊き上がったごはんの評価をしていくことで次回はより好みに近いごはんが期待できます。しゃっきり側に最大6段階、もちもち側に最大6段階の調整が可能

アプリでのみ使える「わがや流」コースでは、炊き上がったごはんの評価をしていくことで次回はより好みに近いごはんが期待できます。しゃっきり側に最大6段階、もちもち側に最大6段階の調整が可能

新旧モデル、どちらを選ぶ?

京都の米料亭「八代目儀兵衛」の技を取り入れた日立の圧力IH炊飯器の評判は高く、いろいろな炊飯器で炊いたごはんを食べてきた家電ライターからも好評の声をよく耳にします。甘みがありもちっとした感じはあるものの、粒立ちがよく弾力があるため、いわゆる硬めのごはんが好きな人に適するでしょう。

基本の炊き方は変わっていないので、おいしいごはんを食べたいだけなら2022年発売の「RZ-W100FM」でも満足できると思います。ただ、発売日が結構前ということもあり、流通在庫が少ないからなのか、2025年1月6日時点の価格.com最安価格は最新モデル「RZ-W100GM」のほうが4,500円ほど安い状況。スマホ連携機能を使わなくても、よりおいしく炊けるように炊飯プログラムが調整されているので、2023年発売の「RZ-W100GM」を選んだほうがお得でしょう。

2025年1月6日11時時点。どちらもユーザー満足度は非常に高いです

2025年1月6日11時時点。どちらもユーザー満足度は非常に高いです

2023年発売の「RZ-W100GM」の価格推移 。発売当初10万円近かった価格は4万円台まで下がっています(2025年1月6日11時時点)

2023年発売の「RZ-W100GM」の価格推移 。発売当初10万円近かった価格は4万円台まで下がっています(2025年1月6日11時時点)

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牛若まる
Writer
牛若まる
実際に体験・調査したリアルな記事を主に執筆。家電やライフスタイルなど幅広くやっています。最近は老後のことや健康関連に興味あり(歳取ったから…)。
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