お恥ずかしい話ながら、筆者は代謝がよいのか、人よりかなり汗をかきます。
衣類はできる限りちゃんと洗濯をしているんですが、シャツの襟や手首周りなどに汗シミや皮脂汚れが蓄積しがちです。こうした汚れは一度染みついてしまうと、なかなか取れないんですよね……。貧乏性なので、そんなにしょっちゅうクリーニングにも出さないし。
いざクリーニングに出すとなったときには、もうガッツリ汚れが染みついていて「あー、これ取れないですね」などと、クリーニング店の人に言われ、結果的に安いシャツを何着も買い替えるスタイルが定着。逆に無駄遣い感が出てしまっています。「こうした汚れは付着した段階ですぐに洗い落とす」が正解なんですよね。
そこで、筆者がずっと試したいと思っていたのが、自宅で衣類の汚れ・シミをピンポイントに落とせる、シャープの超音波ウォッシャー「UW-X1」。これは、まさに求めていたヤツに違いありません!
皮脂の酸化+2年放置の襟汚れが、まさかの……!?
超音波で繊維の奥の汚れを落とす! シャープ「UW-X1」
超音波ウォッシャーって何? この疑問に端的に答えるなら、「超音波の振動によって、繊維の隙間に入り込んだ汚れを弾き出す機械」ということになります。
キャップを開けると、先端に超音波を発生させるヘラのようなもの(ホーン)があり、これを水に浸した洗濯物の汚れた部分に押し当てます。すると、毎秒38,000回の超音波振動が繊維の隙間に超微細な真空の泡を発生させます。その泡が弾けるときのパワーで、汚れを弾いて落とすというのです。
仕組みを聞くと何やら派手な動きをしそうに感じますが、実際には、ホーンが当たった部分から「シュー……」という音がするぐらいで、動作は非常に地味です。
先端の金属板が、超音波を発生させる“ホーン”と呼ばれる部分。稼働中に触れると、火傷する可能性があるので要注意です
使うときは、まず洗面台などに浅く水を張り、洗う衣類をしっかり水に浸します。水の量は、衣類の表面が1〜2mm浸かるぐらい。どっぷり浸かっていては水が多すぎで、衣類がびしょびしょに濡れてるな、とわかる程度の量でOKです。
衣類に水がしっかり浸透したら、汚れのある部分を平らに伸ばし、ホーンの先端を汚れに軽く押し当てます。あとはゆっくりなぞるように動かしていくと、超音波で弾かれた汚れが水に流れていきます。
超音波でどれぐらい汚れが落ちるかをテスト。どの汚れも衣類に付着するといやなやつですね
今回はシミになりがちな飲食汚れを6種類、布に落としてテストしてみました。醤油、ケチャップ、ラーメンの汁、コーヒー、ラー油、カレー、どれも衣類に付いたらショックなやつを用意しました。
実際に試してみると、ホーンが当たった部分からシミの色がスーッと薄くなっていくのがわかります。特に効果的なのが水溶性の汚れ(醤油・コーヒー)で、あまりによく落ちるので、思わず「おお」と声が出てしまいました。また、油分の入ったケチャップやラーメンの汁も、何度かホーンでなぞることで落とせています。
油分少なめの汚れはわりとラクに落ちましたが、ラー油やカレーはどうしても色が残ってしまいます
落とすのが難しかったのは、油性の汚れ成分が強めのラー油とカレー。やはり水だけでは落ちません。途中で油を溶かし出すべく食器用中性洗剤も足してみましたが、「だいぶ薄くはなるけど、やっぱりシミの跡はわかるよね」という結果になりました。
とはいえ、「思った以上に汚れが落ちる!」というのが実感で、少なくとも水溶性の汚れに対しては、「UW-X1」がしっかり効果を発揮すると考えてよさそうです。
超音波ウォッシャーが汚れ落としに効果ありということがわかったところで、いよいよ本番の襟汚れにトライしてみます。
今回用意したのは、お見せするのが恥ずかしいほどに汚れた、ガチもんの襟汚れシャツ。本来の汚れはここまでひどくなかったんですが、「うーん、ちょっと襟が汚れてきたなあ」という段階で2年ほど放置していたら、皮脂汚れが酸化してものすごいことになってしまいました(胸元に自作のアイロンプリントが入っているため、クリーニングにも出しにくかったんです)。
自作プリントの文房具シャツ、洗濯しづらくてしばらく放置していたら……
お見せしてよいのか迷うレベルの汚れ。ほんと、記事で使うのでもなかったら、ずっと隠しておきたかった……
正直なところ、「この汚れを落とすのはさすがに無理だろ」とは思っています。が、それでも万が一にでもきれいになったら儲けもの。さっそくやっていきましょう。
まずは洗浄力を高めるために、水ではなく40度ぐらいのぬるま湯を使い、汚れ部分に洗濯用液体洗剤を付けて1時間ほど置きました。これで少しでも汚れがゆるめば、という気持ちです。
さすがに今回は汚れが手ごわいので、洗濯用洗剤と併用。汚れた個所に洗濯洗剤をチョイづけして馴染ませてから「UW-X1」を使いました
では、本番。「UW-X1」を起動してホーンを汚れにそっと押し当てます。「ヴィー……」という音とともに……あっ、なんかちょっと汚れの色が薄くなってる!?
何度か汚れをなぞると、確かに効いている感じがしてきました。そのまま10分ほどしつこく繰り返します。ちなみに、連続使用で5分経過するとオフタイマーで電源が切れるので、そういう場合は再び電源を入れれば再使用が可能です。
何度もしつこくホーンを当ててやると、次第に汚れが薄くなってきました
最後にしっかりとすすいで洗剤を流し、さらに洗濯機のソフトコースで1回洗濯し、陰干しで乾燥させてみました。
お、お、落ちてるー!!
まだ少し汚れを感じますが、とはいえ最初から比べると効果は歴然
ところどころまだ汚れが落ちきってないようにも思いますが、それでもなんとか着られる状態までは戻りました。クリーニングに出さずとも、この状態にまで持って来れたのはなかなか優秀なんじゃないでしょうか。もちろん、プロに任せたほうが確実なのは理解していますが、それでも家庭でここまでできるのはありがたく感じます。
使用後は充電台に立てておくだけ。日常的に気軽に使いやすい仕様です
もうひとつよいなと感じたのが、充電の手軽さです。専用の充電台がとてもシンプルなので、洗面台や洗濯機の近くに置いてもじゃまになりません。さらに、充電はこの台に本体を立てて置くだけのワイヤレス方式。こうした家電は、使ったあと充電をうっかり忘れて、いざ必要なときにバッテリーがない! といった事態になりやすいのですが、「UW-X1」ではこうしたトラブルを防止できます。
メンテナンスは、透明のホーンキャップを外して、ホーンを軽く水拭きするだけ。とても簡単です
これだけ日常的に使いやすければ、ちょっと汚れがひどいなと感じた部分だけ「洗濯する前にピンポイントで汚れやシミを落としておく」といった予洗いも気軽にできそう。小さなお子さんのいる家庭では衣類の食べこぼしのシミも落ちやすくなるし、筆者のような汗っかきの襟汚れや手首周りの汚れにも有効。今回試したテストで、その洗浄力が確かなものであることがわかりました。
衣替えの前の「しまい洗い」にシャープの超音波ウォッシャー、なかなかいいかもしれません。