筆者、ただ仕事で座ってるだけで首と肩周りはガチガチ、腰は常にうずいてズキズキ、太もも裏張りはパッツパツと、全身だいたい満遍なく痛いかダルいか系50代男子! そろそろ本気でなんとかしないと身体が砕けそうな気がしている毎日です!
……と元気な風を装って始めてみましたが、身動きするたびに全身あちこちからギギギッ……と嫌な音が聞こえてきています。とにかくこまめなメンテナンスで身体を保つ以外に手はありません。
もちろん整体やマッサージにも通っていますが、自宅でもできるだけのケアはしたい。そこで今回試してみたのが、マッサージチェアのパイオニア、フジ医療器のマッサージガン「マッスルショットプレミアム FG3800P」です。
単なる気休めの振動マシンか、それともガチガチ感を心地よくリフレッシュしてくれる救世主なのか? これまで多くのボディケア用品を試し渡り歩いてきた筆者が、その真価を見極めます。
全身満遍なく痛いかダルいか系50代男子
一般的に「マッサージガン」というのは、銃のような形の本体先端から延びたアタッチメントを身体の各部に押し当て、高速振動させることで筋肉や筋膜に刺激を与える、というもの。コンパクトさゆえにサッと手に取って気軽に使えることから、今や家庭内ボディケア・ギアとして非常に人気の高いジャンルと言えます。
筆者も2020年ごろから使い始めて、いま手元にあるのが6台目。2万円以上の高価格帯機から3,000円ぐらいのお手ごろ価格のものまで、いろいろ試してきました。
コンパクトでもパワフル振動が魅力のフジ医療器「マッスルショットプレミアム」
そんななかで今回使ってみたのが、フジ医療器「マッスルショットプレミアム」。冒頭でも述べたとおり、世界初の量産型マッサージチェアを生み出した老舗メーカーですが、そういえば今まで製品を試したことがありませんでした。
なにせフジ医療器の本家マッサージチェアは超ハイスペックなので、お値段も50万〜70万円ぐらい。マッサージガンもお高いんでしょ? と腰が引けていたんですが……確認したら、「マッスルショットプレミアム」の価格.com最安価格は2026年10月29日時点で12,000円。
中国メーカー製などと比べると確かに安いとは言えないけど、国内メーカーのガンタイプとしてはわりと手に取りやすい価格だと思います。
付属のアタッチメント装着は、本体にグッと押し込むだけ
アタッチメントは左から球型、ドーム型、凸型、U字型、ソフト型の5種類。当てる場所によって切り替えます
本体に挿し込む専用アタッチメントは、計5種類。
1. 汎用性の高い球型
2. ふくらはぎや太ももに面で刺激を入れるドーム型
3. 手のひらや足裏にピンポイント刺激を入れる凸型
4. 上腕などのケア向けのU字型
5. 弾力が高く振動がやさしく伝わるソフト型
で、このアタッチメントがU字以外はそれぞれ2個ずつ付属しています。実はここが「マッスルショットプレミアム」最大のポイントなんです。
アタッチメントはそのまま単体で使ってもいいんですが、取付口が二叉に分かれたツインアタッチメントを使うことで、専用アタッチメントを2個同時にセットできるんです。
まず、2つの球型アタッチメントをツインアタッチメントへセット
続いて、ツインアタッチメントを本体にセット。他のマッサージガンにはないWの振動が得られます
これによって、一気に広範囲へのアプローチが可能に。たとえば、球形アタッチメント×2にして肩に当てると、僧帽筋上部を前後から挟むようにして刺激が入って、これが思った以上に気持ちイイ! 腰に当てると腰椎の両サイドへ同時に当たるので、いちいち左側、右側と当てる場所を切り替える必要がありません。
背骨をまたぐようにして球型アタッチメント×2がダダダダ! 一気に広範囲への刺激が入ります。これ最高!
電源オンから10分で自動オフになるので、どうしても「タイマーが切れるまでに、できるだけ多くの場所に当てたい!」とガツガツしちゃうんですが、ツインアタッチメントなら効率的に広範囲へ刺激を入れられます。
これなら、あちこちにせわしなく当てずに済むわけで、なんで今までコレなかったの? というレベルでありがたいです!
マッサージガンを使うときのコツは、とにかく最初は振動数低め(弱め)からスタートすること。疲労感があるとどうしても最大出力でガツッといきたくなるものですが、それだとたいていの場合はあとから痛くなるだけで、むしろ逆効果。あくまでもゆるーく弱めに、リラックスできる程度に当てるのが重要です。
おそらく、マッサージガンを手にした人がまず最初に試すであろう部位が、肩! ということで、さっそく球形アタッチメント×2で肩にグイッと当ててみましょう。
ツインアタッチメント最大の魅力がこれ! 肩を挟んで叩くから、前後同時に気持ちいい!
6年間ずっと単アタッチメントのマッサージガンを使ってきたんですが、ツインで広範囲に刺激が入るのは明らかに従来より効果的! だと感じました。正直、このあと単アタッチメントに戻りたくないぐらいです。
マッサージガンは振動を抑制するためもあってボディが重ために作られているんですが、これをずっと保持しつつ動かしていくのは結構疲れるんですよね(「マッスルショットプレミアム」は約500g)。一気に広範囲が攻められると、それだけ動かす距離が短くなるし、そもそも当てる時間も減らせます。つまり、腕がラク。
ツインアタッチメントに加えて「マッスルショットプレミアム」もうひとつのウリが、このソフト型アタッチメント。ぷにゅっとした柔らかさがすごくいい
もうひとつ気に入ったのが、これも他社製品ではあまり見かけないソフト型アタッチメント。指で強く押すとぷにゅっと凹むぐらいの硬さ(感触的には高反発ウレタンマットレスっぽい)のヘッドなんですが、強い刺激と振動絶対NG部位である首筋も、ソフト型なら当てやすい。
また、筋肉が張り過ぎて球型アタッチメントだとちょっと硬くて痛いな? といった個所にも気持ちよく当てることができます。
なんなら臀部や太もも周囲のような大きな筋肉以外はだいたいこれで十分にいけそう! と感じたので、試用の後半はソフト型だけでほとんど全身使いしていました。
首筋も、ソフト型の適度な弾力と柔らかさで気持ちよさが長続きします
当たった際のはね返りが少ない分、むしろソフト型のほうが筋肉の奥まで刺激が届くような印象です。すごく気持ちいい
使っているうちに気になったところもあります。なかでも特に「これはちょっとよくないぞ」と感じたのが、現在の振動レベルをグリップ底部の発光色で表示する方式。たとえば、レベル1(1,600回/分)は黄緑、レベル2(2,000回/分)は緑で表示されるんですが……どっちもほとんど同じにしか見えません!
どの色がどのレベルに対応しているのかを覚えるのも面倒だし、識別しやすい色にすべきです。この製品に限らず、すべての家電やガジェットにおいて発光色に頼りすぎないデザインをお願いしたいです。
黄緑と緑、ちょっと見分けがつかなさすぎでは? 点灯するLEDの数などひと目で差がわかる表示のほうが助かります
もうひとつ、安全性の点で必要なのかもしれませんが、電源オン/オフがボタン長押し2秒以上というのはちょっと長いように思います。特に身体がダルいときなんかはサクッと起動してサクッと使い終わりたいので、レベル調整ボタンとは分けて、電源はスライドスイッチにするなどのほうがありがたいと思いました。
逆に言うと、この電源やスイッチング以外の部分はまず文句なしなんです!
他のマッサージガンにはないツインアタッチメントとソフト型アタッチメントは優秀だし、身体にグイッと強く押し付けても安定して振動し続けるモーターパワーもすばらしい。
これまで「これだ!」というマッサージガンに行き当たらず、長らくさまよっていましたが、もう「マッスルショットプレミアム」に落ち着いちゃっていい気がしてきました。