猛暑の8月、そして災害級の秋雨前線&台風の9月と、今年の晩夏〜初秋はやたらと激しい気象状況でしたが、ちょっと落ち着いた今ごろに体調を崩す人も多いみたいです。
極端な低気圧やピーキーすぎる気温の高低差に対して必死に抗っていた身体が、フッと気を抜いたタイミングでグッタリと調子を崩してしまう。つまるところ“遅れてきた夏バテ”みたいなものだと言えるでしょう。
そんなときに重要なのは、「簡単に作れて(そもそも調子悪いときに料理したくないですよね)、食べやすく、そのうえ消化がよくて栄養があるもの」を食べること。調理の面倒な部分をオートでやってくれて、かつ消化にいいポタージュなどが作れる自動調理ポットがあると重宝します。
そんなふうに思う人も多いのか、今回紹介するレコルト「自動調理ポット ラージ」(RSY-3)は、価格.comでもその他調理家電 人気売れ筋ランキング第1位(2026年10月15日時点)という注目度の高さなんです。
やはり“自動調理”というワードには心惹かれますよね。誰だって、面倒な手間をかけずにおいしいものが作れたら最高だと思うじゃないですか!
ポタージュがよりおいしく感じる季節に
“自動調理”と言うとやや大仰な感じなので、少しかみ砕くと、自動調理ポットは“加熱調理機能付きのミキサー”といった感じ。ポットに食材を入れてスイッチオンすると、かき混ぜながら煮込み調理をしてくれたり、食材を細かく砕いてポタージュにしてくれたりします。
実はこうした製品は昔からあって、特にアメリカなんかではわりとベーシックな調理家電なのですが、日本でも最近、徐々に人気を高めているようです。
ミキサーと攪拌+加熱機能で料理の手間が激減する、レコルト「自動調理ポット ラージ」
今回紹介するレコルト「自動調理ポット ラージ」は400〜800ml(冷たいジュースやスムージーは最大1,000ml)まで調理でき、ひとり用の食事から、家族分(4〜6人分)のスープまで幅広く対応できるモデル。縦に細長いポット形状で面積を取らず、他の調理家電やら鍋やらが密集したキッチンにも置きやすいのは大きなポイントだと思います。
ポット底部には4枚×2段のミキサー刃を装備しています。粉砕能力はかなり高めです
作りたい料理に合わせたモードをピッピッと選んだら、あとはSTARTボタンを押すだけ
操作は、食材を入れてモード選択、そしてSTARTボタンを押す……だけの簡単さ。これは確かに「自動調理」と言っていいレベルかもしれません。
搭載されているモードは、次の7つです。
1. 「ポタージュ/ペースト」 加熱+中〜高速攪拌
2. 「スープ」 加熱+低速攪拌
3. 「たべるスープ」 加熱+具材を崩さないよう軽く低速攪拌
4. 「おかゆ」 生米からご飯をトロトロに炊く
5. 「豆乳」 乾燥大豆と水で豆乳を作る
6. 「ジュース/CLEAN」 野菜やフルーツと一緒に氷も粉砕
7. 「保温/あたため」 追加加熱
今回紹介する「自動調理ポット ラージ」(RSY-3)の前モデルとして、最大容量600mlのレギュラーサイズ「自動調理ポット」(RSY-2)もありまして、こちらも価格.comのその他調理家電 人気売れ筋ランキング第4位の人気製品。約2〜4人分量に対応していて、価格はラージより5,000〜6,000円ほどお安くなっています(どもに2026年10月15日時点)。
ただ、ラージのほうが
1. 調理時間のカウントダウン表示あり
2. 調理モードにおかゆモード・たべるスープモード追加
3. 「おかゆ」「豆乳」モードは予約タイマー付き
4. ポット内側が焦げ付きにくい2層セラミックコート
5. ミキサー刃が4枚刃→8枚刃に
6. 生活防水仕様
……とアップグレードしている部分も多いので、こうした点を価格と付き合わせて確認するとよいと思います。
体調が悪いときは、栄養が摂れて喉ごしがやさしいポタージュがうれしい。ほったらかしで作れたらさらにうれしい!?
たとえばコーンポタージュを作ろうと思ったら、付属のレシピブックの分量どおりに牛乳、コーン(缶詰のもの)、バター、塩をポットに入れて、フタを閉めたらMODEボタンで「ポタージュ/ペースト」を選択してスタート。ポイントは食材を入れる順番をレシピどおりにすることぐらいで、あとはもう放置でOKです。
焦げ付きやミキサー刃の巻き込みトラブルを防ぐため、食材は水分→柔らかい食材→硬い食材→調味料の順番で投入します
ブォン、ブォンとかき混ぜるような音とともにコーンの粉砕と加熱が始まり、煮込みつつ随所で沈殿しないようかき混ぜ……という感じで調理が進んでいきます。
印象的なのは、かき混ぜ動作が一定でなく間欠的なこと。調理モードや温度に合わせて、ミキサー刃を動かすブラシレスDCモーターをかなり細かく制御していると見受けられます。
約25分で調理完了のアラームが鳴って、完成!
ポタージュ表面には加熱+高速回転で生まれた微細な泡(クレマ)が。これがふわふわの軽い口当たりを生みます
なにより驚いたのが、その完成度。ポタージュがめちゃくちゃ滑らかです!
正直、自動調理だと完全に粉砕しきれなかったコーンの薄皮や破片が残りそうだなと予想していたんですが、そんなザラつきを感じさせない、超滑らかなトロ〜リポタージュでした。この辺りはモーターのパワーに加えて、ミキサー用8枚刃の性能の高さも大きく貢献していそうです。
底からかき回しても、コーンの薄皮ひとつ見つかりません。本当に「お店で作った感」のある完成度です
そもそも自分でコーンポタージュを作ろうと思ったら、コンロにつきっきりで加熱して煮込み、粒残りがないように様子を見ながらブレンダーでガーッと粉砕しなければなりません。時間的には「自動調理ポット」とさほど変わらないと思いますが、とても放置で作れるようなものではありません。
このクオリティのポタージュが、食材を入れてスイッチオンするだけで作れるなら、それだけで相当な価値があるように思います。
日本人の“ザ・体調不良時の食事”といえば、おかゆ。
ですが、おかゆは炊いてる途中で簡単にブシャーッと吹きこぼれるので、ガスコンロ+鍋で作る場合は、基本的にずっとつきっきり。むしろ体調不良のときに作りたくない食事のひとつとも言えます。
かといって炊飯器で作ると、最低1合(おかゆで4人量)からという機種もあるなど、持て余しがちです。
お米と、その5〜6倍量の水でおかゆ(白がゆ)が炊けます。鶏ガラスープの素などを入れて、中華粥にするのもおいしい
レコルトの「自動調理ポット ラージ」の場合は、無洗米0.5合と水350mlを入れて「おかゆ」を選択すると、これで調理完了。2人分のおかゆが完全放置40分弱で炊き上がりです。
お米はいい感じにトロトロで、おかゆとしてのクオリティに問題なし。というかバッチリです! なにより、少なめの量を放置で炊けるのは地味にありがたい。
ちょっとリッチに、ホタテ水煮缶を足して中華風海鮮粥にしてみました。軽い風邪なら、これを食べるだけで全快しそうなおいしさです
体調が戻ったらガツン系も食べたいということで、スパゲティ用のミートソースも作ってみましょう。これも本来であれば、炒めて煮込んで……とコンロにつきっきりを強いられるメニューなので、ほったらかしでお任せできるなら助かります。
ミートソースの材料はこんな感じ。みじん切りだけが面倒くさいけど、あとはもうお任せで
個人的にひとつ勘違いしていて残念だったのが、「えー、野菜のみじん切りはやってくれないのか」ということ。
タマネギやニンジンのみじん切りは、ミートソース作りの”面倒くさポイント”のひとつなので、「高性能なミキサー刃があるんだから、適当にカットした野菜を放り込んだらみじん切りまでやってくれるのでは?」と期待していました。しかしながら、そこは自前作業でした。
普段から料理をする人ほど「えっ、これで本当にミートソースできるの?」と不安になるような、雑なビジュアル。大丈夫、「自動調理ポット ラージ」を信じて!
ということで、焦げ付き防止の少量の水、トマト缶(ダイス)、刻んだタマネギとニンジン、合い挽き肉をポットに入れ、調味料として塩、チューブにんにく、ビーフシチューのルーを加えます。
モードは「スープ」を選択して、調理開始。ミートソースはフライパンで作るとソースがハネてガスコンロがコテコテに汚れるんですが、本機ならそんな心配がなく作れて、気分的にもラクですね。
調理完了までの時間をカウントダウンしてくれるので、他の料理とのタイミング合わせもバッチリ
ミートソースが完成! ものすごく空腹感をあおる香りがします
「自動調理ポット ラージ」にあって、前モデル(「自動調理ポット」)になかった新機能のひとつが、調理完了までのカウントダウンタイマーです。
今回の場合だと、ミートソースの出来上がりとパスタの茹で上がりのタイミングはできるだけ合わせたいものです。そのためには、ミートソースがあと何分で調理完了するかを把握する必要がありますが、ソースの完成に合わせて、お湯を沸かしてパスタを投入できるようになったというわけです。
メインの料理はコンロを使って自分で作りつつ、副菜やスープを「自動調理ポット ラージ」に任せる、なんてときにも助かるはずです。
自分で手間をかけて煮込んだのとほとんど差のない、ちゃんとしたミートソース。これがこんなにラクに作れるのか……と、これまでの作業が若干むなしくなるぐらいの高い完成度です
もうひとつの新機能が、濾さずに飲める「豆乳」モード。なんと乾燥大豆と水を入れたら、浸水タイムなしでいきなり調理をスタートできて、40分ほどで自作のできたて豆乳が飲めるんです。
前モデルでも「豆乳」モードは搭載されていたんですが、浸水が必要+出来上がり後にふきんなどで濾して「おから」と「豆乳」に分ける手間がありました。新しい「豆乳」モードでは自分で濾さなくても、ポットからコップに注いだ時点でサラッサラの豆乳に仕上がります。
本来なら必須の、乾燥大豆の浸水が不要。袋からドバッと大豆を入れて、即スイッチオンできます
ミキサー刃で大豆をかなり微細に粉砕するのか、完成した豆乳は濾さずにこのサラサラ加減
飲んでみると、さすがにわずかな粉っぽさを感じますが、過度に気にしなければ大丈夫なレベル。逆に乾燥大豆をそのまま使っていることによる香ばしさがあって、普段から豆乳を常飲している妻が「豆臭さを感じにくいし、これはこれでむしろおいしいわ」とガブ飲みするほどの仕上がりでした。
おからと分離していないため、たんぱく質や食物繊維が損なわれにくくダイレクトに摂れるというのも大きなメリットでしょう。
使用後のお手入れは、お湯と少量の洗剤を入れてガーッと回すだけ。メンテナンスが簡単だから、普段使いしやすいです
こうした調理器具で気になるのは、調理後のお手入れです。
ポット型は見るからに洗いづらそうなんですが、基本はぬるま湯+食器洗い用洗剤を数滴入れて、「CLEAN」モード(ジュースモードと併用)でガーッと回すだけ。ポット内壁がセラミックコートされていて焦げつきにくく、ミキサー刃には汚れが落ちやすいチタンコートがされているので、ほとんどの汚れは「CLEAN」モードでサラッときれいになってしまいます。あとは、仕上げに付属の専用ブラシでこすり洗いすれば万全でしょう。
フタ部分は分解して普通にスポンジなどで洗えます。
ミートソースの調理後も、「CLEAN」モード1回でこのとおり。気になる汚れが残っていたら、専用ブラシでザッとこすればOKです
ひとまず半月ほど使った時点で、これはもう手放しがたいな! という感じ。
我が家では、食事にはできるだけスープをつけるようにしてるんですが、その調理がポット任せにできるのはシンプルにラク。ミートソースを作る際の野菜のみじん切りは手動ではありましたが、そこさえ割り切れば、あとは全自動なので十分元が取れます。スープ調理のためのコンロがひと口空くのも助かるし、カウントダウンタイマーで主菜の完成にぴったりタイミングを合わせられるのもありがたい。
それで出来上がりのクオリティも高いんだから、今のところ文句の付けどころがありません。新しい調理家電を入れるとよく問題になる「キッチン狭いのに、どこに置くのか」という点も、スリムなポット形状なので、ほぼ気にせず済みます。
なかにはモーターの駆動音が大きいところが気になる人もいるようですが、「ポタージュモード」などで食材を粉砕するときに少しの間「ヴィーッ」というミキサーのような音が響くぐらいで、筆者はあまり気にはなりませんでした。とはいえ、赤ちゃんのいる家庭や真夜中に調理する場合は、気になる可能性もあるので、その点はご注意ください。
ともあれ「日々の調理が確実にラクになる=日常的に調理をしている家庭ほど導入するメリットは高い」ので、気になるなら買ってしまって後悔なしだと思います。