防災にも役立つアウトドア用品

2つのモバイルバッテリーがポータブル電源と分離合体!JVC「BN-RL410」は日常と防災を結ぶ!?

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ポータブル電源は、災害による停電など「いざという時」の備えとして注目されています。しかし、非常時のためだけに保管していては、肝心な時に充電が足りなかったり、使い方に戸惑ったりすることも考えられます。

そこで今回は、デザイン、機能、周辺機器などが日常での使用も意識して企画されている、JVCのポータブル電源「BN-RL410」を例に、日常と防災をつなぐ使い方を紹介します。

モバイルバッテリーの「母艦」として普段から使う

BN-RL410は385.28Whの容量とAC600Wの定格出力を備えたポータブル電源です。ユニークなのが、専用の着脱式モバイルバッテリー「BH-U4」を2個付属し、本体に設けられた2基のスロットに差し込んで充電できることです。

ポータブル電源「BN-RL410」に付属する2つのモバイルバッテリー「BH-U4」。容量は4000mAh

ポータブル電源「BN-RL410」に付属する2つのモバイルバッテリー「BH-U4」。容量はそれぞれ4000mAh

スマートフォンが生活に欠かせない存在となった今、外出時にモバイルバッテリーを持ち歩いている人も多いと思います。ただ、意外に忘れがちなのがモバイルバッテリーそのものの充電です。いざ持ち出そうとしたら残量がほとんどなかった、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

「BH-U4」は1個あたり4000mAh/14.8Whの容量を持ち、USB Type-AとUSB Type-Cから最大18Wで出力できます。普段はBN-RL410のスロットに装着して充電しておき、出掛けるときにはBH-U4だけを取り外して持っていく。帰宅後はスロットへ戻して充電する。こうした使い方でBN-RL410を、モバイルバッテリーの「母艦」のようにして使うことでモバイルバッテリーを生活の一部に無理なく組み込むことができます。

さらに本体にもUSB-A×2と最大100Wに対応するUSB-C入出力端子を装備。側面にはAC出力用のコンセント2口も備えられ、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCなども直接充電できます。家庭内に充電ステーションとして定位置を設ければ、ポータブル電源を特別な防災用品として意識することなく、日々の生活の中で自然に使えるようになるというわけです。

ポータブル電源「BN-RL410」のコントロールパネル(JVCケンウッドのHPより)

ポータブル電源「BN-RL410」のコントロールパネル(JVCケンウッドのHPより)

「U4 SMART LINK」で広がる、普段使いから非常時まで

中でも見逃せないのが、BN-RL410はポータブル電源だけで完結せず、モバイルバッテリー「BH-U4」をさまざまな機器で共用できる「U4 SMART LINK」を構成している点です。「U4 SMART LINK」はJVCケンウッドと、中国の家電工具メーカーLERA社が共同開発したJVC Powered by Litheli 製品からなる一種のエコシステムです。「U4 SMART LINK」では「BH-U4」をスマートフォンなどの充電だけでなく、LERA社のLitheli(ライテリ)ブランドの「U4 SMART LINK対応機器」に装着することで、様々な機器の電源として利用可能です。

現在、対応しているのは、スティッククリーナー、ハンディクリーナー、コードレス高圧洗浄機、キャンプランタン、マッスルケアの5製品で、その最大のメリットは機器ごとに専用バッテリーを用意する必要がないことにあります。そのため、たとえ作業中に電池が切れたとしても充電済みのBH-U4へ交換すれば、すぐに使用を継続できるというわけです。

対応機器の種類はまだ多いとは言えませんが、普段は掃除や洗車、アウトドアなどで積極的に使いながら、非常時にも同じバッテリーを活用する。これも「防災用品をしまい込まない」という新しい使い方につながるシステムと言えるでしょう。なお、「BH-U4」は単体でも販売されており、必要に応じて買い足すことができます。

BN-RL410に付属するモバイルバッテリー「BH-U4」は「U4 SMART LINK」対応のさまざまな機器の電源として共用できる

BN-RL410に付属するモバイルバッテリー「BH-U4」は「U4 SMART LINK」対応のさまざまな機器の電源として共用できる

約4000回使えるリン酸鉄系バッテリー

そして、BN-RL410を日常的に使ううえで重要なのが、本体にリン酸鉄系リチウムイオン充電池を採用していることです。

リン酸鉄系の特徴は、熱分解温度が高く、熱安定性に優れていることにあります。家庭内だけでなく、キャンプや車中泊などさまざまな環境へ持ち出す機会があるポータブル電源だけに、こうした特性は安心材料のひとつになります。

さらに大きなメリットが長寿命であることです。BN-RL410は約4000回の充放電に対応します。災害用の電源だからといってバッテリーを温存する必要はなく、スマートフォンやPC、モバイルバッテリーなどの充電に普段から利用しやすいのです。

また、リン酸鉄系は自己放電が起こりにくいという特徴もあります。繰り返し使う耐久性と、必要なときのために電力を蓄えておく特性を併せ持つことが、日常と防災の両方で使うポータブル電源に適していると言えるでしょう。

なお、リン酸鉄系リチウムイオン充電池が採用されているのはBN-RL410本体です。付属するBH-U4には三元系リチウムイオン充電池が使われており、充放電回数の目安は約300回とされています。

385Whという容量だからこそ気軽に動かせる

BN-RL410の容量は385.28Whです。現在では1000Whを超える大型ポータブル電源も珍しくなく、単純に数字だけを比較すれば決して大容量モデルとは言えません。

ただし、容量が増えれば一般的に本体も大きく、重くなります。災害時に使える電力量を最優先するなら大容量モデルにメリットがありますが、日常的に使うことを考えると、取り回しやすさも重要なポイントです。

BN-RL410は約5.8kgで、サイズは幅317×高さ168×奥行220mm。リビングから仕事部屋へ移動したり、必要に応じてクルマへ積み込んだりすることも現実的です。この気軽に動かせるサイズ感は、「普段から使う」という今回のテーマにも合致しています。

一方、AC出力は2口で合計600W、瞬間最大1200Wに対応します。USBだけでなくシガーソケットやDC出力も備えたことにより、スマートフォンやPCの充電にとどまらず、AC電源が必要なさまざまな機器へ電力を供給できます。

ポータブル電源「BN-RL410」の左側面にあるコンセントは二口

ポータブル電源「BN-RL410」の左側面にあるコンセントは二口

アウトドアで使っておけばポータブル電源に慣れ親しめる

家庭からBN-RL410を持ち出せば、活用範囲はさらに広がります。特にポータブル電源の便利さを実感しやすいのが、キャンプや車中泊です。

スマートフォンやカメラ、LEDランタンの充電はもちろん、サーキュレーターや電気毛布などにも利用することができます。JVCケンウッドによれば、9WのLEDライトなら約36時間、35Wのサーキュレーターなら約9時間、60Wの電気毛布なら約5.5時間の使用が目安。50W想定のノートPCなら約6.5時間使用可能ということです。

車中泊では、エンジンを停止した状態で電気を使えるのもメリットになります。クルマの12Vバッテリーへの負担を気にすることなく、スマートフォンを充電したり、照明や小型家電を使ったりできるのです。

さらにシガーアダプターによる充電や、対応するソーラーパネルからの充電も可能です。自宅で充電して持ち出すだけでなく、クルマでの移動中やキャンプ場などでも電力を補充できます。

シガーソケット経由でクルマで走行中も充電できる。これによって、目的地へ到着するまでの移動時間を利用した充電が可能となる

シガーソケット経由でクルマで走行中も充電できる。これによって、目的地へ到着するまでの移動時間を利用した充電が可能となる

別売のソーラーパネルで充電しているシーン。天候に左右されるがポータブル電源の追加充電には欠かせない

別売のソーラーパネルで充電しているシーン。天候に左右されるがポータブル電源の追加充電には欠かせない

こうして実際に屋外で使ってみることは、単にアウトドアを快適にするだけではありません。どの端子に何をつなぐのか、どの程度の機器なら動かせるのか、使用すると残量がどのくらい減るのかといった感覚を自然に身につける機会にもなります。

普段使っているから停電時にも迷わずに済む

その経験が最も役立つのがいざ災害などによる停電に遭遇した時です。

停電したときにまず確保したいのが、スマートフォンなどの通信機器と照明の電源でしょう。スマートフォンは家族との連絡手段であるだけでなく、自治体からの情報やニュース、避難情報などを確認するためにも欠かせない存在になっているからです。

BN-RL410なら、15W想定のスマートフォンを約21回充電できるとしており、さらにLEDライトやノートPC、サーキュレーター、電気毛布など、状況に応じて必要な機器へ電力を振り分けることができます。

ポータブル電源を非常時に予備電源として活用するには、普段からいかに活用しているかが重要となる※写真はイメージ

ポータブル電源を非常時に予備電源として活用するには、普段からいかに活用しているかが重要となる※写真はイメージ

また、もうひとつ注目しておきたいのが、自動給電切り替え機能です。BN-RL410を家庭のコンセントと家電の間に接続しておけば、停電が発生するとバッテリーからの給電へ自動的に切り替えることができます。

ただしUPSではないため、切り替え時には瞬間的に電力が途切れたり、低下したりする可能性があるとのこと。それでも照明などを接続しておけば、突然の停電に備える機能として活用できるのは大きなメリットと言えそうです。

しかもBN-RL410はコンセントにつないだままにしておくことができ、自動的に94%以上の充電状態を維持する仕組みも装備しています。これにより、普段の充電ステーションとして利用しながら、非常時に使うための電力も確保しておくことができるのです。

「しまっておく防災」から「使いながら備える防災」へ

防災用品は、いざという時まで保管しておくものになりがちです。しかし、ポータブル電源は普段から使った方が、非常時にも役立つ道具となるはずです。

普段はスマートフォンやモバイルバッテリー、PCの充電に使っておき、休日にはキャンプや車中泊へ持ち出す。そして帰宅したら再び充電しておく。そうした使い方を日常より続けていれば、操作にも自然と慣れ、バッテリーの状態を確認する機会も増えていきます。

「もしものためにしまっておく」のではなく、「いつも使っているものが、もしものときにも役に立つ」。日常と防災を無理なくつなぐBN-RL410は、そんな考え方にぴったりのポータブル電源といえるでしょう。

会田 肇
Writer
会田 肇
カーナビやカーオーディオのレポートを基点に、電気技術全般に造詣が深い。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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木島俊哉(編集部)
Editor
木島俊哉(編集部)
金融、自動車、アウトドア、防災等を担当。「常在有事」をモットーに防災とアウトドアの境界を睨む。乗り物好き。道具好き。モノ好き。
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