一般的には「パンケーキ=円盤型」というイメージですが、今回紹介するイーバランス「ROOMMATE スティックパンケーキメーカー roky EB-RMSP5」(以下、スティックパンケーキメーカー)は、本体に生地を流し込むだけで棒状のパンケーキが焼けるらしい! 筆者は以前、同様の仕組みで卵焼きが焼ける調理家電「エッグマスター」を使たことがあるのですが、予想以上にいろいろ作れて楽しかったのを思い出しました。スティックパンケーキメーカーはその“パンケーキバージョン”とも言えそうです。さっそく、本機を使って棒状のパンケーキ作りにチャレンジしてみました。
スティックパンケーキメーカーは、円柱の本体中央に空いた穴の部分がヒーターになっているため、そこに生地を流し込むだけでスティック状のパンケーキができあがるお手軽パンケーキメーカー。火を使わないため安全です。ちなみに、市販のホットケーキミックス1袋(200g)で約6本のパンケーキが作れるそう。
本体は14.5(幅)×9.5(奥行き)×24.0(高さ)cm、重量約700g。電源コードは長さ120cm。本体には収納用フタ、パンケーキの生地を投入する際に使用する計量スプーン2種(大:20cc、小:15cc)、油さし棒、串5本(消耗品)、お手入れブラシが付属しています
生地は投入口から流し入れます。背面にはしっかり握れる取っ手が付いており、生地を流し入れる際や、本体をちょっと移動させる時に便利
ではさっそく、スティックパンケーキを作ってみましょう。
【Step1】電源スイッチON。赤ランプが消えるまで温める
電源コードを差し込んだら、取っ手の付け根にある電源スイッチを押して電源をONに。
電源をONにすると、本体下部の電源ランプ(青)と運転ランプ(赤)が点灯。ヒーターが温まって赤ランプが消えるまで待ちましょう
【Step2】ヒーターに油をひく
赤ランプが消えたら調理開始! まずは付属の油さし棒を使って油をひきましょう。
油さし棒底部のお皿に油を2〜3滴たらしたら、油棒を軽く回しながらゆっくり上下に動かして、ヒーター全体に油を行き渡らせます。油さし棒の代わりにオイルスプレーを使用してもOK
【Step3】本体に生地を流し込む
生地の流し込みには、付属の計量スプーンを使用します。
取扱説明書どおりに3.5杯入れたものの、なんだか少ない気がしたので2杯ほど追加することに
【Step4】生地に串を刺して5〜10分待つ
流し込んだ生地の中心に串を刺し、焼きあがるのを待つだけ。
パンケーキ生地はかなりネバり気があるので、刺した串は倒れませんでした。写真右は3分後の様子。生地の量が多すぎたのか、生地が少し投入口からあふれてしまいました
【Step5】1本完成!
7分ほど経ったところで、かなりいい香りがしてきたので串ごとゆっくり抜きます
少し生地があふれてバットのような形になってしまったものの、無事完成! ちなみに、パンケーキは焼きあがっても自動で“にょきにょき”とせり上がってくるわけではないので、いい香りがしてきたタイミングで本体から引き抜く必要があります
切ってみると、しっかり中まで火が通っています。仕上がりの食感は使用する材料にもよると思いますが、今回はしっとりタイプのホットケーキミックスを使用したので、しっとりとした食感でした。あふれたてっぺん部分は少々ナマ焼けだったので、切り落としました。反省して2本目は説明書どおりに3.5杯分流し込んだところ、キレイな棒状に!(写真右)
そのままかぶりつくのもいいですが、写真のようにクリームやフルーツと一緒に盛り付ければ、おもてなしにも◎。3本でちょうど1人前くらいでしょうか
アレンジしてみた
残ったパンケーキ生地に抹茶パウダーを入れ、抹茶パンケーキにアレンジしてみました。
パンケーキ生地(パンケーキミックス100g分程度)に抹茶パウダー小さじ1杯を加えて混ぜて焼いてみると、中までキレイな緑色に。抹茶のいい香りが加わりました。少し苦みがあるので、甘めのホイップクリームを添えて食べるのがおすすめ
スティックパンケーキメーカーは、材料に卵を使えばエッグロール(棒状の卵焼き?)も作れるとのことなので、いろいろ試してみました。
プレーン卵焼き
まずは溶いた生卵を投入して、プレーンな卵焼きにトライ。
溶いた生卵に串は刺さりません。でも、説明書どおりに刺し、そのまま持って待つことに。2分と経たずに、突然串ごと“ニョキキキキーッ”と持ち上がった……!
取り出してみるとこんな姿に。投入する卵の量を減らしたり、本体を洗って完全に冷ましてから再挑戦しても結果は変わりませんでした
卵イン卵
「生卵の量を少なくすればいいのでは?」と思い、少量の生卵を入れた本体にうずらの卵を刺した串を差し込んでみました。
卵焼きがうすらの卵をコーティングするように作りたかったのですが、3分の2のうずらの卵がハダカの状態。卵焼きも一部、生のまま持ち上がってきてしまいました。卵でコーティングされた1つはいちおう狙ったとおりの「卵イン卵」ができているものの、こちらも残念ながら失敗!
ベーコンオムレツ
「具材を混ぜてオムレツにすればイケるかも」ということで、ベーコンと玉ねぎを炒めて冷ましたものと生卵を混ぜて投入。
またも、上部が生のままの状態で持ち上がってきてしまったうえ、串も抜けてしまったのであわてて箸でキャッチ。カットしてみると、真ん中あたりはきちんと火が通っていました。てっぺんがせめて半生ならなぁ、と惜しい気持ちになります
パンケーキ作りに使用されることの多いホットプレートは、小型でもそこそこテーブルを占領しますし、出し入れも面倒です。その点、「スティックパンケーキメーカー」はほとんど場所をとりません。手入れもカンタンなところも気に入りました。
調理後は本体投入口に少量の洗剤を入れ、専用のお手入れブラシをゆっくり上下に動かして洗います。収納時には収納用フタをしておけば、ホコリが中に入らず安心
ただ、筒型という構造上、やはりどうしてもてっぺんに火が通りづらいのが難点。これを回避するには、「ちょっと少ないかな」と思っても膨らんでくることを想定して、説明書どおりの分量で作りましょう。また、取扱説明書に基本のパンケーキの作り方が書いてある以外に、アレンジレシピが用意されていないもの残念。ネットで検索すれば購入者がいろいろレシピを上げてくれてはいますが、せめて2〜3品はレシピを付けてほしかった、というのが正直なところです。
1本できたら取り出して生地を流し入れ、2本目がちょうどできあがるころには1本めが食べ終わる――パンケーキ好きにとって「スティックパンケーキメーカー」は、ひとりで熱々のパンケーキを堪能するのにピッタリです。ついつい食べ過ぎそうで心配ですが……。
<結論>
1本食べたらちょうど2本めが焼き上がる
スティックパンケーキメーカーで熱々のパンケーキを堪能♪