レビュー
かけ面をフラットにした男性向けモデルは本当に男性にピッタリなのかを徹底検証!

パナソニックの男性向け衣類スチーマー「NI-FS350」は女性向けモデルとどこが違う?

衣服を吊るしたままアイロンがけできる衣類スチーマーは、“手軽だけれど、仕上がりはそれなり”というものが多い。その認識を大きく変えたのが、2013年に発売されたパナソニック「NI-FS300」。“女性向け”と対象を絞った製品であったが、素早い立ち上がりと仕上がりのよさが評価され、発売から1年弱経った今でも価格.comのアイロン売れ筋ランキングのTOP5にランクインしている(2014年9月19日時点)。そんなパナソニックの衣類スチーマーに、“男性向け”の「NI-FS350」が登場。女性向け「NI-FS300」と同カテゴリの両ランキングで1位に輝く人気ぶりだが、カタチは女性向けのものと同じに見える。いったいどこが“男性向け”なのかを調査してみた。

基本構造は同じでも“必要な所”は男性向け

パッと見た印象どおり、基本的なデザインは女性向け「NI-FS300」と同じ。では、本体カラーが黒色になっただけで“男性向け”と言っているのかというと、そうではない。実は、かけ面に違いがあり、湾曲した形だった女性向けのものに対し、男性向け「NI-FS350」はフラット形状となっている。これは、スーツやシャツなど折り目を付けるものが多い男性の衣類に対応するためだという。そのため、ハンガーに衣類を吊るしたままアイロンがけできるだけでなく、アイロン台を使ってプレスすることも可能だ。

アイロン本体と、それを置くためのスタンドがセットになっている

アイロン本体と、それを置くためのスタンドがセットになっている

スタンドに置いた状態でも550mlペットボトルよりもコンパクトなので、収納場所に困ることもなさそうだ

スタンドに置いた状態でも550mlペットボトルよりもコンパクトなので、収納場所に困ることもなさそうだ

本体サイズは、70(幅)×140(高さ)×150(長さ)mm

本体サイズは、70(幅)×140(高さ)×150(長さ)mm

見た目は、女性向け「NI-FS300」(右側の白いモデル)と同じ

見た目は、女性向け「NI-FS300」(右側の白いモデル)と同じ

構造は同じだが、かけ面が男性向け「NI-FS350」はフラットで、女性向け「NI-FS300」は湾曲している

構造は同じだが、かけ面が男性向け「NI-FS350」はフラットで、女性向け「NI-FS300」は湾曲している

両モデルともかけ面にスチームが噴出する穴があるが、「NI-FS350」のかけ面には穴から外に広がる溝が入っている。これは、アイロン台でアイロンがけする際にスチームを広げる工夫だという

使い方も女性向け「NI-FS300」と同じだが、初見という人のために基本構造も含めておさらいしておく。使う前の準備は一般的なアイロンと同じで、水を入れて電源を入れるのみ。

前部にあるフタを外し、付属のカップで水を入れる

前部にあるフタを外し、付属のカップで水を入れる

水の残量が見える仕様になっているので便利

水の残量が見える仕様になっているので便利

ハンドル部分のスイッチをONにすると、ランプが点滅して準備中となる。点滅が点灯に変われば、使える状態という合図。約40秒で点灯に切り替わる立ち上がりの早さが人気の理由の1つだ

ハンドル内側にあるボタンを押せば、スチームが噴射される。ハンガーに吊るした衣類をアイロンがけする時も、アイロン台で使用する時も、スチームを噴射させながらシワを伸ばす

使用後は、かけ面が冷めてから本体に残った水を捨てるだけ。準備も後片付けも簡単

使用後は、かけ面が冷めてから本体に残った水を捨てるだけ。準備も後片付けも簡単

【検証1】ハンガーに吊るしたYシャツのシワを伸ばす

かけ面が女性向けのものと違うことは理解できたが、それだけで使い勝手に差が出るのだろうか。実際に衣類をアイロンがけして、実力を確かめてみよう。まずは、男性用のYシャツにチャレンジ!

吊るした状態のYシャツのシワを伸ばす

吊るした状態でのアイロンがけは、生地を引っ張るようにしながらスチームを当てるとシワが伸ばしやすい。ハンドル部分のボタンを押していないとスチームが噴射しないので、本体が680gと軽くても少々腕が疲れてしまう。女性向けモデルの時から感じていたが、ボタンではなく、スチームが連続噴射されるスイッチに改良されることを希望

向かって右側のみアイロンがけした。写真を撮りながらなので時間がかかったが、所要時間は3分程度

向かって右側のみアイロンがけした。写真を撮りながらなので時間がかかったが、所要時間は3分程度

袖や胸元のシワがなくなって着られる状態になった

袖や胸元のシワがなくなって着られる状態になった

【検証2】男性向けと女性向けの適材を調査

「検証1」で、衣類スチーマーとしての実力は問題ないことが確認できた。しかし、それは女性向けモデルでも同じ。男性向けと女性向けの“かけ面の違い”が、本当に効果的なのかを試してみる。

フリルの付いた女性用の服

男性向け「NI-FS350」のほうはフリル付近がかけ辛い

ふんわりとした素材や形状のものは、女性向けモデルのほうが適しているようだ

ふんわりとした素材や形状のものは、女性向けモデルのほうが適しているようだ

アイロン台に置いたズボンのプレス

しっかりと折り目を付けるプレスの場合、男性向け「NI-FS350」のほうが面がフラットなので力が均等にかかるのか、仕上がりや操作性がよかった

女性向けモデルにもかけ面があるのでプレスはできるが、男性向けモデルのほうが扱いやすい

女性向けモデルにもかけ面があるのでプレスはできるが、男性向けモデルのほうが扱いやすい

そのほかに男性向けが優位だったもの

スーツの襟の部分は男性向けのほうが向いている感じがした

スーツの襟の部分は男性向けのほうが向いている感じがした

アイロン台を使ったアイロンがけは、全般的にフラット形状のかけ面のほうが力が込めやすい

アイロン台を使ったアイロンがけは、全般的にフラット形状のかけ面のほうが力が込めやすい

ちなみに、鍋つかみを生地の裏に当てれば、かけ面を生地に当ててアイロンがけできるのでピシッと伸ばしたい所も吊るしたまま対応可能

【検証3】アイロンがけ未経験の男性でも使えるのか?

男性用の衣類に適していることも確認できたが、普段アイロンがけに馴染みのない男性が使った場合、上手に扱えるのだろうか。そこで、60代のアイロンがけ経験ゼロの父親に使ってもらった。

吊るした状態のシャツをアイロンがけしてもらう

吊るした状態のシャツをアイロンがけしてもらう

一般的なアイロンも使ったことがないので、吊るしたままシワが伸ばすという動作に最初こそ戸惑ったものの、すぐに慣れてしまい、とても初心者とは思えないほどの手馴れっぷり

壁をアイロン台代わりにしてシワを伸ばすという技まで独自で編み出した

壁をアイロン台代わりにしてシワを伸ばすという技まで独自で編み出した

シワの伸び具合がわかるように片側だけをアイロンがけして! と伝えたにもかかわらず、楽しかったので裏表すべてをアイロンがけしてしまったとのこと。所要時間は約5分。男性だから力もあり、背も高いので、筆者が感じたような手の疲れはまったくないという

まとめ

吊るした衣服のシワを伸ばす衣類スチーマーの場合、重要なのはスチームなので、かけ面が違うだけで“男性向け”“女性向け”と分けるのは微妙だと思っていた。しかし、実際に使ってみると、フリルやプリーツといった装飾が多い女性の衣類には湾曲したかけ面のほうが細かい部分に対応しやすく、装飾が少なくしっかりと折り目を付けることの多い男性の衣類にはフラットなかけ面が効果的だと実感。形状の違いは些細なものだが、使いやすさに大きな差が出ることは間違いない。

今回、アイロン初挑戦の父親にも使ってもらったが、すぐに使いこなしてしまったことに驚いた。重さも負担に感じないようで、ボタンを押しながらのスチーム噴射も抵抗がない様子。なにより、楽しそうにアイロンがけしていたので、「NI-FS350」があればいつもアイロンがけ担当となっている母親の仕事が減りそうな予感も! 約40秒で使える立ち上がりの早さ、初心者でも簡単に使える操作性、そして汎用性の広さと高い仕上がりを得られる「NI-FS350」は、アイロンがけが苦手な男性の生活を変えてくれるアイテムだと言えるだろう。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
ページトップへ戻る