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新生活シーズンを前に値下がりモデル続出! 掃除機賢く買うなら、今が底値の型落ちモデルを狙え!

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iRobot「ルンバ621」

iRobot「ルンバ621」

3月は引っ越しシーズンがピークを迎える月。新しい生活にともなって、家電製品を買い換える動きも活発化する。特にこの時期買い換えが活発化するのが、なかなか買い換えることのない冷蔵庫や洗濯機といった大型家電と、引っ越し後すぐに必要になる掃除機。今回はその中から、掃除機の最新動向について、見てみることにしよう。

「ダイソン一強」から大きな変化を見せている、「掃除機」カテゴリーの人気ランキング

すでにお伝えしているように、ここ1年ほどの間、価格.comの「掃除機」カテゴリーは、「ダイソン一強」ともいえるほど、ダイソン製コードレスサイクロン掃除機の人気が目立っており、一時期は人気ランキングの上位をすべてダイソンのコードレスサイクロン掃除機が占めていたほどだった。しかし、ここへ来て、その状況にも変化が生じている。

図1:「掃除機」カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5(2016年3月2日時点)

図1:「掃除機」カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5(2016年3月2日時点)

図1は、「掃除機」カテゴリーにおける売れ筋ランキングのベスト5製品を示したものだ。これを見ると、少し前まで絶大な人気を誇っていたダイソン製品は2製品のみに減少しており、その代わりに、iRobot「ルンバ621」、三菱電機「Be-K TC-FXE7P」、日立「パワーブーストサイクロン PV-BC500」という掃除機がランクインしている。「パワーブーストサイクロン PV-BC500」については、以前のトレンドニュース記事でも取り上げたが、そのほかの2製品については、実に久々のベスト5入りとなる。

図2:「掃除機」カテゴリーにおける売れ筋ランキング・人気5製品のランキング推移(過去1か月)

図2:「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品の売れ筋ランキング推移(過去1か月)

図3:「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(過去1か月)

図3:「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(過去1か月)

図2は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、過去1か月間の「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品の売れ筋ランキング推移を示したものだが、これを見ると、現在2位の三菱電機「Be-K TC-FXE7P」と、現在1位のiRobot「ルンバ621」が、2月後半から急激に人気を伸ばしていることがわかる。

図3のアクセス推移を見ても、その傾向は明らかだ。それまで1位を独走していたダイソン「Dyson V6 Fluffy」に、日立「パワーブーストサイクロン PV-BC500」が迫り、さらにそれまでベスト5圏外にいた三菱電機「Be-K TC-FXE7P」が2月中旬くらいからアクセスを伸ばし始めた。さらに、アクセス数ではベスト10圏外だったiRobot「ルンバ621」が、2月20日くらいから急激にアクセスを伸ばしており、この2製品が今や人気のダイソン「Dyson V6 Fluffy」を超えるほどのアクセスを集めるに至っているのである。

図4:「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格推移(過去1か月)

図4:「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格推移(過去1か月)

この急激な人気上昇の大きな理由は、その販売価格にある。図4は、過去1か月における「掃除機」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格推移を示したものだが、全体的に価格は下がり気味の傾向を示しているものの、2月後半からの2週間くらいを見ると、三菱電機「Be-K TC-FXE7P」とiRobot「ルンバ621」の下がり幅が大きいことがわかる。詳細は下記で説明するが、この時期の掃除機需要は、引っ越しなどにともなって「すぐ必要」というケースが多く、比較的手ごろな価格の製品が動きやすい。そういう意味でも、元々高価格帯に属するiRobot「ルンバ621」の値下がりと、最安価格で1万円を切ってきた三菱電機「Be-K TC-FXE7P」の値下がりは、他製品に比べてインパクトが強かったことは容易に想像できる。

今お買い得な掃除機はこれ! iRobot「ルンバ621」、三菱電機「Be-K TC-FXE7P」、ダイソン「DC61 モーターヘッド」

では、上記で話題にあがった各製品の特徴と、その価格変化などを以下で詳細に見てみよう。

図5:iRobot「ルンバ621」

図5:iRobot「ルンバ621」

図6:iRobot「ルンバ621 R621060」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

図6:iRobot「ルンバ621 R621060」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

まずは、2016年3月2日時点で、売れ筋ランキング1位についているiRobot「ルンバ621」から。「ルンバ」といえば、ロボット掃除機の人気を押し上げた押しも押されぬ代表ブランドであり、一時期ほどではないものの、今でもその人気は高い。ここで紹介する「ルンバ621 R621060」は、ルンバシリーズのラインアップの中ではエントリーにあたる廉価モデルであるが、掃除機としての基本性能は上位モデルと変わらない。なお、「ルンバ621」は発売が2014年9月であるため、型落ち製品とはなるが(最新モデルは「ルンバ622」)、最新モデルと比べても、さほどの性能差はないと言っていい。

図6は、「ルンバ621」の過去3か月の最安価格・平均価格推移を示したものだが、2016年3月2日時点での最安価格は、32,184円。2月中旬までは37,000円前後で推移していただけに、2月中旬以降5,000円ほど一気に値下がりしたことになる。なお、「ルンバ621」の発売当初の最安価格は44,710円で、約28%の値下がりとなっている。

この突然の価格下落であるが、最安価格が一気に下がったのは、テレビ通販でおなじみの「ジャパネットたかた」による特売が原因だ。現在5店舗が在庫をもって販売しているが、最安2位の店舗の価格は36,800円で、ジャパネットたかたの最安価格とは5,000円近い開きがある。この特売セールが、すでに型落ちとなった本製品の人気に一気に火を点けた形だ。一店舗の特売セールによる価格下落なので、在庫がなくなれば、再び元の水準まで価格を戻すことが予想されるだけに、購入するなら早めが吉だ。

図7:三菱電機「Be-K TC-FXE7P」

図7:三菱電機「Be-K TC-FXE7P」

図8:三菱電機「Be-K TC-FXE7P」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

図8:三菱電機「Be-K TC-FXE7P」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

次は、現在売れ筋ランキング2位につけている三菱電機「Be-K TC-FXE7P」を見てみよう。本製品は、最近流行のコードレスサイクロン掃除機ではなく、伝統的とも言える、紙パック式のキャニスター型掃除機だ。ただ、本製品は非常にボディがコンパクトに設計されており、持ち運びに便利なほか、取り回しもしやすく、女性にも人気が高い。サイクロン方式特有の排気問題が気になる人にも向いている。

図8は、過去3か月の「Be-K TC-FXE7P」の最安価格・平均価格推移を示したものだが、1月時点では14,000円前後の最安価格だったものが、2月中旬を境に一気に値下がりを始め、2016年3月2日時点ではついに10,000円を切って、8,963円というレベルにまで下がっている。本製品は価格の手ごろさでも人気があるが、こ2015年5月の発売時には23,000円台の価格をつけていたので、実に60%安という、かなりのお買い得度だ。5月発売なのでもうじきモデルチェンジの声がかかる頃だが、今回の値崩れと言える状況も、モデルチェンジを前にした在庫処分の色合いが強い。なお、最安店舗の上位には、Amazon.co.jpやノジマオンラインをはじめとした大型量販店が名前を連ねており、在庫もしばらくは続きそうだ。

図9:ダイソン「DC61 モーターヘッド」

図9:ダイソン「DC61 モーターヘッド」

図10:ダイソン「DC61 モーターヘッド」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

図10:ダイソン「DC61 モーターヘッド」の最安価格・平均価格推移(過去3か月)

もうひとつ、人気ランキングのベスト5からはわずかに漏れてしまったが(現在7位)、ダイソンのコードレスサイクロン掃除機の「DC61 モーターヘッド」も、今非常にお買い得だ。図10は、本製品の過去3か月の最安価格・平均価格推移を示したものだが、2月に入ったくらいから急激に価格が下落しており、2016年3月2日時点では、21,286円という最安価格をつけている。発売時期は、2013年9月とやや古く、型落ちモデルではあるものの、人気のダイソンのコードレスサイクロンがこの価格で買えるというのは、かなりの魅力だ。ダイソンの掃除機といえば、価格もそれなりにすることで知られているが、本製品も登場時の最安価格は4万円近くしていただけに、ほぼ半額近い価格にまで下がってきていると言える。最新モデルの「Dyson V6 Fluffy」も人気だが、こちらは最安価格でも倍以上の47,362円となるだけに、ファーストダイソンとして選ぶのであれば、こちらもかなり注目と言えるだろう。

このように、3月に入って需要期を迎えた掃除機市場であるが、型落ちモデルを中心に大幅な値下がりをしているモデルが目立つようになってきた。掃除機の新規購入を検討しているのであれば、こうした型落ちモデルまで選択肢に入れて製品選びをすると、思わぬ節約ができるかもしれない。

鎌田 剛(編集部)
Writer / Editor
鎌田 剛(編集部)
1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコム入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。日経MJにてコラム連載、ラジオ出演なども幅広く行う。家電製品アドバイザー資格保持者。
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