特集
価格.com上で注目の3製品。音質や装着感を徹底チェック!

ソニー、JVC、SHURE、ワイヤレスオーディオアダプターの注目機種をレビュー!

価格.comの「イヤホン・ヘッドホン用リケーブル」カテゴリーで今注目を集めているのが、リケーブルイヤホンを手軽にワイヤレス化できる、ワイヤレスオーディオアダプターだ。リケーブル対応イヤホンを簡単にワイヤレス化できるとあって、価格.com上でも今、注目度の高い製品だ。

今回は、そんなリケーブルイヤホンで普及している接続端子「MMCX」を搭載するワイヤレスオーディオアダプターの中で人気の、ソニー、JVCケンウッド、SHUREの3製品をチェックした。

左からソニー「MUC-M2BT1」、SHURE「RMCE-BT1」、JVCケンウッド「SU-ARX01BT」

左からソニー「MUC-M2BT1」、SHURE「RMCE-BT1」、JVCケンウッド「SU-ARX01BT」

なお、ワイヤレスオーディオアダプターは、基本的に各社イヤホンの純正アクセサリーとなるため、他社製イヤホンでの動作保証はしていない。MMCXコネクター互換とはいえメーカーによってカスタマイズした独自タイプもあるので、なかには使えないモデルもあるので注意が必要だ。ちなみに、今回はソニー「XBA-N3」、JVC「SOLIDEGE inner 02」、SHURE「SE215 Special Edition」のイヤホンをつなげて試してみたが、どれも使えた。

なお、今回の試聴環境については、Bluetoothのコーデックとして「LDAC」や「aptX」に対応した、ソニーのウォークマン「NW-A45」をプレーヤーとして使用した。「ClearAudio+」や「DSEE HX」などの音質カスタマイズはすべてオフにしている。また、音源は96kHz/24bit以下のハイレゾ音源とCD音源(44.1kHz/16bit)を中心に試聴している。

試聴に使用したソニーのウォークマン「NW-A45」

試聴に使用したソニーのウォークマン「NW-A45」

JVCケンウッド「SU-ARX01BT」
高音質化機能「K2」搭載で圧縮音源もハイレゾ相当に!

「ワイヤレスでもハイレゾ相当」という、音質に徹底的にこだわったモデルが、JVCケンウッドの「SU-ARX01BT」だ。低遅延で高音質なコーデック「AAC」や「aptX」に対応するだけでなく、JVC独自の高音質化技術「K2テクノロジー」を搭載。これにより、ワイヤレス伝送時に圧縮された音源を、ハイレゾ相当の音質にまで補正できる。オリジナルに近いクオリティの音源再生が可能だ。

本体はネックバンドタイプで、首かけ部分が狭く作られているが、窮屈さはない。首にかける部分にソフトレザー加工を施すことで肌触りよく仕上げている。また、ケーブルは、表面を布地被覆で覆い丈夫さを高めつつタッチノイズを抑えるなど、細かいところにも配慮された作りだ。実際に使ってみても着け心地はとてもよく感じた。

同じネックバンドタイプとなる、ソニー「MUC-M2BT1」(左)とJVCケンウッド「SU-ARX01BT」(右)を並べてみた。首にかけるカーブ部分の広さが異なっている

いっぽう少し残念だったのが操作性。特にペアリングは、NFC対応のプレーヤーであればワンタッチでつながるが、NFC非対応のデバイスでは、動作状態表示用のLEDを見ながら操作する必要があり面倒だった。他社製品では、ペアリング時に音声アナウンスが採用されているものもあったが、本機では信号音のみなのがわかりにくかった。

首にかける部分がやや狭く作られており、挟む力で固定するような形になっている

首にかける部分がやや狭く作られており、挟む力で固定するような形になっている

操作系は右側に集約されている。「K2モード」はボタンでオン/オフできる。オン/オフの切り替え時には音がフェードイン/フェードアウトする。またスマートフォンとはNFCを使って簡単にペアリングできるほか、内蔵マイクによりハンズフリー通話も行える

試聴にはJVCケンウッドのダイナミック型イヤホン「SOLIDEGE inner 02」を使用した。音を聴いて驚いたのが、ワイヤレスの音でも十分な解像感と明瞭さを実現していたこと。Bluetoothの場合、有線に比べて解像感がとぼしくこもったようになりがちだが、そうしたところがまったくと言っていいほど感じられなかった。フルステンレスボディを採用する「SOLIDEGE inner 02」は、高解像かつキレのあるサウンドで伸びのある高域と輪郭のある低域が特徴だが、そこをしっかり引き出している。また、他社製イヤホンとしてSHURE「SE215 Special Edition」でも聴いてみたが、こちらも量感のある低音を鳴らしていた。どちらもBluetoothでありながら有線とほぼ同じクオリティで楽しめる、とても素性のいい音だ。こうした音のよさは、おそらくヘッドホンアンプを含めたオーディオ回路がすぐれているからだろう。そして、K2がオンになると解像感が一層高まるとともに、バイオリンの高い音色の細やかさや、ウッドベースの重い響きなど、アコースティック楽器の音色に深みが増した。ワイヤレスではあるものの、イヤホンの特性をしっかり引き出せる製品といっていいだろう。

●スペック
・対応コーデック:SBC、AAC、aptX
・NFC:○
・ハンズフリー通話:○
・駆動時間:約7時間(充電約2時間)
・重量:約33g
・対応イヤホン:HA-FW01、HA-FW02、HA-FD01、HA-FD02、HA-FX1100、HA-FX850

ソニー「MUC-M2BT1」
ハイレゾ伝送が可能な高音質コーデック「LDAC」に対応

ソニーが開発した高音質コーデック「LDAC」に対応した、ネックバンドタイプの高音質モデル。LDACに対応したソニーのウォークマンやAndroidスマートフォンであれば、ハイレゾ音源を高音質でワイヤレス伝送できる。ワイヤレスオーディオアダプターの中では定番モデルと言っていい製品だ。

見た目はJVCの「SU-ARX01BT」と同じネックバンドタイプだが、装着感はだいぶ異なる。「SU-ARX01BT」がやや直線的な形状で首を挟みこんで固定するのに対し、こちらは絶妙なカーブをつけて首の後ろにピッタリとフィットする構造だ。本体には柔軟でソフトな肌触りのエストラマー素材を用いているので付け心地も良好。少しムレそうな気もしたが、冬場に重ね着した程度なら汗でベタつくこともなかった(夏場はムレるかもしれない)。少し気になったのがケーブル。線が細く表面の被覆もやわらか過ぎるので耐久性には不安が残る。この点は「SU-ARX01BT」のほうが作りは上と言える。

首の後ろ側のバンドにもカーブがついており、ピッタリとフィットする構造になっている

首の後ろ側のバンドにもカーブがついており、ピッタリとフィットする構造になっている

ペアリングについてはNFCに対応したプレーヤーならワンタッチで可能。操作時は、音声で“Power on/off” “Pairing/Connected/Disconnected”とアナウンスしてくれるので、動作状態を表すLEDを見なくても操作できるのはありがたい。

各種操作ボタンは左側にまとめられている。

各種操作ボタンは左側にまとめられている。

同社のハイブリッド型イヤホン「XBA-N3」を使用しその音を聴いてみた。本製品は、リスニング向きの明瞭なサウンドで、ていねいな高域表現による女性ボーカルの伸びやかさやピアノのきれいな響きが特徴的なのだが、「MUC-M2BT1」でワイヤレス化した音は、全帯域にわたりエネルギッシュでキレのよい元気なサウンドが印象的。特に音圧が高めのロックやポップスなどは、ボーカルも楽器の音も前に出てくる印象だ。難点は、人が多い駅や場所ではBluetooth自体の接続が切れやすかったこと。そういうときは再度ペアリングしたり、LDACの転送モードのビットレートを低くしたりすることで、改善することもあった。

●スペック
・対応コーデック:SBC、AAC、aptX、LDAC
・NFC:○
・ハンズフリー通話:○
・駆動時間:最大7.5時間(充電約2.5時間)
・重量:33g
・対応イヤホン: XBA-Z5/N3/N1/A3/A2/H3/H2/300/、XJE-MH1、XJE-MH2、XJE-MH/WM1

SHURE「RMCE-BT1」
8時間の長時間駆動が可能なリーズナブルなモデル

今回ピックアップしたワイヤレスオーディオアダプターの中では唯一のケーブルタイプ。対応する音声コーデックは「SBC」のみと、ほかの製品に比べて機能もシンプルだが、2018年1月29日時点の価格.com最安価格で11,980円(税込)とお手ごろな価格がうれしい。

ケーブルタイプなので前述の首かけタイプのような圧迫感がなく装着感を感じさせないのがいい。また、使わないときはコンパクトに収納できるので、ポケットにスッとしまえる。コンパクトだがバッテリー駆動時間は8時間と、他社製品に比べて再生時間が長めなのも本製品の魅力だ。

ネックバンド型と違って装着時の圧迫感はほぼない。MMCX端子近くのケーブルにワイヤーが仕込まれているため耳かけしやすく安定感も悪くないが、SHURE以外の他社製イヤホン(や耳かけしないイヤホン)では、ワイヤーがかえってじゃまになることもある

リモコンは3ボタン。中央の「再生/一時停止」のほかに、両端には音量調整ボタンを備える。また内蔵マイクによるハンズフリー通話も可能。このほか、マルチポイントペアリングに対応しているため、ポータブルプレーヤーとスマートフォンなどをシームレスに切り替えることもできる。

中央ボタンは数秒の長押しで、電源オン/オフやペアリングのほか、Google AssistantやSiriも起動できる

中央ボタンは数秒の長押しで、電源オン/オフやペアリングのほか、Google AssistantやSiriも起動できる

SHUREの高遮音性イヤホン「SE215 Special Edition」と合わせて聴いてみたが、同シリーズに最適化したというモデルだけあって、有線接続に近いレベルの音で楽しめた。もちろん細部のディテールについては有線接続のほうがすぐれているものの、「SE215 Special Edition」らしさは少しも失われていない。男性ボーカルの声に厚みを出して、より落ち着きのあるトーンに変える、ウォームで豊かな中低音はもちろん、ドラムやベースをエネルギッシュにする低音は、無線になっても健在だ。また、比較的混雑したエリアでも無線接続が安定しており、音が頻繁に途切れたりすることもなかった。

ただ、対応コーデックがSBCゆえ、無音状態では「サー」や「シュー」などのホワイトノイズが気になった。価格.comに寄せられたクチコミにも同様の声があり、「気になる」「気にならない」と、意見がハッキリ分かれている。おそらく、使うイヤホンのインピーダンスや感度によっても多少変わってくるのだろう。音声レベルの大きい楽曲では気にならなかったが、逆に音声レベルの低い楽器のソロパートやダイナミックレンジの広いクラシックでは、そこそこ目立つように思えた。

●スペック
・対応コーデック:SBC
・NFC:―
・ハンズフリー通話:○
・駆動時間:最大8時間(充電約2.5時間)
・重量:
・対応イヤホン:SE215、SE215 Special Edition、SE315、SE425、SE535、SE535 Special Edition、SE846、SE215 Wireless、SE215 Special Edition Wireless

まとめ

以上、価格.comの「イヤホン・ヘッドホン用リケーブル」カテゴリーで今人気の、ワイヤレスオーディオアダプター3機種をチェックした。実際に聴いてみて実感したのは、ワイヤレスだから音質が悪いというひと昔前のイメージはどの製品にもなかったこと。どれも有線に近いクオリティで十分な音質で楽しめた。音楽をBGM的に楽しみたい通勤や通学シーンなど、気軽に使えるだろう。なお、繰り返しになるが、ワイヤレスオーディオアダプターは、対応イヤホン以外での動作保証はない。もし、純正品以外の組み合わせを考えている場合は、事前に店頭やWebで確認するのがベターだ。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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