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番組表の見やすさや表示切り換えの速度、録画機能や編集機能の使いやすさを徹底検証

4Kブルーレイレコーダーベストバイはどれ? パナソニック、シャープ、ソニーの3機種をガチ比較

4K放送のアーカイブに必須の編集・保存をチェック

最後に、レコーダー3社の編集・保存まわりをチェックしてみた。

最初に4K長時間録画とBDディスクとの時間からまとめておくと、4K放送録画は約33Mbpsで、BDディスクで考えると1層25GBのBD-Rで1時間30分、2層50GBで3時間。4K放送の○倍という数字は単純にこの数字にかかるので、2倍なら録画時間は1層25GBのBDで約3時間保存できると考えておこう。

4K放送の保存でも使うのは従来と同じBD-Rメディア

4K放送の保存でも使うのは従来と同じBD-Rメディア

パナソニックの4K放送の編集機能は、部分削除、番組結合、番組分割に対応。カット編集なら部分削除で対応できるし、チャプター設定なら再生時にリモコンからダイレクトにボタンで登録できるので不自由はない(シャープ、ソニーにも同様の機能あり)。ダビング画面はかんたんダビングと詳細ダビングがあるが、どちらでもモード変換や容量オーバー時の自動調整に対応する。HDD上のモード変換は、即時実行だけでなく電源切後の実行予約もできる。

部分消去にチャプターを利用して編集できる

部分消去にチャプターを利用して編集できる

パナソニックのダビング画面は自動調整も可能

パナソニックのダビング画面は自動調整も可能

シャープの4K放送の編集機能は、チャプター編集・消去、シーン編集・消去、タイトル分割に対応。12月に公開された最新アップデートでHDD上での4K→2K画質変換に対応(ダビング時の実行は不可)したことで、保存まわりの使い勝手も向上した。

シャープの部分消去画面

シャープの部分消去画面

HDD上で4K→2K画質変換

HDD上で4K→2K画質変換

ソニーの4K放送の編集機能は、チャプター編集、タイトル部分削除、タイトル分割、タイトル結合、プレイリスト作成に対応。各画面は地デジ時代と同じだが、特にチャプター編集はチャプター自体の作成・削除だけでなく、映像の部分消去の編集画面も一体化され、使い勝手が高い。またプレイリスト作成は、複数の番組をつなげて、1タイトルとしてディスク保存までできる。ダビングでは、BDへの保存時に4K番組をより長時間モードへ変換ダビングできるのもポイントだ。もちろん、HDD上で録画モード変換にもしっかりと対応する。

ソニーのカット編集はチャプター編集が使いやすい

ソニーのカット編集はチャプター編集が使いやすい

 ダビング画面から録画モード変換も対応

ダビング画面から録画モード変換も対応

最後に各機種の保存したディスクの再生互換性について触れておこう。4K放送の記録方式は「MMT TLV」「MPEG-2 TS」の2種類で、各社で対応方式が分かれており、再生側の対応状況含めて互換性問題が発生する状況になっている。パナソニック、シャープ、ソニーの3台で保存したディスクで相互再生をテストしたところ、“パナソニックで録画・保存したディスクの4K DR画質の番組をソニーのレコーダーで再生”という組み合わせのみ正しく再生できなかった。ただし、互換性についてはパナソニックのダビング実行画面にサポート情報へのQRコードがあり、初期設定から4K DRのダビング方式を「ダビング2」に変更するとで解決した。

2019年冬から2020年に向けて“買い”の4Kレコーダーは?

第2世代となった4Kレコーダー、パナソニック「DMR-4W400」、シャープ「4B-C20BT3」、ソニー「BDZ-FBT4000」を検証してきたが、やはり購入候補は4K長時間録画に対応したパナソニック「DMR-4W400」とソニー「BDZ-FBT4000」だろう。

では、パナソニックとソニーはどちらがいいかというと、録画機としての面白さで考えるとソニーだ。地デジ時代からある自動録画の「おまかせ・まる録」はカスタマイズ機能豊富で使い込めるし、編集画面の扱いやすさも◎だ。特定のジャンルやスポーツ競技全部押さえたい、出演者追っかけをしたいと録画条件を登録して録りまくり、編集して保存しまくるような録画派にぜひ選んでいただきたいモデルだ。

いっぽう、4Kレコーダーの万人向けスタンダードモデルとしてはやはりパナソニックだろう。操作性はデジタル機器が初心者でもわかりやすく、4K長時間録画の録画画質もモードの選択肢も豊富。また、再生設定のHDR調整からダイナミックレンジ調整を使うと、暗く見える4K放送を明るく補正できるので、4Kチューナーを内蔵していないテレビに、4Kレコーダーを購入してアップデートしたい人にもおすすめできる。

最後にシャープだが、4K放送のダブル録画対応にはなったが、このタイミングで4K長時間録画非対応は若干残念だ。ただ、放送全体で見るとメインはまだ地デジだし、「ドラ丸」で地デジメインで録画しつつ、4K録画もできることを考えれば、十分現役の機種として使えるだろう。スマホやスピーカーと連携し、複雑な操作を声でかんたんにできる「声でラクラク操作」もユニークだし、そういった先進性に魅力を感じる人にもぴったりだ。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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