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小さめ&シンプル&低価格! 主婦目線で今どきのサウンドバーをピックアップ

こんにちは、価格.comマガジン編集部の杉浦(女)です。筆者は仕事柄、プライベートで知人からAV家電の購入について相談を受けることがたまにあります。以前はこういった話をするのは男性ばかりでしたが、最近は筆者と同じ女性(主婦友だち)も多くなりました。

よく話題に上がるのは、巣ごもり需要で売り上げが伸びている「サウンドバー」。男性だけではなく、特に家族がいる女性層からの関心も高まっているようです。そこで今回は、筆者が周りの女性たちによく言われる意見を参考にしながら、同じ主婦目線で最近のサウンドバーの魅力を語ってみたいと思います!

特に主婦友だちに「サウンドバーいいね!」と思ってもらえることが多い3つのポイント、「1:コンパクト」「2:手軽さ」「3:コスパ」について見ていきましょう。オーディオ機器なので最も大事なのは音質ですが、今回はそれ以前に検討せざるを得ない「現実的な要素」にあえて焦点をあてているとも言えるかもしれません(笑)。普段のAV家電記事とは少々異なりますが、お付き合いください。なお、筆者が女性なので便宜的に主婦と書いていますが、もちろん主夫の皆さんにもご参考いただければ幸いです。

【関連記事】
・予算×設置スタイルで考える注目サウンドバー16選
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・主婦目線で使うテレビ用ワイヤレススピーカー! 家事中に“ながら聞き”できて便利

【1:コンパクト】1本のバーだから、テレビの前に置いても圧迫感がない

というわけで、ステイホームの影響でテレビを見る機会が増えたことにより、人気がうなぎ上りのサウンドバー。大前提としてマンション住まいだったり、ご近所への音漏れの影響も考えると、普通のリビングで本格的なオーディオシステムを鳴らすことを躊躇する家庭もありますよね。リビングに置く現実的なスピーカーの選択肢としてあがってくるというのも、人気の理由のひとつでしょう。

また、筆者の周囲にいる主婦友だちの多くが、「テレビ用のスピーカーが欲しいけど、テレビ周りがゴチャゴチャするのは避けたい」と言います。感覚的にはわかります。その点、サウンドバーは、1本の棒状のものをテレビの前に置くだけ。デザインもシンプルなので、細枠のテレビと組み合わせても空間に溶け込みます。

2>サウンドバーはテレビと一体化して見える(?)のでとてもスッキリ。なお、写真のようなワンボディ型のほかに、低音を増強するサブウーハーが別体になった2ユニット型のサウンドバーもありますが、主婦目線ではシンプルに設置することを優先してワンボディ型がいいですね

サウンドバーはテレビと一体化して見える(?)のでとてもスッキリ。なお、写真のようなワンボディ型のほかに、低音を増強するサブウーハーが別体になった2ユニット型のサウンドバーもありますが、シンプルに設置することを優先する場合はワンボディ型がいいかなと思います

実際にサウンドバーを使ってみると、このスマートさでテレビのサウンドに迫力や奥行きが出て、セリフなど人の声もはっきりと聞こえるようになるので感動します。これだけ市場が活況になってくると、「オーディオ&ビジュアルにこだわる道への第一歩がサウンドバー」という人もこれからは多いかもしれません。

▼横幅60cm前後のコンパクトなモデルを選びたい

「サウンドバーを置くとテレビの前がせまくなりそう」という人もいるかもしれませんが、最近は横幅60cm前後のコンパクトなモデルが増えていることに注目です。本記事の写真は、横幅約65cmのサウンドバーを、現在主流の55インチクラスのテレビと組み合わせたところですが、その小ささがおわかりいただけると思います。圧迫感はありません。

もちろん本気で音質にこだわるなら大型モデルのほうが有利ですが、最近はコンパクトなサウンドバーでもちゃんと音の迫力があって、高クオリティな製品が多いです。メーカー各社の独自サウンド技術はいずれも優秀で、小さなボディでも十分臨場感豊かにテレビの音を鳴らしてくれます。

写真で使っている製品は、ハイセンス「HS214」。これで横幅は約65cmです。これよりさらに小さいモデルも増えているんですよ。記事後半でいくつかピックアップして紹介します

写真で使っている製品は、ハイセンス「HS214」。これで横幅は約65cmです。これよりさらに小さいモデルも増えているんですよ。記事後半でいくつかピックアップして紹介します

【2:手軽さ】サウンドバーはテレビとHDMIケーブル1本で接続できる

テレビ周りにモノを置くことを躊躇する大きな理由のひとつに、「配線」をあげる人も多いです。テレビ周りがゴチャゴチャしやすいというのもありますし、小さいお子さんがいる家庭だと、出ているケーブルに手足を引っかける恐れがあって怖いという人もいました。AV家電は接続が難しいというイメージを持つ人も多いようですが、サウンドバーはHDMIケーブルが1本あればテレビと接続できるから手軽です。

「え? うちのテレビ、HDMI“入力”端子しか付いていないけど、どうやってサウンドバーと接続するの?」と思う人もいるかもしれませんが、ご安心を! 自宅のテレビのHDMI入力端子の中に、「ARC(またはeARC)」と書かれたものがありませんか?

テレビに搭載されるHDMI入力端子のうち、「ARC」と書かれているポートがあるはず(10年以上前のテレビだと、もしかたしたら対応していない場合もあるかもですが……)

テレビに搭載されるHDMI入力端子のうち、「ARC」と書かれているポートがあるはず(10年以上前のテレビだと、もしかたしたら対応していない場合もあるかもですが……)

この「ARC」とは、「オーディオ・リターン・チャンネル」の意味。その名の通り、オーディオ信号をリターン=返す機能を持っています。簡単に言うと、テレビのHDMI入力端子(ARC対応)からサウンドバーのHDMI出力端子(ARC対応)へ、オーディオ信号を伝送することができるのです。現在販売されているほとんどのサウンドバーがARCに対応しているので、テレビとHDMIケーブル1本で接続可能です。筆者の周囲では、これを説明すると「サウンドバーの接続、思っていたより簡単でいいかも」と言ってくれる人がわりといる印象です。

テレビにサウンドバーを接続したところを上から見てみるとこんな感じ! 右側の線がサウンドバーの電源ケーブルで、左側の線がテレビと接続しているHDMIケーブルです。テレビ周りがゴチャゴチャせず、シンプルに設置できています。小さいお子さんがつまずいたりする恐れも少ないはず

テレビにサウンドバーを接続したところを上から見てみるとこんな感じ! 右側の線がサウンドバーの電源ケーブルで、左側の線がテレビと接続しているHDMIケーブルです。テレビ周りがゴチャゴチャせず、シンプルに設置できています。小さいお子さんがつまずいたりする恐れも少ないはず

こんな風に、HDMI出力端子がナナメ方向に付いているサウンドバーを選ぶと、HDMIケーブルの配線をテレビの脚部に沿って這わせられるので、さらに配線がキレイになります

こんな風に、HDMI出力端子がナナメ方向に付いているサウンドバーを選ぶと、HDMIケーブルの配線をテレビの脚部に沿って這わせられるので、さらに配線がキレイになります

ARCの詳細に関しては以下記事をご参照ください。

【関連記事】
HDMIの「ARC」「eARC」って何? テレビとオーディオ機器接続の重要ワード

<HDMI-CECのおかげで、テレビリモコンからの操作もスムーズ>
テレビとサウンドバーをHDMI接続するメリットはもうひとつあって、HDMI接続した機器同士を連携させる「HDMI-CEC」という機能のおかげで、連携設定が可能です。たとえば、テレビリモコンでテレビの電源をオンにしたとき、同時に連携接続しているサウンドバーの電源もオンになるといった便利な使い方ができます。

【3:コスパ】シンプル機能で実勢1〜2万円のモデルもある

続いては、「価格」について。どうしても、家電製品の購入は家計との相談になるのが現実ですよね……。女性に限らずとも、「目安価格っていくら?」とか「いくら以上の製品なら満足できる?」とか、本気で購入を考える人なら最終的に予算の話は避けられません。

サウンドバー製品の価格帯は、そこそこ機能性のある3万円クラスの製品が主流のひとつで、グレードが高いと5万円以上、なかには10万円クラスのものも。そのいっぽうで、実勢価格1〜2万円という製品も増えています。

価格.comの「サウンドバー(シアターバー)」人気売れ筋ランキングで見る、各モデルの最安価格はこんな感じ(2020年12月25日時点)

価格.comの「サウンドバー(シアターバー)」人気売れ筋ランキングで見る、各モデルの最安価格はこんな感じ(2020年12月25日時点)。ひとことで言うと、価格はピンキリです……!

何にコスパを感じるかは人それぞれですが、もちろんベースの音質にある程度こだわりたいとか、機能性を求めるならコストはかけたほうがよいでしょう。パッと見で価格が高いと思うモデルでも、実際に音を聞くと「この音質なら納得」と思える製品は多いです。「Dolby Atmos」「DTS:X」といった最新音声フォーマットに対応する高機能性とか、Bluetoothで音楽再生するときの音質を高めているとか、製品によってさまざまな強みがあります。

いっぽう、最近は実勢1〜2万円の製品でもちゃんと迫力ある音声を楽しめるモデルが多くて、気軽に購入しやすいということで、こちらはこちらでアリだと思います。そういった製品は、主にハイエンド向けの一部仕様が省略されています。モデルによりますが、たとえば音声入出力端子の搭載数を絞っているとか、内蔵されるバーチャルサラウンド機能・技術が必要最低限とか、「Dolby Atmos」などの音声フォーマットに非対応といったところです。しかし、音楽リスニング用にBluetoothスピーカーとして使うこともできるといった基本性能は変わりません。1〜2万円の製品でも、生活の中で便利に使える必要最低限の機能性やサウンド性能はちゃんと備えています。

▼機能がシンプル=使い方がわかりやすい

ちなみに、低価格帯で機能がシンプルなモデルだと「使い方がわかりやすい」という面もあるので、AV機器が苦手という人でも操作しやすいと思います。というか、最近のサウンドバーのほとんどが、付属リモコンの「MOVIE」とか「MUSIC」と書かれたボタンをワンプッシュするだけで、コンテンツに合わせたサウンドモードに切り替えられるようになっています。取説を見ないでも使えてしまうっていうくらい、わかりやすいモデルが多いですよ。

こんなにシンプル。ボタンに書かれた「MOVIE」とか「MUSIC」などの文字を見れば、どういうコンテンツに合わせればいいかもわかりやすいですし

こんなにシンプル。ボタンに書かれた「MOVIE」とか「MUSIC」などの文字を見れば、どういうコンテンツに合わせればいいかもわかりやすいですし

<IRリピーター対応モデルを選ぶとより安心>
サウンドバーをテレビの前に設置すると、テレビ側のリモコン受光部をふさいでしまい、テレビリモコンからの操作がうまく届かなくなってしまうことがあります。そこで「IRリピーター」の付いているサウンドバーを選ぶと、テレビリモコンからの信号をサウンドバー側でいったん受け取り、それをテレビ側に伝送してくれます。これにより、テレビリモコンからのチャンネル切り替えや音量調整などの操作がスムーズに行えます。サウンドバーを選ぶときは、このあたりのスペックにも注目してみるとよいでしょう。

1〜2万円で買える横幅60cmクラスのサウンドバーをピックアップ!

最後に、価格.comで売れているサウンドバー製品の中から、注目モデルをピックアップします。「ワンボディ型」「横幅60cmクラス」「価格.comの最安価格2万円台前半まで(2020年12月時点)」という条件をすべて揃えた5機種に絞り込んでみました。各メーカーならではの音質設計・特徴と共にご紹介します。

▼ハイセンス「HS214」

1万円台で買える低価格設定、横幅約65cmのコンパクト設計、シンプルな機能性、独自のバーチャル5.1chサラウンド機能による臨場感の高いサウンドを実現した、ハイセンスの人気モデルです。内部には44×100mmフルレンジユニット×2と、78mmサブウーハー×1を搭載。サウンドモードは「Movie」「Music」「News」の3種類に対応し、付属リモコンのボタンで簡単に操作が可能です。リモコンをワンプッシュすれば、それぞれのモードに合わせた最適なサラウンド補正を自動で行ってくれます。

▼ヤマハ「SR-C20A」

ヤマハのサウンドバー史上最小となる横幅60cmのコンパクトボディを実現した1台。4.6cmコーン型フルレンジ×2と、7.5cmコーン型サブウーハー×1を内蔵しており、最大出力合計70Wに対応します。さらにパッシブラジエーターも2基搭載することで、コンパクトながら低域豊かなバーチャルサラウンド再生を実現。サウンドモードは「ステレオ」「スタンダード(テレビ番組用)」「映画」「ゲーム」の4種類を搭載し、テレビ番組から音楽、ゲームまで幅広いコンテンツに合わせて最適なサウンド調整に対応します。

【関連記事】
横幅60cm! ヤマハ史上最小サウンドバー「SR-C20A」は小さいけどスゴいヤツ

▼JBL「BAR 2.0 All-in-one」

オーディオやホームシアターのファンにはおなじみの名門ブランド、JBLが手がけるサウンドバー。その中でも、横幅61cmというコンパクトサイズを実現したモデルです。内部には楕円形ドライバーユニットを2基搭載し、80W出力を確保。JBL独自のバーチャルサラウンド技術を搭載し、サブウーハーレスながらも豊かな低音で臨場感のあるサウンドを実現します。テレビ番組や映画、スポーツ、音楽など、コンテンツを選ばずに楽しめるよう音質チューニングされているのが特徴です。

【関連記事】
JBLからGoogleアシスタント+Android TV内蔵のサウンドバー「LINK BAR」登場

▼パナソニック「シアターバー SC-HTB200」

横幅45cm、高さ5.1cmという超コンパクト設計が特徴のモデル。とにかく省スペースに設置できるのですが、ポイントはそれだけではなく、キャビネットを台形型にすることで定在波の反射を抑え、共振を低減する設計になっています。音質と省スペース性を両立する配慮がありがたい。内部には40×100mmコーン型フルレンジユニット×2を搭載し、合計出力80Wを確保。サウンドモードは「スタンダード」「ミュージック」「シネマ」の3種類を用意しており、テレビ視聴、映画鑑賞、音楽リスニングまで幅広く楽しめます。

▼ソニー「HT-S200F」

横幅58cmのコンパクトサイズを実現したモデルで、46mmフルレンジユニット×2と、70mmサブウーハー×1を内蔵。ソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」と、前方スピーカーだけで豊かなサラウンドを実現する技術「S-Force PROフロントサラウンド」を採用することにより、テレビや映画など多彩なコンテンツを、迫力あるサラウンドで楽しめるように設計されています。サウンドモードは「シネマ」「ミュージック」「スタンダード」の3種類に加え、再生するコンテンツに合った音設定に自動で切り換わる「オートサウンド」も搭載。また、独自の「サウンドオプティマイザー」機能により、小音量にしても最適化された音質で楽しむことができます。マンション住まいの人や、深夜に映画鑑賞したいときなどにうれしいですね。

<参考:HDMIはテレビとの接続に特化したシンプル仕様>
今回ご紹介したいずれのモデルも、HDMI端子は出力(ARC対応)を1系統だけ備え、テレビ/ディスプレイとの接続に割り切った仕様となっています(ほか、光デジタル音声入力などには対応)。シンプルなので接続にも迷わないはず。

まとめ

というわけで、今回はあえて主婦目線で、今どきのサウンドバーの魅力を語ってみました。もちろん予算の上限を上げればさらに多くの選択肢が広がりますし、「もう少し大きいサイズでもいいかも」となれば、もっと音質にこだわってステップアップすることができます。この記事を参考に、サウンドバーで手軽にテレビのサウンドをグレードアップしてみませんか。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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