レビュー
竹を使った大胆なデザインにも注目!

据え置き&ポータブルの両方使えるHouse of Marleyの個性派スピーカー「Get Together Duo」

高名なレゲエ・ミュージシャンであるボブ・マーリーの愛や音楽、自然や生命に対するリスペクトを表現しているという、超個性派のオーディオブランド「House of Marley」は、“アースフレンドリーで環境に配慮した商品を作ること”を掲げており、竹やリサイクルシリコン、再生可能なアルミニウム素材、織り地など、環境に配慮した素材によって製品作りを怒っているのも特徴となっている。そんなHouse of Marleyから、ブックシェルフ型のステレオBluetoothスピーカー「Get Together Duo」がリリースされた。

House of Marleyのセパレート型Bluetoothスピーカー「Get Together Duo」

House of Marleyのセパレート型Bluetoothスピーカー「Get Together Duo」

こちら、Get Togetherシリーズのひとつとなる新製品で、10.5(幅)×20.1(高さ)×13(奥行)cmというコンパクトなサイズをもつテスクトップにピッタリのブックシェルフ型スピーカー。Bluetoothワイヤレス接続時には左右もワイヤレスでつながってくれるので、設置はとても手軽だ。また、R側のスピーカーはバッテリーが内蔵されており、最大20時間の音楽再生が可能となっているため、単体のBluetoothスピーカーとして屋外などへと持ち運んで活用することも可能となっている。

スピーカー本体は、前面に竹素材を、側面にRewind ファブリック素材を採用するという、ひと目でHouse of Marleyの製品だとわかるアイデンティティにあふれたデザインに仕上がっている。また、搭載されているスピーカーユニットは本体が小柄ということもあってか、1インチのツイーターと3.5インチのウーハーによる2ウェイ構成という、というブックシェルフ型としてはかなり小口径のものが採用されている。ブックシェルフ型というよりも、大型のPCスピーカーに近いイメージだろうか。バスレフポートが見当たらず、どうも密閉型となっているようだ。

1インチのツイーターと3.5インチのウーハーによる2ウェイ構成を採用

1インチのツイーターと3.5インチのウーハーによる2ウェイ構成を採用

本体は前面と背面が竹素材、側面がRewind ファブリック素材となっている

本体は前面と背面が竹素材、側面がRewind ファブリック素材となっている

底面にはゴム脚も用意されている

底面にはゴム脚も用意されている

ユニークなのが、左右のスピーカーで電源まわりの仕様が異なっていることだ。まったく同じように見える外観にもかかわらず、L側ユニットはバッテリーを搭載していないためかACアダプターによる電源供給が必要となっている。いっぽうR側は、バッテリーを内蔵していて単体で活用できることから電源供給用にUSB Type-C端子を装備。こちらに(付属する約1.2mのUSB Type-C 充電ケーブルを活用しつつ)一般的なUSBコンセントなどを使い充電を行うようになっている。左右で電源が異なっているのはやや煩雑にも思えるが、このあたりは慣れてしまえばそれほどとまどうことはないだろう。それよりも、R側がモノラルのポータブルスピーカーとして活用できることのほうが、大きなメリットかもしれない。

また、Get Together DuoにはそれぞれにAUXとRCAの接続端子が用意されており、電源ボタンを押すことで入力を切り替えることができる。ユニークなのは、左右それぞれにステレオ入力が用意されていることだ。しかも、Bluetooth以外の接続では左右のワイヤレスリンクが行われないため、ごく一般的なパワードスピーカーと同じでL側にはL、R側にはRの入力が必要となっている。このあたりは、やや不便に感じるところだった。有線による接続は、できればAC電源を常時接続しているL側に集中してほしかったところだ。蛇足になるが、Bluetooth接続の際、片側の電源をオフにするとLRともにオフとなってくれるのはうれしいが、電源オンの場合は両方ともに(電源ボタンを長押しして)電源オンにする必要がある。このあたりは不便というより、片側をオフにすれば両方オフになってくれることをほめるべきかもしれない。

ACアダプターによる電源供給が必要なL側ユニットには電源端子を搭載

ACアダプターによる電源供給が必要なL側ユニットには電源端子を搭載

バッテリーを内蔵したR側ユニットの電源端子はUSB Type-Cとなっている。アナログ入力も左右それぞれ搭載しているのも珍しい

バッテリーを内蔵したR側の電源端子はUSB Type-Cとなっている。アナログ入力も左右それぞれ搭載しているのも珍しい

電源ボタンボリューム調整ボタンといった操作部分はL側ユニットもR側ユニットも共通デザインだ

電源ボタンボリューム調整ボタンといった操作部分はL側ユニットもR側ユニットも共通デザインだ

このように、使いこなしにややクセのあるGet Together Duoだが、デザイン的にも機能的にも同ブランドのアナログレコードプレーヤー「STIR IT UP WIRELESS TURNTABLE」とピッタリの相性であることは想像に難くない。ということで、今回はスマートフォンからのBluetooth接続とともに、STIR IT UP WIRELESS TURNTABLEをBluetooth接続、アナログRCA接続それぞれでサウンドを確認してみた。

同じ竹素材を使用したアナログレコードプレーヤーSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEと組み合わせて試聴してみた

同じ竹素材を使用したアナログレコードプレーヤーSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEと組み合わせて試聴してみた

まずはスマートフォンとのBluetoothワイヤレス接続から。こちら、電源をオンにすると(デフォルトがBluetooth接続になっていて)左右のワイヤレスリンクを初めてくれ、接続が完了すると自動的にペアリングモードとなってくれるので、接続はとてもわかりやすくスムーズだった。ちなみに、対応しているBluetoothコーデックはSBCのみとなっている。

ドライなイメージの音色をもつ、メリハリのはっきりしたサウンドだ。普段よりも少し大人びた印象のボーカルを聴かせてくれる。また、中高音に関しては自然な帯域バランスを持ち合わせていて、ピアノの主旋律も伸びやかだ。管楽器もほんの少し煌びやかなヌケのよい音を聴かせてくれる。SBC接続のみとは思えない音質を持ち合わせていて、ただ音が出ていればよいレベルのPCスピーカーとは一線を画す良質さを感じた。

いっぽうで、低域の量感の少なさは少々気になった。密閉型ボックスを採用しているためか、距離を離すとかなりの量感不足に感じられてしまうのだ。前提として、低域強調モデルが多い最近の一体型スピーカーとはサウンドの方向性が異なっていることは確かだが、それでも離れた距離に置くのは望ましくない。デスクトップスピーカー本来の位置、ユーザーから1m以内の距離に置いて楽しむのが理想的だと思える。

続いて、STIR IT UP WIRELESS TURNTABLEとBluetooth接続して試聴してみる。こちら、同一ブランドの接続だからだろうか、Get Together DuoとSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEのどちらもペアリングモードにすることで、スムーズに接続することができた。一般的に、Bluetooth搭載のアナログプレーヤーはスマートフォンなどのように画面がないため、ペアリングの状況がわかりにくくなってしまうのだが、今回の組み合わせでは(両方ペアリングモードにして)単に10数秒待っていれば勝手に接続してくれるため、ほとんど手間なく音を出すことができた。

Get Together DuoとSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEはBluetooth接続できるので、ケーブルをすっきりと配線できるのもポイントだ

Get Together DuoとSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEはBluetooth接続できるので、ケーブルをすっきりと配線できるのもポイントだ

ちょっとユニークだったのが、この組み合わせの場合は音量調整をSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLE側のボリュームノブで行うようになっていることだ。確かに、STIR IT UP WIRELESS TURNTABLEの電源オン・オフ/回転数変更スイッチの部分には、入力切り替えボタンとボリュームノブが付いている。実は、こちらのボリュームはヘッドホンだけでなく、Bluetooth接続時の音量調整も兼ねていたのだ。

それに気が付き、こちらで音量を上げて試聴を始めようとしたところ、今度は音があきらかに歪んでしまっているというトラブルが発生。というのも、今回試聴に使ったSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEは一度取材に使用したきりでその際はヘッドホン出力もBluetooth出力もまったく使っていなかったため、バーンインが行われていないままの状態だったのだ。その後、30分もしないうちにちゃんとした音になったのだが、製品試聴の基本を改めて思い知らさせることとなった。

Get Together DuoとSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEをBluetooth接続した場合、ボリューム調整がSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLE側のボリュームノブになるのは注意が必要だ

Get Together DuoとSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLEをBluetooth接続した場合、ボリューム調整がSTIR IT UP WIRELESS TURNTABLE側のボリュームノブになるのは注意が必要だ

ということで、気を改めてBluetooth接続時の感想はというと、メリハリのよさが際立つ、ダイレクト感の高いサウンドが印象的だった。低域の量感の問題から、クラシックとの相性は悪かったが、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDなどは、緻密な空間表現がしっかりと再現されていた。また、勢いのよい音なので、ロック系やアニソンなどとの相性もよかった。

最後に、接続をアナログRCAに変更してみる。こちらになると、グッと解像感が上がり、クラシックなども十分楽しめるようになった。また、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDは音の情報量が増してくれたため、こちらのほうがより楽曲にのめり込むことができた。

このように、Get Together Duoは近距離への設置が理想という特徴があるものの、Bluetooth接続もアナログ接続も十分楽しめる製品だということが確認できた。また、時に片側のスピーカーを屋外に持ち出して音楽を楽しめるのもうれしい。サステナブルな素材を使った自然に溶け込む個性的なデザインも目を惹く。活用するシチュエーション次第では、お気に入りの1台となってくれるはずだ。

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどのオーディオビジュアル系をメインに活躍するライター。TBSテレビ開運音楽堂にアドバイザーとして、レインボータウンFM「みケらじ!」にメインパーソナリティとしてレギュラー出演。音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める。

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