レビュー

ソニー「WH-1000XM5」 vs. 「ULT WEAR」 大人気ワイヤレスヘッドホン徹底比較

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新生活シーズンを迎え、ワイヤレスヘッドホン市場が盛り上がりを見せているなか、価格.com「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン」カテゴリーの人気売れ筋ランキング上位を独走しているのが、ソニーの「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」だ。

ソニーの大人気ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」。2025年2月14日時点の価格.com「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで1位と2位にランクインしている

ソニーの大人気ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」。2025年2月14日時点の価格.com「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで1位と2位にランクインしている

「WH-1000XM5」は2022年5月に発売されたソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンのフラッグシップモデル。発売直後に「WH-1000XM4」との比較レビューを行ったが、発売から2年半以上経過しているが、いまだにランキング1位をキープしているロングセラーモデルだ。

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2022/06/27 12:00

いっぽう、「ULT WEAR WH-ULT900N」は、2024年4月に発売された重低音特化のワイヤレスヘッドホンだ。「価格.comプロダクトアワード 2024」のオーディオ部門で金賞を受賞し、「ワイヤレスヘッドホン・Bluetoothヘッドホン」カテゴリーの人気売れ筋ランキングでは、「WH-1000XM5」とトップの座を巡ってデットヒートを繰り広げている。「WH-1000XM5」が“音に没入する”ヘッドホンなら、「ULT WEAR WH-ULT900N」は“音楽を全身で浴びる”ヘッドホンだ。

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2024/04/16 10:05

どちらも新製品というわけではないが、価格.comでの最安価格もこなれてきており、「WH-1000XM5」は4万円台前半、「ULT WEAR WH-ULT900N」は2万円台前半あたりで購入できる。両モデルで価格差はあるものの、この2モデルで「どちらを選ぶべきか?」と悩んでいる人も多いはず。

そこで今回は「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の実機を用意。デザインやノイズキャンセリング性能、音質などを比較してみた。

今回は「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の比較レビューをお届けする

今回は「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の比較レビューをお届けする

デザインと装着感 ― 機能美 vs. ストリートスタイル

「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」、まず製品の立ち位置と外見・装着感から見ていこう。

「WH-1000XM5」はソニーのワイヤレスヘッドホン最上位モデルということもあり、手に取るだけで作り込みのよさがわかる。マットな質感のボディはシンプルながらも高級感がある。ヘッドバンドはスリムで、金属部品を極力排した一体感のあるフォルム。まさに「大人のための上質なガジェット」といった趣だ。

ミニマルデザインの「WH-1000XM5」

ミニマルデザインの「WH-1000XM5」

装着感も非常に快適で、適度な側圧とやわらかいイヤーパッドが心地よくフィットしてくれる。なお、イヤーカップは内側に折りたためないため、持ち歩く際のサイズは若干大きめだ。

耳をゆったりカバーするハウジング。無段階スライダーで調整の自由度も高い

耳をゆったりカバーするハウジング。無段階スライダーで調整の自由度も高い

「ULT WEAR WH-ULT900N」は重低音特化で“アリーナの最前列にいるような、熱狂的で心震える臨場感”を提供するという新コンセプトのワイヤレスヘッドホン。外見は「WH-1000XM5」似たオーバーヘッドタイプのワイヤレスヘッドホンではあるが、よく見ると若干角のあるデザインで、素材感もややカジュアルだ。

マットカラーで立体感あるデザインの「ULT WEAR WH-ULT900N」

マットカラーで立体感あるデザインの「ULT WEAR WH-ULT900N」

「ULT WEAR WH-ULT900N」の装着感も快適で、ホールド感は十分。ヘッドバンドも厚みがあって安定しているが… 動きを意識したようなラフさがあり、街中での使用を想定した作りになっているのが伝わる。なお、イヤーカップを折りたためるため持ち運びサイズは「WH-1000XM5」よりもコンパクトだ。

「ULT WEAR WH-ULT900N」は無骨さを残したデザインが特徴的

「ULT WEAR WH-ULT900N」は無骨さを残したデザインが特徴的

そして、音楽リスニングには直接関係ない部分ではあるが、「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の首掛けスタイルも試してみた。当然どちらも首掛けは可能ではあるが… 「WH-1000XM5」はイヤーカップの回転構造の収まりといい、上質さのあるデザインとの取り合わせといい、首に掛けた際のマッチングはあまりよくない。

「WH-1000XM5」は首元にコンパクトに収まるが、やや内向き気味に

「WH-1000XM5」は首元にコンパクトに収まるが、やや内向き気味に

いっぽう、「ULT WEAR WH-ULT900N」は首に掛けると首回りにスッと収まってくれる。見た目は適度なゴツさがあって、ストリートファッション的な面白さがあるように思える。

「ULT WEAR WH-ULT900N」は首に掛けた際にかっこよく見える

「ULT WEAR WH-ULT900N」は首に掛けた際にかっこよく見える

2モデルの基本性能もチェックしていこう。

バッテリー性能は、「WH-1000XM5」がノイズキャンセリングオンで最大30時間、オフでは最大40時間の再生が可能だ。対して、「ULT WEAR WH-ULT900N」はノイズキャンセリングオンで最大30時間、オフでは最大50時間と「WH-1000XM5」よりも長時間再生が可能となっている。個人的には“どちらも十分”という性能だと思う。

どちらもキャリングケースが付属するが、「ULT WEAR WH-ULT900N」のほうが若干コンパクトだ

どちらもキャリングケースが付属するが、「ULT WEAR WH-ULT900N」のほうが若干コンパクトだ

それ以外はソニーのヘッドホンとして共通する機能も多い。2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント接続は2モデルとも対応するし、話し始めると自動で音楽が一時停止する「スピーク・トゥ・チャット」なども備える。これらの機能はソニーの「Sound Connect」(「Headphones Connect」から改称)で設定可能だ。

ノイズキャンセリング性能 ― 静寂を作るか、没入感を高めるか

「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」はどちらもノイズキャンセリング機能を有している。ただし、その性能には明確なグレード差が設けられている。

「WH-1000XM5」は、「統合プロセッサーV1」に「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を組み合わせた2チップ構成で、マイクも合計で8つ搭載。いっぽう、「ULT WEAR WH-ULT900N」は「統合プロセッサーV1」のみの1チップ構成で、マイクも合計で4つとなっている。

この違いがノイズキャンセリング性能の差としてどれほど感じられるのか。実際に電車内に「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」を持ち込んで比較してみた。

まず「WH-1000XM5」だが、エンジン音や走行音はほぼ消え、空調の低い唸りもかすかに感じる程度に抑えられていた。低音域だけでなく、中高音域のノイズも全体的に抑え込んでおり、ノイズキャンセリング機能特有の圧迫感もほぼない。「オートNCオプティマイザー」により、装着状態や環境に応じてノイズキャンセリングの強度が自動調整される仕様もある。こうした完成度を含めて業界トップクラスの一角だ。

「WH-1000XM5」は騒音低減が強力かつ違和感も小さいところがポイント

「WH-1000XM5」は騒音低減が強力かつ違和感も小さいところがポイント

続いてテストした「ULT WEAR WH-ULT900N」も低音域のノイズはある程度抑えられているが、直前に「WH-1000XM5」を装着していたこともあって、低音域含めてすべての帯域で「WH-1000XM5」よりもノイズが残っているように感じられた。特に中高音域の電車のガタガタした音はイヤーパッドを突破して聞こえるため、「見た目の割にノイズキャンセリング性能が弱い」と感じる人もいるかもしれない。

「ULT WEAR WH-ULT900N」は電車内でも意外と周囲の音が聞こえてくる

「ULT WEAR WH-ULT900N」は電車内でも意外と周囲の音が聞こえてくる

ノイズキャンセリング性能の違いは、よりノイズレベルの低い屋内での使用時にも感じられた。屋内で聞こえてくるエアコンの動作音は「WH-1000XM5」がほぼ無音になるのに対して、「ULT WEAR WH-ULT900N」では中高域側の騒音のゴーという音が聞こえる。今回は音楽を流さない無音状態でテストしたので、「ULT WEAR WH-ULT900N」装着時は常にノイズが気になるというわけではないものの、純粋なノイズキャンセリング性能を求めるなら「WH-1000XM5」一択。その差は歴然としてある。

音質 ― 高精細な解像度 vs. 重低音のインパクト

続いて「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の音質を比較していこう。

音質面のプロフィールとしては「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」は、どちらもBluetoothワイヤレス接続にLDACコーデックに対応しているため、Androidスマートフォンなどの対応機種ではハイレゾワイヤレスでの接続が可能。「WH-1000XM5」は専用設計の30mmドライバーユニットなのに対して、「ULT WEAR WH-ULT900N」は40mmドライバーユニットという違いのほか、「ULT WEAR WH-ULT900N」は専用の「ULTボタン」による低音ブースト機能が使える。

今回は音質傾向や違いをしっかりとチェックするため、2モデルともAndroidスマートフォンと高音質なLDACコーデックで接続。YOASOBI「アイドル」、ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」の2曲を中心に聴き比べしてみた。

まずは「WH-1000XM5」の音質からチェック

まずは「WH-1000XM5」の音質からチェック

「WH-1000XM5」でYOASOBI「アイドル」を再生すると、まず感じるのは圧倒的な音の情報量。楽器ごとの分離感がすぐれており、イントロのシンセサウンドや打ち込みのビートが、空間上のどこに定位しているのかがよくわかる。ikuraのハイトーンの歌声も埋もれないし、ベースラインは締まりがあり、リズムのキレもよい。「夢のカリフォルニア」ではアコースティックギターの爪弾き、ウッドベースの深みのある響き、ブラシで叩かれるドラムのやわらかな音が空間に定位し、まるでライブハウスの演奏を間近で聴くかのような臨場感がある。特にボーカルの息遣いや細かなニュアンスがリアルに伝わり、ダイアナ・クラール特有の深みのある歌声の魅力が最大限に引き出されている。

続いて「ULT WEAR WH-ULT900N」の音質をチェック。こちらもLDACコーデックで接続している

続いて「ULT WEAR WH-ULT900N」の音質をチェック。こちらもLDACコーデックで接続している

続いて「ULT WEAR WH-ULT900N」でYOASOBI「アイドル」を聴くと……まったく異なる印象だ。まず、低音がとにかく強烈だということ。低音ブースト1段階目の「ULT1」の時点で、ガンガンに叩きつけられる低音でバスドラムやベースラインの圧力がアップする。ただ、その分ボーカルがやや埋もれがちになり、細かいシンセの音色も「WH-1000XM5」ほどの明瞭さはなくなる。さらに低音をブーストする「ULT2」にすると、暴力的なまでの低音感で、まさにライブ会場のフロアスピーカーの前にいるような感覚になる。

「ULT WEAR」では「ULT」ボタンで2段階の低音ブーストが可能

「ULT WEAR」では「ULT」ボタンで2段階の低音ブーストが可能

「夢のカリフォルニア」もやはり低音が支配的な印象になる。ウッドベースの響きは増すものの、ギターの繊細なニュアンスやドラムのブラシの微細なタッチは感じにくい。ボーカルも少し輪郭が太く、力強いサウンドになる。これはこれで独特の魅力があるが、ジャズの持つ繊細なダイナミクスや余韻を味わうには、「WH-1000XM5」のほうが圧倒的に適していると感じた。

改め今回の2曲の聴き比べると、「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」は音作りの方向性があまりにも異なることがわかる。「WH-1000XM5」は音の解像度、楽器の分離感、空間表現にすぐれており、どんなジャンルでも楽曲の細部まで楽しめる。個人的には「WH-1000XM5」は近年のソニーのオーディオ製品で、音質的には最も完成度の高いプロダクトだと評価している。

いっぽう、「ULT WEAR WH-ULT900N」はとにかく低音のパワーを前面に押し出し、ノリよく音楽を楽しむためのサウンドチューニング。「ULT1」の時点で十分低音向けヘッドホンで、さらに「ULT2」になると低音は体感寄りと呼ぶべきか…音質バランスとしては若干破綻しているのではと思うほどの個性的なサウンドなのは確かだ。

極端なサウンドではあるが、実際に「ULT WEAR WH-ULT900N」を屋外に持ち出して使ってみると、騒音下なら「ULT1」くらいの低音は欲しくなるし、周囲がうるさすぎる場所なら「ULT2」まで振り切ってもいいと思う。「ULT」による低音ブーストは製品コンセプトでもあるし、「ULT WEAR WH-ULT900N」のノイズキャンセリング性能の弱さを補うものなので、むしろこの機能を最大限活用するべきなのだろう。

おまけ検証 ― イコライザーで両機の音質を近づけられる?

ここまで「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」の音質を比較してみたが、ふと「イコライザーを使えば、それぞれの音質を近づけられるのか?」というのが気になった。

「WH-1000XM5」を「ULT WEAR WH-ULT900N」のような重低音モンスターにできるのか? 逆に「ULT WEAR WH-ULT900N」を「WH-1000XM5」のような高解像度サウンドに調整できるのか? ちょうど2モデルが同時に手元にあるので、ちょっとした遊び心で試してみた。

まず、「WH-1000XM5」を「ULT WEAR WH-ULT900N」に近づける実験。「Sound Connect」アプリで、「CLEAR BASS」を最大まで上げ、中低音も引き上げ、より厚みのある低音を目指してみた。

「ULT WEAR WH-ULT900N」のサウンドを目指して「WH-1000XM5」のイコライザーを調整

「ULT WEAR WH-ULT900N」のサウンドを目指して「WH-1000XM5」のイコライザーを調整

狙いは的中で、「ULT WEAR」の「ULT1」に相当する音質的には破綻しないギリギリのレベルの音圧感まで到達できた。しかも「WH-1000XM5」のほうが元の素性がよいためか、中高域の解像度はこちらのほうが上回っていた。ただ、「ULT WEAR WH-ULT900N」で「ULT2」に設定したときのような体感できる重低音は、中高域のレベルを下げるなどいろいろと試してみたが再現できなかった。

次に、「ULT WEAR WH-ULT900N」を「WH-1000XM5」のようなサウンドに持っていけるのかを試してみた。今度は「CLEAR BASS」で低音を削ったうえで、中高音域を持ち上げる調整を施してみた。ボーカルの明瞭さはハッキリと向上したが、「WH-1000XM5」のような繊細なディテール再生にはほど遠い。バランスの整ったサウンドにはなるが、解像度や空間表現の広がりも「WH-1000XM5」には及ばずという結果だった。

「ULT WEAR WH-ULT900N」のイコライザーを調整して「WH-1000XM5」を目指してみたが、完璧な再現までにはいたらず

「ULT WEAR WH-ULT900N」のイコライザーを調整して「WH-1000XM5」を目指してみたが、完璧な再現までにはいたらず

同じソニー製のヘッドホンだったとしても、やはり違いは大きい。イコライザーで似せるような調整はできても基本的なキャラクターを覆すことはできない、そんな当たり前の結論を改めて実感することとなった。

【まとめ】音に没入するなら「WH-1000XM5」、音を感じるなら「ULT WEAR WH-ULT900N」

「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」、どちらもソニーが手掛けるワイヤレスヘッドホンだが、そのキャラクターはまったく異なる。「WH-1000XM5」は、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能、洗練された高解像度サウンド、充実した機能性を備えたまさにフラッグシップモデルにふさわしい1台。いっぽう、「ULT WEAR WH-ULT900N」は圧倒的な重低音とストリート映えするデザインを武器にした、カジュアル志向のモデルだ。

では、どちらを選ぶべきなのか?

同じソニー製のワイヤレスヘッドホンでもキャラクターの異なる「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」

同じソニー製のワイヤレスヘッドホンでもキャラクターの異なる「WH-1000XM5」と「ULT WEAR WH-ULT900N」

音質重視で選ぶなら、間違いなく「WH-1000XM5」一択だろう。ノイズキャンセリング性能は業界最高クラスで、音楽にしっかりと没入できる。音質もフラットかつ高解像度で、LDACコーデック対応と文句なし。クラシックやジャズ、アコースティック系の音楽にもしっかりと対応できるし、J-POPもサウンドの再現性を求めるなら大いにアリだ。

対して「ULT WEAR WH-ULT900N」は、音質面では「とにかく低音が欲しい」、もっと言うなら「音楽を“感じたい”」という人向けのヘッドホンだ。音楽ジャンルとしてはJ-POPはカバーしていて洋楽、ダンス系と特に相性がよく、「ULT」による低音ブーストは音楽体験としてはとても楽しい。

もし「WH-1000XM5」が欲しいけど、予算的に手が出ないという人がいたら、くれぐれも「ULT WEAR WH-ULT900N」を「WH-1000XM5」の廉価版として選ばないように注意してほしい。

折原一也
Writer
折原一也
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。「オリチャンネル」主催。IT系出版の編集者出身で、2004年に独立後はモノ雑誌やオーディオ・ビジュアル専門誌で活動。2009年より音元出版主催のVGP審査員。画質・音質にこだわるAV評論家ではあるが、ライフスタイルになじむ製品、コスパにすぐれた製品を評価する庶民派。2022年に立ち上げたYouTubeチャンネル「オリチャンネル」では、取材メディアの人間として一次情報の発信、検証と測定データに基づくレビューなど独自の発信も行っている。最近のマイブームはAI全般。
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遠山俊介(編集部)
Editor
遠山俊介(編集部)
2008年カカクコムに入社、AV家電とガジェット系の記事を主に担当。ポータブルオーディオ沼にはまり、家にあるイヤホン・ヘッドホンコレクションは100オーバーに。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットにも手を出している。家電製品総合アドバイザー資格所有。
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WH-1000XM5の製品画像
  • SONY
  • WH-1000XM5
  • 価格.com最安価格34,900 ( 発売日:2022年5月27日 )
  • 売れ筋ランキング11
価格.comで見る
タイプ
ヘッドホン
接続タイプ
ワイヤレス・有線(ワイヤード)
装着方式
オーバーヘッド
構造
密閉型(クローズド)
ノイキャン
ハイレゾ
防水・防塵性能
対応コーデック
SBC/AAC/LDAC
ULT WEAR WH-ULT900Nの製品画像
  • SONY
  • ULT WEAR WH-ULT900N
  • 価格.com最安価格22,354 ( 発売日:2024年4月26日 )
  • 売れ筋ランキング38
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タイプ
ヘッドホン
接続タイプ
ワイヤレス・有線(ワイヤード)
装着方式
オーバーヘッド
構造
密閉型(クローズド)
ノイキャン
ハイレゾ
防水・防塵性能
対応コーデック
SBC/AAC/LDAC
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