特別企画

「春のヘッドフォン祭 2015」で見つけた注目の新製品を一挙レポート!

FOSTEX「T50RPmk3n」
同社の最新版スタジオ向けリファンレスヘッドホン

FOSTEX独自のPR振動板を用いた、PRヘッドホンの最新バージョン。セミオープンタイプのスタジオ向けリファレンスモデルだ。従来モデルから側圧を調整してフィット感を高めたほか、ドライバーユニットのチューニングや音響回路を見直すことにより、クリアな音質を実現しているという。インピーダンスは50Ω、最大入力は3,000mW、再生周波数帯域は15〜35kHz、感度92dB。付属ケーブルは2種類で、6.3mm標準(3m)、3.5mmミニ(1.2m)。本体重量315g。店頭想定売価は2万円(税別)。発売は夏頃。

T50RPの最新バージョンとなるT50RPmk3n

T50RPの最新バージョンとなるT50RPmk3n

スタジオ向けリファンレスヘッドホン

スタジオ向けリファンレスヘッドホン

Campfire Audio「Lyra」「Jupiter」「Orion」
ALO audo社が挑戦するイヤホン

ハンドメイドのケーブルやポータブルアンプを手掛ける、ALO audio社のCEOであるKen Ball氏によって立ち上げられたイヤホン・ヘッドホンブランド「Campfire Audio」。展示されていた製品は、カナル型イヤホン3製品「Lyra」「Jupiter」「Orion」。いずれも、人間工学に基づいたデザインで金属系の硬質な装いをしている。各製品で使用するドライバーの種類や、ドライバー数が異なり、キャラクターもそれぞれ分かれている。

「Lyra」は、密閉型ダイナミックドライバーを採用し、筺体はセミラック。「Jupiter」はバランスド・アーマチュア(Low×2、High×2)を採用し、ニッケルメッキを施したアルミニウム筺体。そして「Orion」はバランスド・アーマチュアを1基搭載したアルミニウム筺体を採用している。それぞれの製品のイヤホンコネクターはMMCX(ベリリウム銅加工)で共通だ。

バランスド・アーマチュア(Low×2、High×2)を採用するJupiter

バランスド・アーマチュア(Low×2、High×2)を採用するJupiter

夏頃発売予定

夏頃発売予定

バランスド・アーマチュアを1基搭載するOrion

バランスド・アーマチュアを1基搭載するOrion

夏頃発売予定

夏頃発売予定

CHORD「Hugo TT(Table Top)」
大容量バッテリーを内蔵した据え置き型DAコンバーター

バッテリー内蔵の据え置き型DAコンバーター「Hugo TT(Table Top)」。対応フォーマットはポータブル版の「Hugo」と同じだが、基板設計を新しくし電源部には10F(ファラッド)のスーパーキャパシタを搭載した。また、従来比2倍の8800mAhの大容量バッテリーも内蔵。このほか、プリアンプモード/DACモードの切り替え、XLRバランス出力の追加、入力切り替えやボリューム調整が手元からコントロールできるリモコンを付属している。5月下旬頃発売予定。

対応ファイルや再生能力に関しては既存モデルのHugoと同じだが、新機能を追加したりすることで使い勝手を改善している

iFI-Audio「micro iDAC2」
DSD256対応のコンパクトな据え置き型USB DAC

「micro iDAC2」は、DSD256(11.2MHz/12.6MHz)、PCM384KHzまで対応するDAコンバーター。既存モデル「micro iDAC」の後継機で、「nano iDSD」と「micro iDSD」のミドルレンジに位置するという。内蔵バッテリーはなくUSBバスパワーで駆動する。DACはBurr Brown(TI)。価格は未定だが、製品のポジショニングにそった価格になるという。発売は7月予定とのこと。

iFI-Audioのmicro iDAC2。DSD256(11.2MHz/12.6MHz)、PCM384KHzまで対応するDAコンバーター

iFI-Audioのmicro iDAC2。DSD256(11.2MHz/12.6MHz)、PCM384KHzまで対応するDAコンバーター

入力はUSB 3.0。出力は、イヤホンジャック、アナログRCA出力、SPDIF同軸出力(192kHz)

入力はUSB 3.0。出力は、イヤホンジャック、アナログRCA出力、SPDIF同軸出力(192kHz)

HiFiMAN「HM901s」
ES9018デュアル構成のハイレゾ対応DAP

「HM901s」はハイレゾ対応のオーディオプレーヤーで、HM901のマイナーチェンジモデル。大きな変更点はシャーシで、アルミ削り出し(従来は樹脂)を採用すること。それに加えて、アナログ回路の最適化による音質向上のほか、高速起動に対応した新ファーム、ステップポテンショメーターの改良による正確なボリューム調整など。なお、DACは従来とおなじESS「ES9018」のデュアル構成。

HiFiMANのHM901s。HM901のマイナーチェンジモデルだ

HiFiMANのHM901s。HM901のマイナーチェンジモデルだ

天面。ステレオミニ(アンバランス)とバランスの両方に対応している

天面。ステレオミニ(アンバランス)とバランスの両方に対応している

HiFiMAN「HE1000」「RE1000」
同社最新のフラグシップヘッドホン、共同開発のカスタムイヤホンも

HiFiMANの新しいフラッグシップヘッドホン「HE1000」とカスタムイヤモニター「RE1000」も登場。「HE1000」は、ナノメータークラスのとても薄い振動板を使用した平面駆動型のモデル。その厚さは世界初という。さらに、非対称の磁気回路を搭載したことで位相歪を抑えている。再生周波数帯域は8Hz〜65kHz。感度は90dB。「RE1000」は、Unique Melodyと共同開発したカスタムイヤホンで、小型のダイナミックドライバを2基搭載している。ケーブルコネクタはMMCX。

HiFiMANのHE1000。ナノメータークラスの薄い振動板を使用した平面駆動型のモデル

HiFiMANのHE1000。ナノメータークラスの薄い振動板を使用した平面駆動型のモデル

HiFiMANのRE1000。小型のダイナミックドライバを2基搭載したイヤホン

HiFiMANのRE1000。小型のダイナミックドライバを2基搭載したイヤホン

音茶楽「ちょんまげ1号」「ちょんまげ2号」
ダイナミック型ユニットを採用する試作機

音茶楽のブースには、新作イヤホンの試作機「ちょんまげ1号」「ちょんまげ2号」が用意されていた。ダイナミック型ユニットを採用するモデルで、音漏れを防ぐとともに遮音性を向上させているのが大きな特徴。特許出願中の独自技術によって実現しているという。1号と2号の違いは、その独自技術の仕様を変えていること。

音茶楽のちょんまげ1号、ちょんまげ2号

音茶楽のちょんまげ1号、ちょんまげ2号

音漏れを防ぐとともに遮音性を向上させているのが特徴

音漏れを防ぐとともに遮音性を向上させているのが特徴

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