低価格イヤホン“良品”コレクション
SEシリーズの入門モデルは隠れた逸品!

5000円でもShureの音にどっぷり浸れる「SE112」を聴いてみた!

カナル型イヤホンの代表的なブランドといえば、やはりShure(シュア)だろう。ダイナミック型ドライバーを採用した10,000円前後のスタンダードモデルに始まり、バランスド・アーマチュア型ドライバーを複数搭載した高価格帯(10,000円以上100,000円以下)の中級機に加えて、さらに一番上には例の390,000円のコンデンサー型イヤホンシステムを用意。入門機から高級品までバラエティー豊かな機種を展開している。

それらはどれも優秀な製品だが、値段も比例して高額になる。Shureの人気モデル「SE215」にしても価格.com最安価格(2016年1月5日時点)は10,000円台で、イヤホン入門者にしてみたら、あこがれのShureだけど高すぎる、と尻込みしてしまう人もいるだろう。そんな人に聴いてほしいのが、価格.com最安価格で4,800円台の「SE112」だ。Shureサウンドを楽しめる入門機で、Shureの中でもコストパフォーマンスにすぐれたモデルだ。

Shure「SE112」

Shure「SE112」

Shure SEシリーズの格安モデルとして登場

SE112で注目すべきは、圧倒的なコストパフォーマンスの高さだ。もともと、SE112が登場する前(2014年6月以前)のShureのカナル型イヤホン「SEシリーズ」は、エントリーモデルのSE215でさえ、市場価格は10,000円を超えていた。そのなかでSE112は手の届きやすい製品として登場したのである。

性能については、SE215と同様のダイナミック型ドライバーを1基搭載。再生周波数帯域は25Hz〜17kHzと、SE215の再生周波数帯域22Hz〜17.5kHzに比べると周波数レンジは若干狭くなっている。また、リケーブルには非対応で、上位モデルのようにケーブルの着脱や交換はできない。

フィット感遮音性の高い丸みのあるハウジング

SE112は、上位モデルと比べてハウジングの形状も異なっている。SE112が丸みのある球体状のデザインであるのに対し、SE215などの上位モデルはいずれも楕円状。上位モデルに比べて圧迫感は若干強いが、いっぽうでピッタリとフィットしているため遮音性は高い。カラーリングはグレー系のモノトーンで落ち着いた色合いだが、上位モデルに比べると高級感はそれほど高くない。

ケーブルはY分岐の一般的なタイプ。長さ調整用のストッパーも付いている。表面の肌触りはマットで、歩行時などにケーブルが衣服と擦れることで発生するタッチノイズは、少ない。ちなみに、マイク付きコントローラーモデル「SE112m+」では右チャンネル側のケーブルにコントロールユニットが取り付けられている。なお、イヤホンケーブルを耳の上にひっかけてホールドする同社お馴染の「Shure掛け」もできる。

ハウジングは丸みのある球体状。カラーリングはモノトーン

ハウジングは丸みのある球体状。カラーリングはモノトーン

右チャンネル側のケーブルに備えられたiOS対応リモコン。ボリューム調整などが行える

右チャンネル側のケーブルに備えられたiOS対応リモコン。ボリューム調整などが行える

プラグはL型(iPhone用マイク付きリモコンモデル「SE112m+」はストレート)。ケーブルの根元には断線対策がしっかり施されている

プラグは、iPhone用マイク付きリモコンモデル「SE112m+」がストレートで、リモコンなしの標準モデルがL型。ケーブルの根元には断線対策がしっかり施されている

音質インプレッション

試聴には、Astell&Kernのハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー「AK Jr」を使用。イヤホンを直接接続して聴いてみた。

気になるのは上位機種との音の違いだと思うが、そこはさすがに上位に位置している製品のほうがクオリティは高い。たとえば、SE215と比べてみると、音の鮮度感、音数の解像度、ステージ上の空気感、付帯音の少なさなど、演奏や歌声の細かなニュアンスの表現力はSE215のほうが上回る。

ただし、SE112は、約5,000円という価格ながらShureらしいサウンドが楽しめるのがポイント。聴感上の帯域バランスはフラットで、音は聴きやすくよくまとまっている。低域から高域まで全体的に音の立ち上がりが早く、キレのよい表現だ。たとえば、ドラムのバスドラムの音はボケずに適度な量感もあり、迫力のある音を出してくれる。また、ピアノの高音は少しかために聴こえてくるが、金属的な響きがのるようなことはないため、いい具合だ。ボーカルはクセがなくストレートにでている。上位モデルに匹敵するクオリティではないが、Shureらしい心地よい音が感じられるサウンドチューニングだ。

まとめ

ShureのSEシリーズは、上位モデルの多くが2011年から2013年にかけて発売されている。それに対して、SE112は2014年7月にリリースされた同シリーズの中では比較的新しい製品だ。上位モデルで培ったサウンドチューニングのノウハウを生かした製品と言っていいだろう。音を聴いた限りディテールの表現に違いはあるものの、聴き込んでいくとShureらしい心地よいサウンドを実感できるはずだ。

SE112の魅力は、5,000円程度の価格でShureのサウンドが楽しめること。さらに、iPhone用マイク付きリモコンモデルも用意されており、iPhoneでの利便性を高めた点も見逃せない。付属イヤホンからのグレードアップとしても使えるのではないだろうか。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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