モノ系ライターのナックル末吉です。先日、筆者は台湾に取材に行きまして、万が一に備えてメインの一眼カメラとミラーレスの撮影機材2台態勢で見本市会場を歩き回ったのですが、ノートPCも持っていたせいか重量がかさみ疲労困憊(こんぱい)に陥ってしまいました。
なぜそんなに荷物を持ち歩いていたのかというと…日本でいうところの幕張メッセや東京ビッグサイトに相当する、台湾を代表するような見本市会場であっても、コインロッカーが1つもないんですよ。日本から来たほかの取材クルーに聞いたところ「日本は治安がいいおかげでコインロッカーが充実している」とのこと。
ということで、サブカメラやノートPCなど会場のブース巡りには不要なものまで常時リュックに入れて背負うこととなり、背中が痛くなってしまいました。
ちょっと話題がそれましたが、今回ご紹介するカメラリュックは、小マメに休憩をとって、少しでも疲労を減らせる逸品です。
まずは製品を見ていきましょう。
背面ですがいたってシンプルなデザイン。ファスナーがいくつかありますがごちゃごちゃしていません
右のポケットには三脚ホルダー
左のメッシュポケットにはドリンクなどを入れられます
背中が当たる部分は通気性のあるメッシュパッドがあしらわれています。弾力性もあるため背中にフィット
腹部をホールドするパッドも極太でしっかりした作りになっています
内部は間仕切りがいくつもあり、カメラボディーが2〜3台、レンズが数本入ります。ま、一般的なカメラリュックといえますね
身長180cmの筆者が背負ってみました。サイズ的にはピッタリです
さて、ここまでなら普通のカメラリュックですが、本モデルは類い希(まれ)な機能を有していることを大公開します!
背中のメッシュパッドの脇になにやらファスナーが。隠しポケットかな? と思いつつ開けてみると…
アルミのパイプフレームが出現!?
パイプフレームを広げるとなんとイスになりました!
耐荷重は100kgとのことで、巨漢の筆者もギリギリセーフ。とはいえ、不安なく座れました
そう、この製品名は「どこでも座れるカメラリュック」ということで、最後の最後まで製品名をもったいぶったワケはここにありました。
さて、このカメラリュックですが折りたたみイスを内蔵しているということで、最適な撮影シチュエーションはズバリ、ロケです。
イベントや見本市など、座る場所がある現場であれば折りたたみイスの出番は少ないですが、海や山などのアウトドアや撮影現場まで遠い際には、サッとイスを展開して小マメに休憩することができます。
特に筆者のような体力の衰えを隠せない世代には、非常に助かる機能です。
また、航空機や野鳥などを被写体にしている人なら待ち時間などに座れますし、ちょっとしたときに機材を座面に置くなんてこともできるので、かなり便利に使えるリュックといえます。