自動車ライターのマリオ高野です。国土が狭く駐車場事情がよくないわが国では、ドアを開けるときに隣の車や壁などにドアを当ててしまわないよう細心の注意が必要です。自分自身は注意できても、子供やお年寄りなど、意識が低い系の家族が無造作にドアを開けることに苛立ちを覚える場面も少なくありません。
隣の車とのスペースが狭くドアを開けにくい状態…みなさんもご経験があるかと思います
ドアのエッジ部分をガードするグッズは昔からあり、国産車ならほとんどの車種に新車購入時のディーラーオプションが設定されていますが、案外値段が高く、1台分で数千円から1万円ほどもします。
そこで純正オプションよりも圧倒的に値段が安いものが流通しているアフターマーケットの中から、前々から気になっていた製品を試してみました。AUTOMAX izumiの「シリコンドアエッジモール」です。
ドアエッジ部分をガードするだけでなく、ドアとボディーの隙間をふさぐことによって走行中の騒音も低減する効果が得られるというものです。はたして本当に一石二鳥の効果は得られるのでしょうか?
製品は1m単位で売られています。今回はお試しということで、最小単位の1m分を購入。運転席側のフロントドアに貼ってみることにしました
シールは定評のある「住友3M」製。少なくともシール部分の品質や信頼性は確かでしょう
それでは愛車のドアに装着していきましょう。先にドアエッジの長さに合わせてカットしてから貼ります。セロテープなどで仮止めすると正確なサイズにカットしやすいです。貼り付け作業は1分もかからず完了。柔軟性が高いので、ドアの形状に合わせてピッタリとフィットさせることができました。
…が、正直、カラーの選択を間違えました。私の愛車の紺色ボディーにブルーのモールでは違和感がありますが、紺色のボディーカラーの場合は、青よりも黒のほうが目立たないのでいいと思います。今回は試験的に運転席側のドアだけに貼りましたが、一般的な車1台分で4m程度の長さが必要とのことです。
1mだとほとんどの車のドアには長すぎるので、まずはカット
ピタリと貼ることができました
カラーは全8色をラインアップ。いずれ黒を買い直したいと思います
装着前に洗車をして、できればシールを貼るエッジ部分はアルコールスプレーなどで脱脂しておくと耐久性が増すでしょう。車が汚れたまま貼るのは絶対にNGです
このシリコンドアエッジモール、ドアを保護するだけでなく、走行時の風切り音を低減してくれる効果もあるのです。高速道路でかなり高めの速度域になると防音効果があるように思いました。セダンの場合、4枚のドアすべてに貼るともっと明確な効果が出たと思われます。耐久性については未知数ながら、装着後かなり頻繁に高速移動を行い、豪雨にも見舞われたりしましたが、1か月程度ではまったく問題ありませんでした。
装着前にドア側の脱脂をするか否かで耐久性は変わると思います
というわけで、「愛車のドアと隣の物体を守る効果」については、純正オプションなどでよくある樹脂製よりも高いように思いました。静粛性については、わずかながらも、飛ばし屋さんの場合は効果が実感できると思います。
問題はボディーカラーとのマッチングと耐久性。日本人が好む白、黒、シルバーのボディーカラーなら合わせやすいですが、微妙なボディーカラーの場合は合わせてみないとわからないので、色で悩んだ場合は「1m分」を買って試してみることをおすすめします。
狭い場所でドアを壁などにぶつける心配から解放されました。万が一、壁ではなく人様の車だったとしても、相手の車を傷つけるリスクも激減するでしょう