自動車ライター、マリオ高野です。
愛車のボディにコーティングを施す人は多くなりました。コーティングを施せば汚れても掃除がラクになり、外装をいい状態で維持しやすくなります。
外装がキレイだと気分もいいですね
ボディのコーティングは、新車ではもちろん、中古車でも購入と同時に施行するのが当たり前になりつつありますが、内装にもコーティングを施したいと思うことはないでしょうか?
アウトドア向けのSUVなどでは最初からシートに撥水(はっすい)処理がなされている場合もありますが、一般的にはクルマの内装は汚れに対してとても無防備です。しかも、外装の洗車をすることはあってもシートまで洗う人はほとんどいません。10年ぐらい乗っているクルマでも、シートは汚れたときにたまに拭くぐらいであるなど、クルマのシートは洗濯しない洋服と同じで、実はとても汚れています。
車内で飲食する機会の多い人はなおさらシートが汚れてしまう可能性が高いわけですが、そんなシートを少しでも汚れから守るため、“コーティングに近いもの”を試してみることにしました。
それが、コチラのソフト99の「ルームピア クロスバリア」。
実績と信頼のあるソフト99製ということで、効果に対する期待値は高いものがありました
繊維用の強力コート剤で、布シートにスプレーして塗り広げるだけで特殊フッ素ポリマーが繊維に浸透して汚れを吸着。コーヒーなどの水汚れからマヨネーズなどの油汚れまでコーティング効果で汚れにくくし、シミやニオイの元を徹底ガードして布シートのキレイを継続するとあります。抗菌効果も期待できるとのこと。
スプレーと塗り伸ばし用の特殊なスポンジが付属します
「シートが汚れている場合はクリームなどを使用せず固く絞ったぬれタオルで拭いて乾燥させてから施工」ということで、まずはシートを水拭きします
使用前に、ボトルをよく振ります
「生地から約20cm離して全体的にしっとりぬれる程度にスプレーする」とのこと
スプレーしたら、塗りムラ軽減のため専用スポンジで隅々まで塗り広げます。「車用シート1脚あたり12〜15ショットが使用量の目安」とのこと
塗布してから4時間ほど乾かせばOKということで、施工はカンタン。愛車(スバル・インプレッサG4先代モデル)のリアシートに試してみたところ、実用車のシートの座面サイド部分によくみられる合成繊維では、かなり強力に撥水することが確認できました。水なら90%ぐらい完全にはじきます。
塗布後、夏は2時間、冬は4時間以上十分に乾燥させます。施工したのは春ですが、冬のように寒い日だったので、4時間以上放置してから水をかけると、このように強い撥水効果を発揮!
乾いたタオルで拭くと、水はほぼ完全に除去できました
施工前後で動画を撮ってみましたのでご覧ください。撥水効果の違いがおわかりになるかと思います。
施工前のシートに水を垂らすと、すぐに吸い込んでしまいます
施工後は、垂らした水が水玉になってはじかれていきます
一方、実用車のシートの座面中央部などによく見られるモケットやジャージ繊維については、比較的繊維の網目が粗いこともあって合成繊維ほどの撥水は確認できず、水でも多少は染み込んだりしますが、それでも高い撥水効果は発揮されるので、シートを汚れにくくする一定の効果は確認できました。
これは未施工のシートで同量の水をかけた状態。乾燥していることもあり、座面部分は水を若干はじいていますが、すぐに生地に染み込みました
飲食時にシートが汚れるのは座面のサイド部分であることが多く(シートの中央部は乗員が座っている)、またシートのサイド部分は雨の日にドアを開けてぬれやすい箇所でもあるので、雨によるシミを防ぐ効果も期待できます。
シートのサイド部分にある合成繊維は網目が細かいこともあり、撥水効果は非常に高く発揮されます
ハンバーガーから落下したマヨネーズの塊も、すぐに拭き取ると事なきを得ました
うっすらと見えるシミは以前からあるものですが、今後は新たなシミが増えることは避けられそうです
ケミカル剤特有の匂いやベタつきはなく、もちろん見た目も変わらないので、今後は推奨されているとおり、3か月に1回のペースで定期的にシート座面に塗布することにしました。施工と乾燥を繰り返すことで防汚効果が高まるようです。