「食べ物」って、最も価格が安定しない商品の1つじゃないでしょうか。
たくさんのお菓子がでっかい買い物袋に詰め放題で100円のこともあれば、お箸でつかめるひと切れが1,000円する絶品ステーキだってあります。パッと見ただけでは、その食品がどれだけの価値を持つかはわからない。ヘタしたら食べたってわからない。
そんな恐ろしくも奥深い「食べ物」の世界から、今日は1つ皆さまに紹介したい商品がございます。
まずはご覧ください、どうぞ。
NOBLE 究極のメープルシロップ
アメリカはシアトルに拠点を構えるmikuni wild harvest社(ミクニワイルドハーベスト社)が作り出した、「究極」を自称するこのメープルシロップ。その価格たるや、なんと60mlで1,300円です。
もう一度いいますね。
60mlで、1,300円です。
左のはちみつが500mlで710円、右のメープルシロップが60mlで1,300円です
左のコーラが500mlで140円、右のメープルシロップが60mlで1,300円です
左のコーヒーがカップ45杯で1,000円、右のメープルシロップが大さじ4杯で1,300円です
これがいかにアンビリーバボーな事態か、実感していただけましたでしょうか?
なんでこんなすごいメープルが誕生してしまったんでしょうか。誕生の歴史をちょっとひも解いてみましょう。
先ほどもちらっと触れましたが、このメープルシロップを生み出したのはアメリカ・シアトルのmikuni wild harvest社(ミクニワイルドハーベスト社)。
創立者のひとりであるタイラー・グレイさんは、山から自然の食材を収穫するForager(フォレジャー)という職業を10年経験した、いわば「食材ハンター」だそうです。そんな富樫ワールドみたいな人物が本当にいらっしゃるんですねえ…。
そんな彼が、世界に名をとどろかすトップシェフたちと協力して作り上げたのがこのメープルシロップなんだとか。
ちなみに、私が買ったのは60mlで1,300円の商品ですが、これはいわば「お試し用」。ガッツリ楽しみたい方のためにスタンダードな450mlも販売されています。が…。価格を聞いて驚くなかれ、約5,000円です。ペットボトル飲料みたいな量で、樋口一葉さん1枚分の価格ですよ。
オシャレなパッケージ。サイズも相まって、アロマオイルの瓶のようにも見えますね
シリコンかしら。液体状のもので密封してあります。この瓶の中に60mlで1,300円の液体が、シアトルの空気とともに封印されているわけですね
無意識のうちに手が震えていたのか取り落としそうになりました。あぶなっ!
現在展開しているフレーバーは2種類。バーボンバレル(バーボンの空き樽)で6〜9か月間熟成した「TONIC 01 バレルエイジド」と、タヒチ産バニラ&エジプト産カモミールを加えた「TONIC 02 タヒチアンバニラ&カモミール」です。私が購入したのは02ですね。
瓶から漂うすごいオーラのためか、開けるのがためらわれて隅々まで眺めてしまいましたが、やっぱり食べ物は味わわなくては…。隊員K、いきます!
開封!
開けた瞬間はそんなに香らないものの、瓶の口に鼻を近づけてみたらばメープルの甘〜い香りがふんわり鼻孔をくすぐります。あっ。やばい。これ絶対おいしいやつだ。
ま、まずはメープル本来の味をチェック…
ティースプーンに控えめに出して、なめてみましょうか…。後々写真で見てみると、悲しくなるほどにささやかな量ですね。隊員Kの庶民根性がうかがえます。
おいしい(感涙)
めっちゃくちゃおいしいです…。瓶を開けたときのストレートな甘〜い香りに反して、奥深くまろやかな甘み。1,300円…1,300円…納得できそうです…。
あああこれ以上食べたくない。食べたらなくなっちゃう。でも食べなきゃ味わえない。
謎の葛藤を乗り越え、意を決して料理に使ってみることにしました。
というわけで、フレンチトーストです。完全に余談ですが隊員Kはその昔、朝寝ぼけてコップに入れるはずの牛乳をトーストに注ぎ、母にあきれられながらフレンチトーストにしてもらったことがあります
いざ…いくぞ!
ワァー!
お砂糖控えめのフレンチトーストにドバっといってみました! 本当はもう少し少量に抑えるつもりだったんですが、手がすべりました! わーん! おいしいです!
というわけで…もったいなさすぎるのでこれからはちびちびいただくことにします。60mlでなんと1,300円。でも価格だけ見れば、たったの1,300円。ちょっとしたイベントを買うつもりで、皆さまも購入してみてはいかがでしょうか。感動の食体験を調査隊員Kがお約束いたします。