山吹色に輝くはちみつ。あまーいそれは、ホットケーキなどのデザートはもちろん、コーヒーやジンジャーエールのような飲み物、料理のアクセントにもなり、果てはお酒にまで合ってしまう万能選手。この魅惑の液体に、美容効果があるのは最近知られはじめた事実ですが、さらに、風邪予防効果もあるって知っていた方、案外少ないのではないでしょうか。
正確に言うと、はちみつには風邪予防に効くビタミンが豊富に含まれており、それが体を健康に保つために働きます。加えて、主成分の一つであるブドウ糖は、体内に吸収後、エネルギーに変換し、体を温く保つことで病気の侵入防止効果が期待出来ます。
美容効果としては、はちみつパックとして使ったり、普段使っている洗顔フォームなどに少量加えたりすることで保湿効果が期待できます。空気が乾燥している冬にはとっても嬉しいパートナーですね。
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紅茶に入れても美味しく飲めちゃいます |
冷えてくるこれからの季節には、朝のコーヒーや紅茶に加えても、夜は果実酒に加えて燗しても良し。ドリンクとしてなら手軽に摂れますし、さらに料理なら、体を温めてくれるショウガと一緒にハニージンジャーポークなんて美味しいお肉料理なんかもいいですよ。加熱するとたんぱく質が凝固して固くなるお肉を、はちみつ効果でやわらかジューシーに仕上げます。焼く前にはちみつを加え、少しつけ置いてから調理するのがコツ。
1本で色んなことに使え、さらに体調や美容まで整えてくれる、単価もそれほど高くはない、と見方によってはとっても経済的な食材、「はちみつ」を今こそ見直すべきです!ただし、はちみつには気をつけなくてはいけない点があります。それは、1歳未満の赤ちゃんへはあたえてはいけないということ。赤ちゃんは消化器系が未発達なので、はちみつによって乳児ボツリヌス症を起こす危険があるからです。健康にいいと思って食べさせると、取り返しのつかないことになることも。しっかりラベルや注意書きをよく読み、安全に健康になりましょう。
(回遊舎/君塚耕太)