みなさん「チリモン」はご存じですか? 「チリモン」とは「チリメンモンスター」を略した言葉で、「ちりめんじゃこ」に入っている小さな生き物たちのことをいいます。小魚の中で異彩を放つその姿がおもしろく、今子供にも大人にも大人気とのこと。恥ずかしながら筆者は「チリモン」がこんなに人気になっているとは知りませんでした。ということでさっそく購入してみました。しらすメーカーの「カネ上」が販売している「チリモン」を探すための専用セットです。
冷蔵便で届きます。宅配ボックスでは受け取れないので、一人暮らしの方は受け取り日や時間を考えて注文されるのがよいでしょう
箱の中には、ビニール袋に入った「チリモン」と商品に関する注意書き(写真左)、56種の「チリモン」が掲載されている「チリモン図鑑パンフレット」(写真右)が入っています
パンフレットを開くとチリモン図鑑になっています。もちろん、「チリモン」はこれで全部ではありません
「ちりめんじゃこ(シラス干しとも)」は、イワシ類(カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・シロウオ・イカナゴなど)の稚魚を食塩水で煮た後、天日などで干した食品。平らに広げて干した様子が、細かなしわを持つ絹織物のちりめん(縮緬)のように見えることからこのように呼ばれているそうです。カルシウムがたっぷり含まれた食品の代名詞としても有名ですね。筆者も子供の頃からよくいただいております。
しかし、海の中には「ちりめんじゃこ」の原料となるイワシ類だけが暮らしているわけではありません。実際の漁では、エビやカニ、タコなどイワシ以外の海の生き物が交じっています(漁の方法や漁をする海域によって混じる生き物の種類や数が大きく異なるそうです)。そして、時々「ちりめんじゃこ」の中にイワシ類以外が交じることがあり、そのように交じってしまったイワシ類以外の小さな生き物こそが「チリモン」なのです(今では市販の「ちりめんじゃこ」に「チリモン」が交じっていることはほとんどありません)。
それではさっそく「チリモン」を探しにいきましょう。といっても、海に探しにいくわけではありません。通信販売している「チリモン」を購入いたします(筆者は「チリモン」ファンなら知らぬものはいないと思われる、株式会社カネ上の「チリモン」を購入しました)。
「チリモン」探しにあると便利なグッズは、虫眼鏡やピンセット、それに「チリモン」を広げる白いお皿や紙
まずは、白いお皿や紙の上に、袋に入った「チリモン」を広げます
後は虫眼鏡とピンセットを使って珍しい「チリモン」を見つけるだけ!
ちりめんじゃこの中をていねいに見ていくと、いましたいました、見たことがあるようなないような魚介類の数々。このチリモン探し、大人でも没頭してしまいます。
こちらは筆者が見つけた「チリモン」の数々。タツノオトシゴもいましたよ♪
ちなみに本商品は食用として販売されているわけではありませんのでご注意ください
なお、ネイチャーおおさか(公益社団法人大阪自然環境保全協会)では「チリモン図鑑」というサイトを運営しています(http://www.chirimon.jp/index.php)。このサイトでは名前がわからない「チリモン」を調べたり、自分が知っている「チリモン」のことを調べたり、自分が見つけた「チリモン」の写真を図鑑にのせたり、といろんなことができます。ぜひチェックしてみましょう。
「チリモン」のことをもっと知りたい方は、こちらのサイトは要チェック
そういえば、筆者が子供の頃は、「ちりめんじゃこ」の袋の中に、見た目が変わったちょっとグロテスクな生き物が交じっていることはあたりまえのことでした。そんな生き物を見つけては、図鑑で調べたり学校に持っていったりしておりました。中でも、タツノオトシゴを見つけたときはうれしかったなあ〜。
でも、今は「ちりめんじゃこ」に別の生き物が入っていると大きなクレームになることもあるとか。「チリモン」を探しながら、個人的には「ちりめんじゃこ」の中にちょっと変わった魚やカニ、エビが入っているほうが楽しいのになあ〜と思った筆者でした。