今回は、沖縄出身の友人が激押ししてくれた、沖縄県民のソウルフード「ポークランチョンミート」をご紹介します! 沖縄では別名「ポーク」と呼ばれ、豚肉を製造・加工したポピュラーな缶詰です。「SPAM(スパム)」といえばピンときますでしょうか?
本州では「ホーメルフーズ」の「スパム」が有名なのですが、実は沖縄では「TULIP(チューリップ)」というもうひとつのメーカーが人気なんです。
左:チューリップ ポークランチョンミート、ホーメル SPAM
沖縄県民20人に、Youは「チューリップ派?」「スパム派?」でアンケートを取ったところ、このような結果になりました!
チューリップ派 14名
スパム派 6名
チューリップはデンマーク産で、スパムはアメリカ産、と細かい違いはあるのですが、正直「味の違いはどうなの?」と聞かれると…あまり違いは感じられず、あえていうならばスパムのほうが少し濃く感じました! チューリップ派で多かった理由が「昔から食べて慣れている」「味が薄いほうが好き」など、やっぱり沖縄ではチューリップが昔から根強い人気みたいですね。
というわけで今回は、チューリップをご紹介させてください!
アンケートでもわかったように「チューリップ」は沖縄ではきわめて日常的な缶詰。とにかく使い勝手がよく、チャンプルー(炒め物)はもちろんのこと、おにぎり、味噌汁、サラダなど、とにかくどんな料理にでも使えます。
「どの料理にも、切って入れるだけでマーサン(おいしい)!!」
それではここで、ウチナーンチュ(沖縄県民)が教えるポークランチョンミート基礎知識をご紹介!
・ もともとは戦後、米軍から配給されたことが元となり、その後定番化
・ いろんなメーカーがあり、こだわりを持った沖縄県民が多い
・ 味が濃いのに、ケチャップかける人、多数
・ チューリップ派とホーメル派(SPAM)に分かれ、有名な「きのこ・たけのこ戦争」のように日々抗争が繰り広げられている(嘘)
このように、沖縄では本当に身近な食材なんです。前置きが長くなってしまいましたが、いよいよチューリップを開封していきましょう!
まずは開封、チューリップ缶は開け方が独特で、缶の底に付いているカギを使ってクルクルと巻き取って開けていきます
沖縄県民の友人に聞くと、小さい頃一部の友達の間ではチューリップ缶のカギを「魔法のカギ」と呼んでいそうです
カギをフックにかけクルクル回すだけ!
上蓋に沿って水平に回すのがコツで、ずれてしまうと缶切りを使わないといけなくなるので慎重に回すことがおすすめです!※切り口が鋭いため、手を切らないように注意しましょう
ポーク自体に味が付いているので、味付けは不要です。どんな料理にも切って入れるだけで完成してしまいます。
ゴーヤーを切って炒めるだけで、ゴーヤーチャンプルーのできあがり
おにぎりとポーク卵も
味噌汁もできてしまいます
というわけで、チューリップだけで、主食のおにぎり、栄養たっぷりなおかず、味噌汁という立派な食事が揃いました!
ポークはお肉ですからタンパク質たっぷり、しかし塩分や脂質がすごいので各自で注意してください!!
今までポークランチョンミートを食べたことがないという方は、ぜひ一度試してみてください! 筆者は違いがあまりわかりませんでしたが、本州で有名なスパムと、沖縄の定番チューリップを食べ比べてみてもおもしろいと思いますよ。
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