2024年3月9日、ユニークなグミが限定発売されました。
商品名は「コロロ ミクベリーソーダ」。3月9日が「裏グミの日」であると同時に、初音ミクのファンの間では「ミクの日」として認知されていることを記念したコラボグミです。
「コロロ ミクベリーソーダ」。メーカー希望小売価格は単品で198円(税込)
ちなみに、初音ミクとは、おそらく世界で最も有名なバーチャルシンガー。呼称はボーカロイドのほうが一般的でしょう。「ボカロ」とも略されるボーカロイド(VOCALOID)はヤマハの登録商標で、同社が開発した歌声合成技術のソフトウェアとして、クリプトン・フューチャー・メディアという札幌の企業が2007年に「初音ミク」を生み出しました。キャラクターとしての人気も高く、海外でも非常に有名です。
店舗によっては、アクリルキーホルダー付きのタイプも販売(メーカー希望小売税込価格660円)
「裏グミの日」を制定したのは、日本グミ協会とグミを取り扱う国内関連企業からなる「GUMMIT(グミット)」で、本商品の開発も同協会が初めて取り組んだもの。UHA味覚糖の「コロロ」のテクスチャーを使用し、協会の会長と名誉会長が試作を重ね、「コロロ」でしか表現できないまろやかな甘みと、弾けるような食感を実現したとか。
かつて筆者が参加した「GUMMIT」の発表会にて。写真の人物が現在、日本グミ協会の名誉会長を務める武者慶佑さんです
ただ、味に関してプレスリリースにはそれ以上の情報はなく、「ベリーソーダ」という名称も気になるところ。ということで、実際に食べて味の感想をレポートします。
パッケージ裏の原材料名をチェックすると、果汁にはリンゴとストロベリーを使用していることが判明。なるほど、ベリーというのはストロベリーであることが想像できます。
主なスペックは、1袋39g当たり105kcal、炭水化物27.0g
さっそく開封して香りをかいでみると、これはなかなかパワフルなフレーバー! ただし、この時点では、リンゴやストロベリーよりも、さくらんぼや桃のような果実味のほうを強く感じます。
ソーダ風味もあまり感じません。いっぽうでどこかうっすらと、ケミカルな香りもするような
小皿に出してみると、中には9粒の「コロロ」が。1袋39gなので、1粒に換算すると約4.3gです。なお、グミの色については初音ミクのイメージカラー「ブルーグリーン」を採用。この色から想像できる味としては、ソーダのほうが近いでしょう。では実際のところ、どうなのでしょうか。
果実に見立てるとしたらマスカットなどの白ブドウが近いですが、味はきっと違うはず
試しに1粒持ってみると、この時点では「コロロ」特有のタッチで、表面はサラッとしていながら中身はプルッとしていることを実感できる触り心地。そして頬張ると、確かにリンゴやストロベリーに通じる果実味があり、ソーダの爽快なフレーバーも感じます。
果実味は、リンゴよりもストロベリーの主張を強く感じます
また、どこかパイナップルをイメージさせる、明るく濃厚な凝縮感も。とはいえ、トロピカルな方向性はなく、酸味もおだやかで、全体的にキュートな印象に仕上げられています。そして、相変わらずお見事なのが「コロロ」特有のグミの食感。
この味わいにブドウの面影はないのですが、皮付きのブドウや梅を表現したような「コロロ」ならではの食感はしっかり健在
表面はドライでベタつかず、噛むとウェットでジューシー。味もテクスチャーもクオリティーが高く、実においしいです。9粒と、あまり多くない数も関係していますが、うっかり完食してしまいそうなヤミツキ感。日本グミ協会、さすがです!
こちらは「おかしのまちおか」にて。個数限定なので、お早めに
「コロロ ミクベリーソーダ」のウリとしては、日本グミ協会と初音ミクのコラボレーションであることが前面に出ていますが、普通に「コロロ」の新フレーバーとして発売されても人気が出そうなおいしさだと感じます。同協会はカンロなど、ほかのメーカーともつながりがあるので、別のグミブランドでも出してほしいとも思いました。毎年9月3日と3月9日はやってきますし、次回作にも期待です!