最近、日本でも食通の人々の間で耳にする機会が多くなった“ジビエ料理”。シカやイノシシなどの野生動物や、アヒル、キジといった野鳥を捕獲し、食材として使用するフランス料理の用語ですが、筆者が“ジャパニーズ・ジビエ”と言ってかねてより主張をはばからない憧れの食材が“熊肉”です。いつかは“マタギ小屋”で狩猟民の方々と肩を並べて食するのが夢ですが、その前段階としてぜひ食べておかねばならないと、ずっと気になっていた商品をこの度試食してみました。
熊肉の味噌煮の缶詰です。熊の肉を筍、生姜と一緒に味噌味で味付けをして仕上げた北海道の珍味とのこと。パッケージには「熊肉30%」とあり、野性的な響きに開封前から期待が高まります。
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裏面の原材料表示にもしっかりと“熊肉”の文字が! |
さっそく、開封の儀。匂いは味噌煮の香りのみ。特に獣臭さとかはしません。筍や生姜に混ざって肉片っぽいものが確認できます。
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中身は割と普通の缶詰です |
気になるお味のほうですが、まず食感は牛筋のよう。でも後から少しクセのある肉の味が追いかけてきます。最初の一口は確かにちょっと「獣臭いかも?」なんですが、味噌や生姜、唐辛子の味付けが絶妙な味わいで、もう1口と止まらなくなる珍味です。お湯割りの焼酎との相性が抜群で、ついついもう1杯、もう1口となってしまい、魅惑の味。酒飲みにはちょっと危険ですので、用心しながらご賞味を!