このカレーを初めて見た時、桃や柿が入ったカレー? とまず首をかしげちゃいました。高級フルーツである岡山県産の白桃と太秋柿(たいしゅうかき)をカレーに入れちゃうなんて、別々に食べた方がおいしいのでは? とも思いました…。でもりんごが入った有名なカレーもあることだし、と気を取り直して食べてみると、口に入れた瞬間、フルーツの甘みと香りを感じます。名前だけでは終わらなかった、なんと本当に桃や柿の果肉がごろっと入っているんです。パッと見ではにんじん等の野菜に見えるのですが、噛んでみると確かに桃や柿です。桃や柿がカレー色に染まっているのは、ちょっと不思議な光景ですね。
フルーツ入りのカレーだから、子ども向けの甘口かな? と思っていたら、意外とスパイス感があり、フルーツの甘さとスパイスの辛さの組み合わせが絶妙で、かなりイケます。辛さの段階は中辛カレーくらい。「白桃カレー」の方は桃のほのかな酸味もあって、味のバランスが良く食べ飽きません。じゃがいもやにんじんは入っていませんが、よく煮込まれた玉ねぎ、風味を出すにんにく、そこに桃や柿が入っています。
カレー×桃、柿のコラボは違和感がないどころか、かなりイケるおいしさ。百聞は一見にしかず…ではなく“一口にしかず”です。ぜひお取り寄せでご賞味ください。
(回遊舎/村越克子)