インスタントラーメンが全国的に広まったきっかけは、1958年に登場した日清食品の「チキンラーメン」。その後、麺を茹でて袋入りのスープを入れる、いわゆるスープ別添タイプが登場し、1960年に入ると多くの会社がインスタントラーメン市場に参入、さらなる盛り上がりを見せ始めました。そんな中、登場したのが「マルちゃん ハイラーメン」。筆者が最後に食べたのは何十年前になるか定かではありませんが、先日、偶然にも静岡在住の友人から入手。このうれしさを皆さんにもお届けしたいと思い記事にした次第です。
「マルちゃん」ブランドのラーメンと言えば、最近では2011年に登場した「マルちゃん正麺」が有名ですね。今回ご紹介する「マルちゃん ハイラーメン」は1962年の発売、すでに50年以上の月日を経た逸品です。しかも、静岡でしか手に入らないという希少性もあって、存在自体を知る人が少なく、一部では幻のラーメンとも言われております。
![]() |
中には油揚げ麺と粉末のスープ |
![]() |
スープの色味は塩と醤油の中間くらい |
![]() |
いつものように卵を入れていただきます |
最後に食べたのは数十年前だと思われ、昔懐かしいというよりは、新製品をいただくような新鮮な気持ちで臨みました。
まずはスープを一口。最近のラーメンに多いはっきりした味わいのスープではなく、いろんな風味や味わいが混ざり合った感じです。醬油、塩、とんこつを3:3:4でブレンドしたような感じでしょうか。あえて言うならなつかし旨味系、昔からインスタントラーメンを食べている筆者には慣れ親しんだ好みの味です。パッケージに「なつかしの味。」と書かれていることに妙になっとくした筆者でした。