テレビ番組やブログで女優さんが紹介したことから話題となったスパイスミックス。長野県上水内郡飯綱町芋川に本店を構える1979年創業のサンクゼールという会社の商品。ジャム・ワインなどの製造販売から直営レストランや売店などを手掛けています。「魔法のように料理が垢抜ける!」と主婦の間で評判の商品を試してみました!
商品は、“韓国七味”、“韓国白七味”、“フランス七味”、“イタリア七味”の4種類。それぞれ裏面の原材料名をチェックすると、韓国やフランス、イタリア料理に欠かせない代表的なそれぞれのお国柄のスパイスがミックスされています。“七味”と聞くと、日本の七味唐辛子のようなイメージを抱いてしまいますが、七味というのは比喩のようで、ミックスされたスパイスの種類は必ずしも7種類という訳ではないようです。
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裏面のラベルの原材料名をチェック&比較! |
それでは各調味料と原材料名を個別に見比べてみます。
韓国七味:食塩、唐辛子、ガーリック、ジンジャー、胡椒、レッドペッパー、醤油
韓国白七味:食塩、ガーリック、オニオン、白胡椒、ごま、ジンジャー
フランス七味:食塩、胡椒、ガーリック、醤油、レッドベルペッパー、オニオン、唐辛子、コーンスターチ、コリアンダー、グリーンベルペッパー、パセリ、マジョラム、オレガノ、バジル
イタリア七味:食塩、ガーリック、胡椒、オニオン、レッドベルペッパー、パセリ、コーンスターチ、醤油、ローリエ、ナツメグ、クミン、ジンジャー、コリアンダー、グリーンベルペッパー、タイム、陳皮、唐辛子、マジョラム、オレガノ、バジル
なるほど。比較してみると、それぞれの違いや特徴がなんとなく想像できます。先程、“七味”というのは比喩だろうと述べましたが、いずれのスパイスにも唐辛子やレッドペッパー系の香辛料が含まれていることから、確かに使い方としては日本の七味唐辛子と同じように、料理に辛さのアクセントを付け加えるものという位置づけは同じですが、それぞれの国の料理に合うようにまとめているというのが正しいようです。
そして、ユニークなのが、韓国料理と言えば唐辛子満載のイメージですが、白七味ではそれがなく、オニオンやジンジャー、さらにごまが含まれているあたりが、スパイシーさで攻めるのとはまた違った韓国風味を楽しめるように想像できます。
また、フランスとイタリア七味はさすがにいろいろなハーブや香辛料がミックスされています。ざっくりと見る限り、似たようなスパイスが含まれていますが、配合の違いで、フランス風かイタリア風かに道が分かれる様子。これはなかなか興味深いです。
それでは、ここからは実際にそれぞれ味わってみた印象や感想を。
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4種類の七味を食べ比べ。七味だけにどれも辛いので、だんだん舌が麻痺してきてしまいました |
まずは、韓国七味ですが、まさにまっとうな韓国味! 野菜にひと振りすれば、何でもキムチ風味になりそうです。また、パンチがきいた正統派の韓国風味なので、お肉に振り掛ければ、一気に韓国風焼き肉味に変身します。お好み焼きに振り掛けると、チヂミっぽくなります。
そして韓国白七味のほうは、一転して上品でマイルドな味わい。細かいパウダー状の七味で、ホワイトペッパーとガーリックがメインで、ほんのりとオニオンやジンジャー、ごまの風味が香る繊細な味。スープや麺類にひと振りすると、料理のグレードを1段アップしてくれます。お漬物にひと振りしてもおいしいです。
フランス七味は、少々予想外の味でした。ほかのラインアップに比べてまずは粒子が粗く、レッドペッパーや唐辛子の辛さが前面に出ています。フランス料理ではハーブが多用されますが、肉や魚の臭みを消し、味を引き締めるのにちょうどよさそう。また、アラブ系の料理もよく食べられるので、中東やアフリカ料理的なテイストも感じます。
最後にイタリア七味ですが、フランス七味よりは唐辛子系の辛さは控えめですが、その分、塩味を強く感じます。また、そのほかの香辛料やスパイスが多様で、少量ずつバランスが取れた感じなので、フランス七味に比べると癖がなくマイルドにミックスされている印象。こちらもお肉や魚の味付けにはもちろん、サラダやパスタにひと振りしてもイタリアっぽさをアップしてくれる調味料です。
日々のムダをとにかく省くことに執念を燃やす母ライター。好きな言葉は「時短・節約・自作」。なのに非生産的な活動にも必死になることも多々。意外にアウトドア、国際派。